産まれて間もない赤ちゃんが、どれくらい見えてどれくらい聞こえるのか気になりますよね。
また、どれくらいの月齢から顔を認識したり声を認識したりするようになるのでしょうか?
今回は、そんな赤ちゃんの視力や聴力についてご紹介していきます。
1.新生児、生後1、2ヵ月頃の赤ちゃんの視力
実は、赤ちゃんはお腹にいる時からまぶしい、暗いといった明暗を意識することが出来ます。
しかし、生後すぐは目の焦点を合わせる能力が備わっていないため、眼球は動いていても物の形などをはっきりと見ることは出来ません。
新生児の視力は0.01〜0.02ほどで、色の区別もあまり出来ませんが、黒やグレー、白といった色の区別は出来ると言われています。
その後、生後2週間頃から徐々に視力が発達し、物を認識出来るようになっていきます。
目から50mmあたりにある物を見ることが出来ます。
2.生後3、4ヵ月頃の赤ちゃんの視力
この頃になると視力は0.03〜0.04にまでになり、両目の焦点を徐々に合わせることが出来るようになりるので、
人間の形がぼんやりですが認識出来るようになります。
また動くものを目で追い出すのもこの時期です。
色は黒や白、グレーの他にも赤を認識出来るようになります。
他の色に関してもこの頃から少しずつ認識するようになります。
カラフルな色のおもちゃは認識しやすいので、赤ちゃんにたくさん見せてあげて刺激を与えてあげて下さい。
生後5ヵ月頃には物の奥行が少し分かるようになるので、目の動きと同時に手も動かせるようになります。
目で見るのと連動して手で触ることで、物を認識して行くのです。
3.生後6ヵ月の赤ちゃんの視力
生後半年も経てば視力は0.1まで発達します。
寝返りも出来、おすわりもするようになることから視界もグっと広がります。
家族など身近な人の存在も認識出来るようになるので、人見知りが始まる赤ちゃんもいます。
その後の立っちやハイハイ、あんよといった発育に合わせて、物や人への認識がもっと深まります。
たくさんの人や自然、動物や絵本などにしっかり触れさせてあげることで、脳や視力に刺激を与えてあげることが出来ます。
4.1歳頃の視力
この頃の視力は0.2程度です。
小さなゴミやほこり、パンくずなどの細かい物の見えるようになります。
また、今までは平面で物を見ていたのに対し、左右上下、奥行など、物を立体的に見ることが出来るようになります。
今後、視力は急激に発達し、3歳頃までい1.0になります。
脳への刺激が視力に良い影響を与えると言われているので、赤ちゃんとたくさんコミュニケーションを取ってあげて下さい。
短時間のテレビも脳への良い刺激になりますが、見過ぎるとコミュニケーション不足になってしまうので一日の視聴時間を決めて、
見せてあげるようにしましょう。
5.新生児〜生後3.4ヵ月頃の赤ちゃんの聴力
聴力も視力と同様で、赤ちゃんはお腹にいる時から音を感じることが出来ます。
血液の流れるやお母さんの心音、そしてお腹の外でのお母さんの声などを聞いているのです。
新生児の赤ちゃんは声をかけてもほとんど反応はありませんが、聴力はかなり備わっています。
そのため、ドアをバタンと閉める音や、大きな声などにビクッとして泣き出すことがよくあります。
しかし、その聴力は大人と比べるとやはり未熟でです。
生後3ヵ月〜4ヵ月頃になると、赤ちゃんは音のする方向を認識するようになるので、お父さんやお母さんが声をかけるとそちらを向くようになります。
また、呼びかけるとニッコリ笑ったり赤ちゃんも「あー、うー」などと声を発するようにもなります。
6.生後5ヵ月〜10ヵ月頃の赤ちゃんの聴力
生後5ヵ月を過ぎると音が聞き分けられるようになります。
普通の生活音には慣れていくのであまり反応しなくなり、珍しい音などに敏感に反応します。
生後6ヵ月を過ぎた頃から、音がした方を意図的に見たり気にするようになります。
生後8ヵ月頃から10ヵ月頃までには、ただの音ではなく、音から物事を関連付けて認識出来るようになってきます。
人の口から言葉が発せらることが分かるようになり、話す人の口をじっと見るようになります。
そしてその言葉自体を認識していくのです。
「ママ」や「まんま」などの簡単な言葉が少しずつ赤ちゃんの口から発せらるようになるのもこの頃からです。
赤ちゃんにしっかり話しかけてあげて言葉の発達を促してあげましょう。
7.生後1歳ころの赤ちゃんの聴力
1歳前後になれば大人が話している言葉を聞いて少しずつその意味を理解するようになります。
それまでは単に真似をして発してい言葉を、意味を理解しながら喋り始めるのです。
このように聴力はどんどん発達していきますが、その分自分には今必要ない物音などをシャットアウトする能力も身について行きます。
そのため、遊びに夢中になっている時に声をかけても反応しないという事もよく見られます。
視力も聴力も、生後間もなくから急激に発達し、1歳から1歳半ころまではほぼ確立します。
家族などの周囲の大人がたくさんコミュニケーションを取ってあげることで、赤ちゃんの目や耳は刺激されるのです。
新生児の頃から、赤ちゃんの目を見てしっかり話しかけてあげるようにしっましょう。
自治体の1歳半検診の時に、聴力検査や視力検査があるので、そこで問題が発見されるケースもよくあります。
その場合は眼科や耳鼻科で適切な治療をしていくようになります。
それまでにも、もし赤ちゃんの視力や聴力で気になる事があれば、早めに眼科や耳鼻科に相談してみると良いでしょう。