子供嫌い、苦手な人の原因、心理と克服方法

なんとなく子供が嫌い、苦手という大人が増えてきているようです。

そして、その多くは特にこれといった理由もなく、なんとなく嫌い、苦手という意識があり、

拒否反応を示してしまうようです。

でもそれって凄くもったいないことですし、悲しいことですよね。

今回はそんな子供が嫌い、苦手と思っている方の原因や心理状態、

そして克服方法をご紹介していきます。

1.子供が苦手と思う原因

人間嫌いでもないのに、子供が苦手だと実感している人、それはどうしてでしょうか?それは、子供はあまりにも自由人だからです。

この世に誕生してからまだ人生の何分の1しか生きていないのです。

経験値だって大人に比べたらかなり低いものです。

人間は様々な経験を通して失敗したり、悔しい思いをしたり、恥をかいて、知恵をつけていき大人になるのです。

ですから、大人になるにつれて体得しいていった知恵から、人間は空気を読んだり、

駆け引きしたりなど、この世の中を上手に渡って行こうとします。

でも、子供はまだまだ知恵がついていないので、ストレートにぶつかってきます。

「今は静かにした方がいいな」とか「これは言わない方が懸命だな」なんて駆け引きは一切してくれません。

騒ぎたいと思ったら大いに騒ぐし、思った事はそのまま口に出してきます。

その事でその場が気まずくなるとか、後々拗れるなど心配したりはしてくれません。

「子供が苦手」と言う人は、そういう体当たり的な子供の態度をしんどく感じるのです。

それともう1つ。

親になれば自然と分かる事なのですが、子供がいたら、全ての予定は未定になります。

子供が混じるだけで「絶対」という言葉が無くなってしまいます。

子供は頻繁に突発的に病気をするというのも勿論ですが、小さい子供なら、

「今?」とガックリしたくなるようなタイミングでトイレに行きたがったり、「もうちょっと我慢できないかな…」と

呆れるような時に「喉が渇いた」と愚図ったりしてくるものです。

この全ての事が想定内に進まないという事態に抵抗を感じるというのも、「子供が苦手」と感じる大きな一因でしょう。

2.子供が苦手な人は悪い人?

では、そんな体当たり的で予定を狂わす子供が苦手だと感じる人は悪人なのでしょうか?決してそんな事はありません。

中には、子供に負けず劣らず理不尽な大人が、自分の生活をかき乱されるから「子供が苦手」と

感じている大人もいるでしょうが、ほとんどの人は、普通の人以上に子供と真面目に向き合うからこそ

「子供が苦手」と感じているように思います。

適当な人なら、どれだけ子供が体当たり的な態度を取ろうと、予定を狂わせてこようと、我関せずです。

我が子が電車の中で大声で騒いでいようと全然気にしていない母親。

自分自身が電車の中で大音量で音楽を聞いていたり、携帯で大声で喋り続けているいような大人。

そんな大人であれば、自分の子供にせよ、他人の見ず知らずの子供にせよ、電車の中でどれだけ大声で騒いでいようと、

暴れていようと、全然気にならないはずです。

理不尽な子供の態度に「もうやめて欲しい…」と思いさえしなければ、何のストレスも受けないわけですし、

「子供が苦手」なんて思う事も無いのです。

子供を虐待する母親は鬼のような母親かと言えば、それとは真逆で、

真面目に子育てに取り組んでいた母親である事が多いのと同じ理屈です。

ですから、「子供が苦手と思う自分は悪人だ」なんて思う必要は無いのです。

親であれば、それだけ一生懸命子供を育てているという証ですし、親でなければ、

それだけ社会人として常識を持ってこの世の中で生きているという証拠だと思えばいいのです。

3.子供が苦手だと思う人の克服方法とは

持って生まれた性格はなかなか直らないものです。

ですが、「自分は真面目故に子供を苦手だと感じてしまうんだな」と自己分析をしておく事はとても大切です。

そのように冷静に自己分析をしていたら、子供を目の前にしても、感情的に嫌悪感をむき出しにする事は避けられるでしょう。

そしてその上で、「まあいいか」という心のゆとりを少しでも持つ努力をしていけたらベターです。

子供は騒ぐもの。

子供は汚い事でも平気でするもの。

子供は大人のように予定通りにはいかないもの。

そういうものです。

まだまだ人生経験も少なく、失敗も挫折もまだまだこれからです。

何の知恵も知識もなく、世の中を必死に渡り歩いている最中です。

騒ごうと、汚かろうと、予定通りに物事が進まなくても、痛くも痒くもありません。

死にもしません。

世の中は普通にたんたんと進んで行くだけです。

そのように少しでも考えられるようになったら、「わっ、子供だ…」「子供は疲れる…」といった気持ちも少しは薄まってくるはずです。

「子供が好き」「動物が好き」と言う人は善人というステレオタイプ的な発想がどうして生まれたのでしょうか?

そんな誤った固定観念があるから、真面目故に「子供は苦手だな…」と感じている人は更に自分を追い詰め、

更に子供への苦手意識を強めてしまうのです。

子供にそこまで過剰に反応しなくてもいいのです。

その子供だって様々な人生経験を経て自分と同じ大人へと成長していくのですから。

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