蒙古斑が赤ちゃんに出来る原因となかなか消えない理由

生まれながらにして、どこかしらにあざを持って生まれてくる赤ちゃんがいますよね。

ちょっとしたおしりや背中のあざから、はっきりとしたあざまでいろいろです。

これはいわゆる蒙古斑というものです。

男の子でも女の子でもありうることです。

特に女の子で大きなあざが出来ていたら、いつ消えるのかしら?こんなに大きなあざで大丈夫かしらと悩むことも多いかと思います。

たいていは自然に成長とともに消えていくものが多いのですが、中にはなかなか消えない物まであります。

蒙古斑が出来る原因やなかなか消えない理由など、赤ちゃんのあざについてご紹介します。

1.蒙古斑には種類があります

蒙古斑とは東洋人の赤ちゃんに良く見られることから蒙古斑という名前がつきました。

日本では新生児の約90%に観られる蒙古斑ですが、西洋人にはあまり見られない為、虐待しているのではないかと疑われてしまうこともあります。

蒙古斑には種類があって、日本でもあまり知られていない蒙古斑として異所性蒙古斑というのがあります。

多くの蒙古斑がおしりや背中に出来るのに対して、上半身や手や足、顔面にできる蒙古斑が異所性蒙古斑と言います。

普通の蒙古斑よりも消えにくいのが特徴なので厄介なあざです。

普通の蒙古斑はぼんやりとした薄い灰色です。

それに対して境界線がはっきりして色もほくろのように濃いものが濃色型蒙古斑とよばれます。

2.蒙古斑が赤ちゃんにできる原因

蒙古斑が出来る原因には皮膚を紫外線から守る働きをするメラニンが関係しています。

メラニンはメラノサイトと言われる色素細胞に紫外線があたることで発生します。

メラノサイトは皮膚の下で比較的浅い部分にありますが、それは胎児時代の成長の過程で皮膚の奥深くから表面に向かって段々出てきたものです。

それが何らかの理由で表面まで出てこないで奥の方で溜まってしまったものを真皮メラノサイトと言いますが、

そこでメラニンが作られて外側からは青く見える部分ができてしまうのです。

その青く見えるものが蒙古斑です。

通常は成長とともに薄くなって消えていきます。

しかし、たまに皮膚の病気である場合もありますので少し様子が違うな、濃いな、なかなか消えないなという場合は一度皮膚科に観てもらってみてください。

3.蒙古斑がなかなか消えない理由

蒙古斑はお尻にできることがほとんどで、蒙古斑の95%はお尻に現れます。

しかし、お尻以外にも、顔、肩、背中、手や足などにできるケースもあります。

いわゆる異所性蒙古斑ですが、この蒙古斑は消えない場合や消えにくいといった特徴があります。

なぜ消えないのかという理由ですが、現れる場所の皮膚の厚みが関係しているという見解があります。

しかしながらお医者さんの間でもはっきりした原因はまだ見つかっていないのが現状です。

また、消えにくい理由としては、ふつうの蒙古斑でも異所性蒙古斑ではなく母斑である可能性が高いです。

母斑は血管腫ですので治療をしないと消えません。

母斑は異所性蒙古斑と間違えやすいので、消えない蒙古斑と勘違いされる場合もあります。

4.消えない蒙古斑の治療方法

蒙古斑を消すための治療としてはレーザー治療があります。

異所性蒙古斑の場合は、お尻ではなく目で見える部分にあざがある場合が多いので、

保険が適用される可能性が高いので治療費もそれほど高くならないですむでしょう。

普通に負担額は風邪などと同様3割負担です。

ただ、レーザー治療は1回ではキレイには治らないので定期的に通院が必要になります。

個人差もありますが、半年間くらいの通院が必要です。

1回にかかる費用は場所や濃さなどでも違いますが、保険適用で5,000円から10,000円くらいかかりますので、3割負担といってもけっこうかかります。

美容外科の世界でも技術は常に進化していますから、大きかったり濃かったりしてもけっこうキレイに治るかもしれません。

最新技術では、Qスイッチレーザーという医療用のレーザーが効果的であるといわれています。

しみやあざ取りに使われていますので蒙古斑にも効果的でしょう。

もしも蒙古斑ができていてなかなか治らずに治療をする場合は、皮膚科か形成外科を受診することになるかと思いますが、

まずは専門医がしっかりいる皮膚科を探して観てもらいましょう。

どのような症例を扱っているかもチェックしてからどの病院にするか決めるといいですよ。

子供の場合はかかりつけの小児科にまずは相談すると紹介状を書いてもらえますから、いったんは小児科の先生に観てもらい、

紹介状をもらえばスムーズです。

蒙古斑は時間はかかっても消えていくものと、消えないものがあります。

治療をしなくても特に皮膚の病気でなければ支障はありませんが、これから思春期を迎えるにあたって、

その蒙古斑のせいで学校に行きたがらなくなってしまうこともありますから、小さいうちに治してしまうのもひとつの方法ですね。

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