隣りで眠る赤ちゃんがいびきをかいていたり、寝苦しそうにしていると心配になりますよね。
赤ちゃんでも大人と同じようにいびきをかく事はよくあります。
心配の要らないものから注意が必要なものまで、いびきの原因は色々と考えられます。
今回は赤ちゃんのいびきの原因や対処法をご紹介します。
1.喉の発達が未熟なためのいびき
産まれて間もない赤ちゃんの体や各器官はまだまだ未熟で発達状態にあります。
喉も例外ではなく、気道の組織が柔らかいため、息が通る時に震えて音が出ることでいびきになるのです。
これはどの赤ちゃんにも見られることで決して珍しい事ではありません。
成長して喉の組織が発達するにつれて治まっていくので心配は要りません。
2.鼻づまりが原因のいびき
風邪やアレルギー症状などによって鼻づまりが見られる場合にもいびきをよくかきます。
鼻呼吸が難しくなっているため、寝ている時もとても苦しそうにしているのではないでしょうか?
鼻づまりが初期の症状であれば自宅で簡単にケアする事が出来ます。
少し症状が進んでいるようなら、早めに耳鼻科や小児科を受診しましょう。
こまめに鼻水を吸引してもらうだけでも随分と緩和されます。
鼻づまりが慢性かしてしまうと口呼吸になってしまいますが、口呼吸はウィルス感染を起こしやすく、免疫力も低下するので注意が必要です。
3.鼻づまりのホームケア
先ほども述べたように、鼻づまりも初期の症状であれば自宅でケアする事ができます。
乾燥していると鼻づまりを悪化させてしまうので、温かく湿らせたタオルやガーゼを鼻の下にあててあげましょう。
鼻の通りをよくしてくれるので鼻づまりが緩和されます。
加湿器をかけるなどして、部屋の中を乾燥させないことも大切です。
また、鼻水が固まって中に入っている時は、母乳を数滴垂らすというのも効果的と言われています。
くしゃみをすると鼻水が出てくる原理を利用して、赤ちゃん用の綿棒やティッシュでこよりを作って鼻の中を刺激してあげるのも効果があります。
その際に注意する事は、鼻の粘膜を傷付けてしまわないよう、奥まで入れ過ぎないということです。
市販の吸引器も効果はありますが小さな赤ちゃんのお鼻には合わない事も多く、また赤ちゃんが動くことによって鼻の中を
傷付けてしまうのも心配ですよね。
お父さんやお母さんが口を使って直接吸ってあげるのも良いでしょう。
鼻の粘膜を傷つける心配が無いのでオススメです。
しかしその際は、両方の鼻を同時に吸ってしまうと赤ちゃんの耳に圧力がかかってしまうので、片方ずつやる事を忘れないで下さい。
そして、吸っているお父さんやお母さんに風邪などが移らないよう、うがいをするなどしっかりとケアをしましょう。
4.扁桃腺やアデノイドの肥大化
赤ちゃんのいびきの原因に多いのが、喉の組織である扁桃腺やアデノイドが肥大化してしまうことです。
扁桃腺やアデノイドが肥大化することで気道が狭くなるためいびきをかいてしまうのです。
成長するにつれて自然と治癒することがほとんどですが、症状が悪化してしまうと入院して手術が必要な場合があるので、
幼稚園や小学校に入ってからだと何かと大変です。
長引くいびきが気になる時は早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。
5.安全ないびきと危険ないびきの見分け方
いびきをかいている時に注意して見てほしい事は、赤ちゃんがぐっすり眠れているかどうかです。
寝息に近いようないびきで、赤ちゃんがよく眠れているようなら生理的なものでまず問題ありません。
寝ている向きを変えればすぐに治まったりもします。
しかし、「フガフガ」や「ズルズル」といった音を立てていたり、何ども目を覚ましたり、激しく咳き込むようなら注意が必要です。
鼻水が目に見えて出ていなくても、奥の方にたまり呼吸がしづらくなっている可能性もあります。
痰が絡んだ咳が頻繁に出ると呼吸困難になってしまう危険性も出てきます。
早めに耳鼻科や小児科を受診して適切な治療をしてもらいましょう。
また、いびきをかいている途中で呼吸が止まるようであれば、大人によく見られる睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。
これは睡眠を妨げるだけでなく、呼吸が出来ないことで体にまんべんなく血液が送られなくなり、
重大な病気に繋がることもあるので早めに耳鼻科に連れて行きましょう。
このように赤ちゃんのいびきの原因にはいくつかあります。
まだ喋れない赤ちゃんは不調を訴える事が出来ないので、普段から睡眠時の様子や普段の鼻の状態などに気を配るようにしましょう。
鼻づまりが原因の場合は、赤ちゃんが寝不足になってしまう事もあり、それでは発育にも影響してしまいます。
鼻水くらいで病院へ行ってもいいの?とためらう方もいるかもしれませんが、耳鼻科や小児科ではこまめに鼻水を吸引してくれ、
自宅でのホームケアなども教えてくれるので、少しでも気になることあれば気軽に受診するようにしましょう。