足がつる原因は筋肉疲労!実践したい予防法と疑うべき病気とは!?

「寝ていたら急にふくらはぎに激痛が」そんな経験はありませんか?

スポーツをしているときや睡眠時、または日常の普通の場面でも何の前触れもなく急に訪れる激痛。

何とかしたいですよね。

「こむら返り」とも呼ばれるこの現象は、そもそもなぜ起こるのでしょう?今回はその原因と予防法をご紹介します。

1.足がつるってどういう状態?

「足がつる」というのは筋肉の異常痙攣の一種で、足の筋肉が強い痛みを伴って、収縮や痙攣している状態のことを言います。

よくつりやすい場所としては、ふくらはぎが有名で、ふくらはぎの筋肉がつることを「こむら返り」と呼びます。

足がつると、収縮・痙攣している筋肉は、強い痛みとともに硬く盛り上がります。

なぜこのような現象が起こるかの原因は、筋肉の収縮の伝達システムにあります。

筋肉は常に今どのくらいの収縮しているかの度合いを脳や脊髄といった中枢神経に発信しており、

それに応じて、中枢神経が収縮の命令を筋肉に伝え、筋肉は正常に保たれています。

しかし筋肉の収縮度を伝える仕組みが何らかの原因で不調を起こすと、必要以上に収縮の信号が出てまい、

その結果、筋肉が過度に収縮して、足のつりが起こってしまうと考えられています。

それでは筋肉収縮の伝達システムの異常はなぜ起こるのでしょうか?

2.足がつる原因って何?

足がつる原因は複数あります。

「筋肉の疲労」

普段運動をしない人が急に激しい運動をした日など、突然足がつることがあります。

これは筋肉疲労が原因だと考えられます。

さらに運動後のストレッチ等をしっかりとしないと筋肉が緊張状態のままになってしまい寝ているときに急に収縮し、足がつった状態になります。

「冷え」

冷え性の人は足のつりが起こりやすくなります。

これは、血行不良による、冷えで筋肉が緊張するからです。

足先や手先といった、体の末端は、心臓から遠いため特に冷えやすく、よくつってしまいます。

「運動不足」

筋肉は熱を産生するので、筋肉量が落ちると自然と体温が低下し、冷えと血行不良を招きます。

血行不良によりうまくミネラルやビタミンの運搬が行われないためにつりやすくなると考えられます。

「水分不足・電解質の乱れ」

運動等でをして汗をかくとにより、体内のミネラルも一緒に排出されます。

血液中に含まれるミネラルは筋肉や神経の動きを調整しているので、体内のミネラルバランスが崩れると足のつりがおこりやすくなります。

同じ原因で水分不足でもミネラルバランス、が崩れ足のつりは起こります。

また水分不足は、血行不良も招くため、それによりさらに足のつりは起こりやすくなります。

「薬の副作用」

血圧を下げる薬(降圧剤)やホルモン剤などの影響で、足がつることもあります。

これは薬に含まれる成分が、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルの吸収を阻害するために起こります。

「妊娠中」

妊娠中は冷えとミネラル不足が普段より起こりやすくなります。

妊娠中はお腹が大きくなって下半身の血行が悪くなることに加え、運動が制限されたりして運動不足になりやすく、

そのため血行不良で足が冷えやすくなってしまいます。

そして、妊娠中は母体より赤ちゃんの方に優先的に栄養が送られるのでミネラル不足・栄養不足になります。

さらにお腹が大きくなり、骨盤が歪んだり、歩き方や姿勢が無意識のうちに代わってしまいます。

その普段と違う姿勢が骨盤・背筋・腹筋などに負担をかけ足の筋肉が影響を受け、つってしまうのです。

「加齢」

一般的に、年配の人の方が若い人より、足がつりやすいです。

それは人は加齢に伴い、筋力が衰え、疲れやすくなり、疲労の回復にも時間がかかるからです。

ほとんどの足のつりは上記の理由で起こりますが、中には重大な病気のサインの可能性もあります。

3.足のつる病気があるって本当?

運動中などでもないのに頻繁に足がつる場合は以下ような病気が考えられます。

•糖尿病

血液中の糖分が高くなる糖尿病は神経系の作用に異常を起こし足がつることがあります。

また、糖尿病が進行し腎臓を悪くし透析療法を受けている人も透析からくる脱水でこむら返りを起こしやすいことがわかっています。

•閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり、つまったりして、血液の流れが悪くなる病気です。

この冷えが原因で足がつります。

足のつり以外に歩行時に足の痛みやしびれを感じる場合は早めに病院を受診しましょう。

•脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は脊椎にある神経の通り道が狭くなり、その結果、神経が圧迫されて痛みやしびれを発症するものです。

そのため、脊柱管狭窄症になると神経的な要因でも足がつることがあります。

足がつる以外に痛みやしびれの症状がある場合は注意しましょう。

•椎間板ヘルニア

背骨にある椎間板が神経に負担をかけて、激しい腰痛などを伴う病気です。

この椎間板により血流が悪くなり足がつることがあります。

足のつり意外に腰痛を伴う場合はこの病気を疑いましょう。

•脳梗塞

脳梗塞は、脳への血管が詰まったり血流が悪くなってしまうことで起こる病気です。

その詰まった場所によっては、足のしびれやつるという症状もでてきます。

•腎疾患

腎臓の機能が悪くなると電解質のバランスを崩したり、脱水をきたします。

これによって足が頻繁につることがあります。

足のむくみ等のほかの症状も伴う場合は注意しましょう。

このように足のつりは重病のサインの可能性もあります。

頻繁に足をつる場合は病院を受診しましょう。

4.足がつったときの対処法

足がつっているときは、筋肉が強く収縮した状態なので、つっている部分の筋肉のばようにします。

この時早く痛みを取りたいからと言って急に伸ばすと、肉離れ等のトラブルを起こすこともあるのであわてずゆっくりと伸ばしましょう。

そして強い痛みが取れたら、筋肉を優しくもみほぐしたり、温めて血行を良くするといいです。

5.足がつるのを予防するには?

「適度な運動」日ごろから定期的に運動を行って筋力を維持しましょう。

特に足の筋肉量の低下は足のつりに大きな影響を与えるのでスクワットなどで下半身の筋肉を鍛えましょう。

「疲労回復」筋肉を使った後はマッサージやストレッチをしっかりと行って疲労物質を貯めこまないようにしましょう。

また、睡眠時間をしっかりと取り疲労回復に努めましょう。

「水分・電解質を摂取する」食生活を見直しミネラルが不足しないようにしましょう。

カルシウムは小魚や乳製品、マグネシウムはナッツ類や大豆製品などに多く含まれています。

また、運動などでたくさん汗をかいた場合は、水分だけでなくスポーツドリンクなどを飲んで電解質も摂取しましょう。

さらに、運動前にクエン酸を摂取しておくと運動中の足の釣りの予防になります。

「冷え対策」シャワーだけでなく湯船につかる習慣をつけて血行を良くしましょう。

また体を温める衣服を着る際は、きつすぎて血流を阻害しない物を選びましょう。

まとめ

いかがでしたか?痛くてつらい足のつりは日常のちょっとした努力で予防できます。

ほとんどの場合が問題ない足のつりですが、中には病気のこともあるますので、「たかが足のつり」と軽く考えずに、原因をしっかりとつきとめましょう。

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