子供にストレスを与える母親に育てられると、子供の心はストレスで委縮してしまいます。
その結果、精神的なバランスを取れない人間に育ってしまうことがあります。
では、子供にストレスを与える母親とはどんな母親なのでしょうか。
その特徴についてご紹介します。
1.心配性で、何かと子供に干渉してくる
子供にストレスを与える母親は、心配性な性格であることが大きな特徴です。
そして、その性格ゆえに、子供のやることなすこと全てを心配し、必要以上に子供に干渉してしまいます。
確かに、子供は、ある一定の年齢に達するまでは、親が目を光らせておく必要があるでしょう。
しかし、度が過ぎてしまうと、子供の自立の妨げになってしまいます。
そして「母親の過干渉が自分の自立の妨げになっている」と敏感に感じた子供は、母親の存在そのものを負担に感じてしまうようになります。
母親から過干渉を受けることで、子供は、心が締め付けられているような窮屈さを常に感じながら生きていかなくてはならなくなります。
これも、子供にとっては大きなストレスの原因です。
2.子供の前ですぐに感情をあらわにする
子供にストレスを与える母親は、感情のコントロールが苦手な傾向があります。
そのため、何か起きるとすぐに動揺し、冷静さを保てなくなります。
そして、子供の前で泣いたり激怒したりして、感情をあらわにしてしまいます。
母親が感情をあらわにしたとしても、相手が大人であれば、上手に受け流すことができるでしょう。
しかし、相手が子供の場合はそうはいきません。
子供はまだ精神的に未成熟であるため、自分1人の心のバランスを保つだけで精一杯です。
それにも関わらず、大人であるはずの母親がヒステリックに感情をあらわにしてしまうと、子供はそのストレスで心が押しつぶされそうになってしまいます。
その結果、自分の内面をコントロールできない人間に育ってしまうことがあります。
3.子供の言い分を無視して、自分の意見ばかりを押し付ける
「まだ未熟な子供だから」と子供を見下し、子供の言い分を一切聞こうとせず、自分の意見ばかり押し付ける母親は、子供にとっては大きなストレスです。
確かに、子供はまだ未成熟であるため、大人の目から見ると「考え方に一貫性がない」「考えが甘い」と感じるでしょう。
しかし、子供は子供なりに、精一杯考えて自分の意見を言っているのです。
それを認めようとせず、頭ごなしに無視したり否定したりすれば、子供の心は大きく傷つきます。
ましてや、子供の言い分をそっちのけにして「大人の言うことはいつでも正しい」とばかりに自分の意見ばかり押し付ければ、子供の心は抑圧されてしまいます。
母親としては、良かれと思って子供を指導しているのかもしれませんが、その親心が、子供にとっては大きなストレスになり得るということを理解する必要があるでしょう。
4.子供に必要以上のプレッシャーをかける
子供にストレスを与える母親は、子供に対して、必要以上のプレッシャーをかけるという傾向があります。
例えば「いつでも良い成績を摂りなさい」「学校では誰からも好かれる良い人になりなさい」「先生からの評判を落とさないようにしなさい」などといったことを日常的に子供に行ってしまうような母親は、子供にとっては間違いなくストレスの原因になっています。
どんな子供でも、家から一歩外に出たら、子供なりに色々と努力しているものです。
それにも関わらず、母親から常にプレッシャーをかけられ続けてしまうと「自分はこれ以上、何をどう頑張ったら良いのだろう」とパニックになってしまいます。
これが積み重なると大きなストレスになり、更には、心が折れて立ち直れなくなってしまう場合もあります。
子供にストレスを与える母親は「いつまで経っても子供を幼子扱いする」「精神的に大人になり切れていない」「大人は常に子供よりも偉いと思い込んでいる」ということが大きな特徴です。
このような要素を強く持っているがために、子供の自我をどうしても認めることができません。
しかし、このまま子供にストレスをかけ続けると、子供が自立できなくなったり、子供が精神的に大きな問題を抱え込んだりする可能性があります。
そのため、少し自分自身と子供を「お互い別の人間だ」と切り離して考え、子供の人格を尊重するように意識する必要があるでしょう。