カーテンは、外気からお部屋の環境を守り、お部屋のホコリや臭いを吸着しています。
そのため、一見きれいに見えても、実はほこりや手垢、タバコのヤニなど思っている以上に汚れがついているものです。
カーテンは、お部屋の顔です。
気持ちよく過ごせるよう、カーテンの洗い方をご紹介します。
1.ほとんどのカーテンは、自宅で簡単に洗えます。
カーテンといっても、繊細なレースのものから厚みのあるものまで素材は様々。
「カーテンは、洗うのが大変そう・・クリーニングに出さないといけないんじゃないの?」
と気が重くついつい後回しになりがちですね。
しかし、カーテンも布製品ですので、お洋服の扱いと大きな差はありません。
カーテンのほとんどは、自宅で洗えるのです。
まずは、カーテンについている洗濯ラベルをチェックしてみましょう。
■洗濯機マーク、もしくは手洗いマークがついているもの・・・自宅でも洗うことができます。
手洗いマークのついているものは洗濯機の「おうちクリーニングコース」で洗いましょう。
■「手洗い禁止(洗面器に「✕(バツ)」印がついているもの・・・洗濯機の「おうちクリーニングコース」で
洗える場合もありますが、型崩れや縮みはサイズに影響してしまいますので、クリーニング店で相談することをオススメします。
なお、クリーニング店で仕上げても縮む場合があります。
2.素材にあった洗剤を選びましょう
取
り扱い絵表示を確認します。
■洗濯機マーク・手洗いマーク部分に「中性」の表示があるもの・・・
「おしゃれ着用」として販売されている、中性洗剤を使用します。
もしそうした洗剤が無い場合は、台所の食器洗い用の洗剤を使用しましょう。
■「中性」の表示がないもの・・・中性洗剤のほか、一般の洗濯用洗剤でも洗えます。
ただし、きなりや淡い色合いのものは、洗濯用洗剤の中でも「蛍光剤」が入っていないものを使用しましょう。
いずれにしても、液体の洗剤を使用するのがオススメです。
カーテンは生地自体は薄いものでも、ひだをとってあったり金具を取り付けるために
何重にも重ねて縫われている箇所が多いものです。
また、サイズが大きく広げて洗うことができないため、
速やかに生地に浸透して汚れを浮かしてくれる、液体のほうが向いているのです。
もし粉末洗剤を使用する場合は、カーテンを入れる前に、
洗濯槽もしくは洗面器に張った水にしっかり溶かしておきます。
3.事前の一手間が、ムラなくすっきり洗うコツ。
カーテンをレールから下ろしたら、シミや汚れがついていないか、一通りチェックしましょう。
とくに、上部のギャザーやすその部分は、ホコリがつきやすく、黒ずんでいることが多いものです。
また、お子さんの手の届く箇所や、開閉する時によくふれる箇所には手垢が付いています。
そうした箇所には「前処理」を施しましょう。
■黒ずみ・シミには・・・液体洗剤の原液を直接かけて、洗剤のキャップの底で、
軽くトントンと叩いて生地に染み込ませます。
■目立つシミには・・・液体の酵素系漂白剤を、同様に軽く叩いて染みこませておきます。
4.洗濯機にインするときにも、すっきりのポイントが。
手洗い・洗濯機いずれの場合でも、洗濯ネットを使用します。
まず、横方向に「ジャバラ折(扇子のような折り方)」をして、さらに縦方向にもジャバラ折をします。
ポイントは、フックをつける上部と裾など、とくに汚れた箇所がまとまるように折りたたむことです。
そして、縦型の洗濯機の場合は、汚れの多い箇所が洗濯槽の底に面するように入れましょう。
最初の「洗い」の過程で洗う水が黒くなる場合は、かなり汚れている証拠ですので、二度洗いしましょう。
また、脱水はシワや縮みのもとになりますので、30秒程度と短くかけるのがポイイントです。
5.干し方~薄手のカーテンなら、そのままカーテンレールに吊りましょう
カーテンを干して取り込んで、レールに吊るのはなかなかの作業です。
そこで、レースや薄手のカーテンの場合は、手で伸ばして、レールに吊って乾かしましょう。
カーテンの重みでシワや縮みがほどよくのびますし、干す手間や場所もとりません。
ただし、せっかく洗ったカーテンが汚れないように、カーテンレールや金具はもちろん、
カーテンがふれるサッシやガラス面をしっかり掃除しておきましょう。
一方、厚手のカーテンはレールに荷重がかかりすぎますので、洗濯竿にかけて干しましょう。
6.香りのミストをふって、お部屋を癒しの空間に
乾いたカーテンを吊るしたら、お気に入りの香りのミストを、カーテンに吹きかけましょう。
汚れを落としたカーテンは、良い香りをたっぷり吸収して、お部屋いっぱいに放ってくれます。
また、すっきりと洗濯をしたなあ。
というご褒美・達成感を得ることができます。
一見大変そうに見えるカーテンの洗濯も、一度やってみるととても簡単なことに驚きます。
洗ったときの水が黒くなっていて思いのほか汚れがたまっていたことを実感できるでしょう。
なにより、洗い上がった時の良い香りが部屋中に漂いますので、どんな洗濯物をするよりも、すっきり感が違います。
こまめに洗濯することでカーテンの寿命も伸び、住環境も清潔になる・・・ぜひ、習慣にしてみましょう。