お正月が近づくと大掃除や年賀状の準備などでばたばたしてしまって、うっかりお正月飾りを用意し忘れそうになったり、
お正月間際に飾ってなんとか間に合わせたりしてしまう人も多いのではないのでしょうか。
お正月飾りには飾る時期などルールがあります。
知っておきたいお正月飾りの飾り方や時期についてご紹介します。
1.お正月飾りを飾る時期はいつ?
お正月飾りは12月13日~12月30日までに飾ります。
12月31日の大晦日に飾ってしまうとお正月にはぎりぎり間に合いますが、「一夜飾り」といって新年にお越しいただく年神様に対して大変失礼で、
礼に欠ける行為となりますので12月30日までには飾り終えましょう。
30日までといいましても旧暦の12月30日は大みそかになるため、また、29日の9は「苦」に通じるものとされ演技が悪いため、
その前の日である12月28日には飾り終えましょう。
に8が付く日は「八」が末広がりという意味で大変演技が良いとされますから8のつく日に飾ることをオススメします。
2.お正月飾りの飾り方
お正月飾りは、鏡餅や、しめ飾りなどいくつかありますよね。
鏡餅は床の間、または居間に飾ります。
しかし、一人暮らしなどで床の間がなかったり、居間と寝室の区別がなかったりいろいろな住宅環境で本来飾る場所に飾れない場合もあります。
鏡餅は神様への最高のお供え物とされますから家族が集まる居間が一番良いのですが、居間でなくてもみんながよく集まる場所は
一人暮らしならいつもいる時間が長い場所に置くのをオススメします。
破魔矢は出来るだけ高い場所へ飾ります。
神棚やはりなどへ置くようにしますが、神棚もいまではない家が多いので、自分の家のタンスの上など高い位置に置けばOKです。
落ちてしまうと演技が悪いですからしっかりと落ちない工夫をしましょう。
しめ飾りは玄関のドアに飾ります。
しめ飾りは神様をお迎えする清浄な場所という意味を示すために玄関の正面に飾ります。
また、各部屋の入り口にも小さなしめ飾りを飾っても良いでしょう。
3.正月飾りを外すタイミングはいつ?
基本的には都市神様がいらっしゃるとされる松の内まで飾りますので1月7日までとなります。
毎年小正月である1月15日に「どんどん焼き」や「おたきあげ」で焼いて感謝の気持ちを祈ります。
また、そのどんどん焼きやおたきあげで焼くときの火でお餅を焼いて食べると無病息災で1年間過ごせると言われていますので、
様々な地方や自治会のイベントなどでおたきあげとお餅をふるまうことを一緒に行う行事が多数みられますよ。
是非参加してみてはいかがでしょうか。
お正月飾りは神様をお迎えする神聖なものですので、終わったからといってお正月飾りを粗末に処分してはいけません。
ゴミ箱にそのままポイっとすてるのだけは避けたいものです。
自分でおたきあげが出来ない場合は神社にもっていくと、お飾りを処分してくれるので備え付けの箱などに置いていきましょう。
もちろんお賽銭も忘れずにです。
また、神社にも行けない状況の時は、自分で処分しますが、その時は大き目の白い紙を広げてお清めの塩を振って、その中にお飾りなどをいれて包みます。
あとは自治体の燃えるゴミの日に出します。
ゴミ箱にポイっとする前に必ず、包んでお清めをして、ありがとうございますと日ごろの感謝を祈ってから処分して下さい。
4.鏡餅のお餅はどうやって食べる?
鏡餅はお正月が終わると、そのお餅を食べられるのでみんな楽しみですよね。
どのような食べ方があるのでしょうか。
まず、大きいままではたべづらいので小さくします。
その時に包丁などで切ってはいけません。
大事な縁を切ったりするという意味につながりますので縁起が良くないです。
その時は金づちや固い棒などでたたき割って小さくします。
最近の鏡餅は便利な真空パックのお餅が入ったものがありますのでこちらを飾られるとそのあとも手軽に食べられて便利ですよ。
割って小さくしたお餅は、かけらが必ずでますよね。
そのかけらを捨てるのはもったいないです。
小さくかけたお餅は、そのまま油であげると、サクサクのおかきになります。
子供のおやつにぴったりですね。
また、あずきたっぷりのお汁粉にしたり、大根おろしに砂糖とお酒を加えて煮詰めて焼いたお餅を入れたり、
きなことお砂糖を混ぜて煮たお餅にかけたりする食べ方が人気です。
そのほか、お餅にトマトソースとチーズをのせて焼いてお餅ピザにすると洋風なお餅が味わえます。
注意したいのはお餅をのどに詰まらせる事故が毎年起こっているので、子供やお年寄りにはかなり柔らかく小さくして食べてもらいましょう。
このようにお正月飾りの期限や飾り方などにルールがあります。
神様をお迎えする為のものなのでルールを出来る限り守って新たな新年をお祝いしましょう。
そのあとにはおいしいお餅をみんなで食べて、食べられる環境であることに感謝しましょう。