赤ちゃんの離乳食の開始時期、進め方

赤ちゃんの成長の過程で、ママにも大きな山場になるのが「離乳食」です。

いつから始めたらいいのか、どうやって進めていったらいいのか、心配に思うママも少なくないと思います。

今回は赤ちゃんの離乳食の開始時期、進め方をご紹介します。

1.離乳食はどうして必要なの?

そもそも離乳食はなぜ必要なのでしょうか?赤ちゃんは成長するにつれ、おっぱいやミルクだけでは栄養が足りなくなってきます。

普通の食事で栄養を摂れるようにしていくのですね。

そのためのステップとして、離乳食があります。

今まで「飲む」ことによって栄養をとっていた赤ちゃんが「かむ」ことを覚えます。

そして、赤ちゃんの身体も、食べ物を消化して吸収する機能が育ってきます。

また、色々な食べ物を経験する中で、味を覚え、色や形などから刺激を受けて、食べる楽しみを覚えていくのですね。

2.離乳食を始めるのはいつぐらいから?

育児書などには、一般的に5か月くらいから始めるのがいいとされています。

でも、赤ちゃんによって、個人差があるので、5か月に入ったら始めなくちゃ。

と焦らなくても大丈夫。

離乳食を始めるのは、赤ちゃんの方で準備が整ってからにしましょう。

口のまわりをちょんちょんとつつくとその方向を向く、口の中に入ってきたものを舌で押し出す、さらに奥まで入れると吸う、

これらは、赤ちゃんがおっぱいを飲むための「哺乳反射」と呼ばれているものですが、この哺乳反射がだんだんなくなってきたころが、

離乳食の始める時期の目安です。

ですから、試しに離乳食を与えてみて、すぐに赤ちゃんが舌で押し出してしまうようであれば、まだ離乳食を始めるには早いと思って下さい。

また、赤ちゃんがママや家族の食べる様子に興味を示す、じっとみていることがある、そういった仕草を見せ始めた時期もチャンスです。

以前は、2〜3か月ころから、お風呂上がりなどに果汁を与え始めることもありましたが、

あまり早い時期におっぱいやミルク以外のものを与えてしまうと、消化の負担になったり、

アレルギーが出てしまう恐れもあるということで、現在では勧められてはいません。

また、消化器官が発達する一歳くらいまでは、おっぱいやミルクだけで充分、あまり慌てて離乳食を進めなくても良いといった意見もあります。

それぞれの赤ちゃんのペースで始める時期が違っても全く心配ありませんよ。

3.離乳食の進め方

まずは、果汁やスープ状の液体からスタートします。

小さなスプーンで、ほんのちょっとの量から、赤ちゃんに与えてみましょう。

スープ状のものから、徐々にポタージュ状のものに変えていきます。

キャベツやカボチャなど、野菜のすーぷやポタージュは甘みもあるので、食べやすいようですね。

うすい出汁や野菜スープを製氷皿で凍らせておいてストックしておくと便利です。

このスープを使って、野菜のペーストをのばしたりして、色々な素材の味を赤ちゃんに教えてあげましょう。

せっかく準備した離乳食を、赤ちゃんが全く食べてくれないと、ママもがっかりすると思います。

でも、赤ちゃんにとっては、離乳食は毎回初めてのことばかり。

すんなり食べてくれる赤ちゃんの方がめずらしいです。

ですから、食べなくて当たり前くらいの心構えでいましょう。

食べてもらえたらラッキー。

くらいの感覚で良いと思いますよ。

また、おっぱいやミルクで充分栄養もとれているので大丈夫。

赤ちゃんの体重が極端に落ちてこないかぎりは、離乳食をほとんど食べてくれなくても心配いりません。

4.離乳食で栄養を摂れるようになったらゴールは目前

スープ状からポタージュ状へ、さらに水分を減らしていってペースト状へ。

ゆっくり慌てずに離乳食をすすめましょう。

昨日はよろこんで食べてくれたのに、今日は全く食べない、なんてことも、赤ちゃんなら普通のことです。

ステップの段階も、行ったり来たりしながら、少しずつ食べてくれるようになります。

離乳食がすすまなくて、ママがイライラしたり焦ったりすると、赤ちゃんにも伝わってしまいます。

のんびり構えてあげてくださいね。

口を閉じて飲み込むことができる時期から、もぐもぐと口を動かして、食べ物をすりつぶすことができるようになるのは、だいたい8か月くらい。

ここまでできるようになったら、かむ練習をするステップに進めます。

柔らかさや大きさをママが調節して食べさせてくださいね。

固さや大きさがわからなかったら、市販の離乳食を買ってみて、参考にすると良いと思います。

また、味の濃さも、この時期に濃すぎるものを与えてしまうと、味の濃いものしか食べなくなってしまいます。

離乳食終了まで必ず薄味をこころがけてください。

1歳から1歳半くらいの間で、大人に近い食事が摂れるようになってくる準備ができます。

やわらかく短く切った麺類や、薄味にした魚や肉、野菜なども食べられるようになってきます。

このころには、離乳食から栄養を摂るようにできているといいですね。

でも、離乳は焦らなくても大丈夫です。

5.自分で食べる意志を大切に

赤ちゃんは成長と共に、食べ物に興味を示しだします。

自分でスプーンを持って食べる、食べたいものを指差す、好き嫌いが出てくるなど、どれも赤ちゃんの成長のサインです。

落としたり汚してしまって、ほとんど口に入ってなくても、また遊び始めてしまっても、大目に見てあげてくださいね。

そして、しかるよりも、上手に食べられたり、たくさん食べてくれたりしたときに思いっきり褒めてあげてください。

そうすることで、赤ちゃんは「食事は楽しいことだ」と覚えていくのです。

おわりに〜離乳食の進み方は赤ちゃんによって違うのが当たり前

離乳食は、育児書などに書かれている目安通りにはなかなか進みません。

育児書と違う、また他のおうちの赤ちゃんと比べたりして、不安に思うことはありません。

ママの思うように離乳食を進めるのではなく、赤ちゃんのペースに合わせて進めていくことが大事です。

慌てず、ママも楽しみながら、赤ちゃんに色々な味を経験させてあげてくださいね。

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