赤ちゃんの耳掃除はご家庭でしていますか?耳の穴が小さい上に、赤ちゃんはよく動くので自分でやるのは怖いですよね?
耳鼻科に定期的に連れて行ってもいいのですがそれも負担が大きいものです。
赤ちゃんの耳掃除の頻度や自宅でやるコツについてご紹介します。
1.赤ちゃんの耳掃除の頻度は?
実は、赤ちゃんの耳掃除は基本的に自宅でやらなくても大丈夫です。
怖くて産まれてから一度もやっていないという人も少なくないと思いますが心配は要りません。
無理をして暴れられるとかえって危険なので、ある程度月齢が行くまで待ちましょう。
しかし、寝てばかりの時期の赤ちゃんは、ミルクや母乳が口から出たりよだれをよく出すものです。
その際に口から出たものが耳まで流れて入ったしまうことが良くあります。
耳の中まで入り込むことは滅多に無いので、耳の入口付近を毎日湿らせたガーゼで拭いてあげるようにしましょう。
毎日する必要は無く、気になった時や4日に1度くらいで良いでしょう。
2.耳掃除のやり方は?
先ほども述べたように、綿棒などを使って耳の中まで掃除する必要はありません。
耳垢が耳の中に溜まると思っている人もいるかと思いますが、実は耳垢は自然に中から入口付近へと移動するのです。
なので、耳の入口付近だけを湿らせたガーゼや綿棒で拭いてあげるだけでキレイになります。
やりやすいのは、耳垢が湿っているお風呂上がりです。
もし耳垢が固まって取れにくい時は、オリーブオイルやベビーオイルを綿棒に付けて優しくこそげ取ってあげましょう。
耳の中に耳垢を見付けても、中に綿棒を入れて取ろうとするのは止めましょう。
中の方を傷つけてしまうと、中耳炎や外耳炎の原因にもなります
3.意外に汚れる耳の後ろ
見えやすい耳の入り口や耳の中を気にかける事は多いですが、意外にも耳の後ろは汚れが溜まりやすいので注意しましょう。
溜まったままにしておくと汚れが固まり取れにくくなるだけでなく、赤く炎症を起こしてしまうこともあります。
毎日のお風呂の時に石鹸を使って優しく洗ってあげてください。
もし取れにくい時は、綿棒やガーゼにオリーブオイルやベビーオイルを付けて拭くと取れやすくなります。
ゴシゴシ強くやるのは禁物です。
4.耳鼻科を受診する時
耳の中がツーンと臭う時は中耳炎の可能性もあるので耳鼻科を受診しましょう。
耳が臭う原因には中耳炎以外にもいくつかあり、羊水の名残りだったり、片方ばかり向いてしまう癖によって、
ミルクや母乳、よだれなどの汚れが溜まりやすくなっている場合もあります。
臭い=耳垢が溜まっていると自己判断をして奥の方まで掃除をしてしまうのは危険です。
少しでも異変を感じたら耳鼻科を受診するようにしましょう。
また、耳鼻科では耳掃除だけでも診てくれますが、あまりやり過ぎると耳の中の粘膜が傷ついてしまう危険があるので
こちらも頻繁に通う必要はありません。
3〜4ヵ月に1度で十分です。
5.赤ちゃんが耳掃除を嫌がる時
耳掃除を嫌がる赤ちゃんは多いものです。
そんな赤ちゃんは耳の入り口を触られただけでも大泣きしてしまうかもしれません。
そんな時は無理やり耳掃除をする必要はありません。
眠っている間などに入口付近だけを優しく拭いてあげてください。
成長して分かるようになればさせてくれるようになるので、それまで気長に待ちましょう。
どうしても気になる場合は耳鼻科に相談してみてください。
必要であれば耳鼻科で耳掃除をしてくれます。
6.耳かきを使え出してからの耳掃除
2、3歳頃にもなれば耳掃除も随分やりやすくなり、時には耳かきなどを使って耳掃除をするのもよいでしょう。
その際十分に気を付けたいことは、耳かきを持つときに奥まで入ってしまわないように耳かきを短めに持つということです。
そして奥まで入れずに、入り口から少し入ったところまでで止めておきましょう。
それでも十分に耳垢は取ることが出来ます。
また、耳かきにも色々な種類があり、竹や木で出来たものは子どもには刺激が強いので避けた方が無難です。
子どもに使う耳かきはシリコンなどの当たり心地の柔らかいものにしましょう。
誤って奥の方に当たっても傷つける心配は少なくなります。
無駄に中をいじってしまわないよう、手元にライトが付いたものを使うのもオススメです。
この時も、耳垢が柔らかくなっているお風呂上がりにすると強い刺激を与えないで済みます。
7.耳垢の色にも注意
赤ちゃんの耳垢を取っていると、黄色いものや黒っぽいもの、茶色のものなどがあることに気付きます。
生後間もない赤ちゃんの耳からは黒っぽい耳垢が出ることがよくあります。
これはお腹の中にいる時の羊水が耳に残っていた場合が考えられます。
これは放っておいても自然に出てくるので心配要りません。
後は、中耳炎で切開した後や外耳炎をした後に出てくる黒っぽいものは、その際に出た出血が固まったものかもしれません。
これも心配は要りませんが、量が多いなど気になる時は耳鼻科を受診して下さい。
一般的に耳垢は黄色っぽいものや茶色のものが多いので、それらの場合は心配要りません。
ただ、黄色の液状のものが出てくる時は、中耳炎や外耳炎が原因で膿が出ている可能性が高いので、すぐに耳鼻科を受診して下さい。
以上のように、赤ちゃんの耳掃除にはそんなに神経質になる必要はなく、頻繁に行うする必要もありません。
赤ちゃんのご機嫌や様子を見ながら進めてみて下さい。