赤ちゃんが生まれて手や足を動かしたり、寝返りをし始めると、赤ちゃんはいろいろなものを手にとっては口に入れ、
手にとっては口に入れ、これを繰り返します。
ママは、イライラしたり、何を口に入れるかわからないから心配にもなります。
そんなときのお助けアイテムが歯固めです。
歯固めという言葉は聞いたことがあっても、いったいどんな風に役に立つのか、何を歯固めにしたらいいのかなど悩みますよね。
赤ちゃんに歯固めが必要な意味と開始する時期などについてご紹介します。
1.歯固めとは
赤ちゃんは歯が生え始めると、歯ぐきがむずがゆくなって、赤ちゃんが機嫌が悪くなってしまうことがあります。
赤ちゃんが急にぐずりだしたり、夜泣きをするようになったりすることもあります。
そんなときに歯固めをかませてあげると赤ちゃんのイライラが解消されるのです。
歯固めは遊具になっている場合も多く、塩化ビニールやシリコンなどで出来ていますが、口に入れても安全なものなら何でも歯固めになります。
木で出来ているものもあります。
生後5~6か月くらいから「吸う」から「噛む」という具合に移行していきます。
それに伴って歯が生え始めます。
舌や唇への刺激を与えてあげることで、「噛む」トレーニングができます。
上手にかむことを覚える為にも歯固めはとっても良いです。
自分の力で食べ物を噛んで飲み込むということができないと身体に栄養を取り込むことが出来ないので、徐々にできるようにしていかないといけません。
噛む力をつける為にも歯がためを使うことは役に立ちます。
歯が生えて来てもなかなかかんで食べないという赤ちゃんにも使っていくうちに自分で噛むようになってきますよ。
歯が生えそろうまでの間のトレーニング用の歯固めも売っています。
2.歯固めを開始する時期はいつごろ?
歯固めを与える時期は、赤ちゃんの歯が生え始めた時がベストタイミングといえます。
たいてい生後5~6か月ごろからです。
しかし、歯が生えるのは個人差があります。
1歳近くなっても1本も歯が生えていない赤ちゃんもいますし、生後4か月くらいで数本生えている赤ちゃんも稀ですがいます。
乳歯は下の前歯から生えてくるので、生えているかどうかは確認しやすいです。
また、生えていなくても歯が生えそうなところは歯ぐきが盛り上がってきていますし、触るとなんとなく固い感触です。
また、赤ちゃんが歯が生えてくると、ぐずりだしたり、泣き出したりすること以外にも、
唾をブーブーブーといいながら飛ばすようなことを始めることがあります。
これも赤ちゃんの歯が生え始めるサインとなります。
この唾を飛ばすサインは一見、お行儀が悪くて、困ってしまう気持ちになりますが、赤ちゃんの成長の証ですので、我慢しましょう。
赤ちゃんがいない友人宅に行くときなどは、この唾飛ばしが始まったら、
「歯が生えてくるみたいでかゆくて唾を飛ばしちゃうと歯医者さんが言っていたの、ごめんなさいね」と一言いっておくと良いでしょう。
お子さんがいらっしゃるご家庭なら、皆、大抵は経験していることです。
そんなときに歯固めがあると、唾飛ばしは歯固めをしている間はしなくなります。
お出かけの時にも一つかばんに忍ばせておくといいでしょう。
3.歯固めはどんなものを選べばよいか
歯固めは赤ちゃんが口に入れるものなので、素材に注意しましょう。
塩化ビニールでできているものが多いのですが、これには環境ホルモンの一種であるフタル酸エステルという物質が塗られていることがあります。
柔らかさを出す為に使っているのですが、ずっとなめていて体に入っていくと肝臓などに悪い影響を与えることもありますので、
このようなものは避けましょう。
最近は、赤ちゃんがなめても無害な素材や塗料を使っている歯固めがたくさんありますので、
よくわからないものは使わずに信頼できるメーカーや表示成分をしっかり読んで大丈夫なものだけを歯固めとして使いましょう。
また、木で出来ているものもありますので、このような自然な素材でできたものはとってもよいですね。
ただし、赤ちゃんによっては、すぐにぽいぽい投げてしまう赤ちゃんの場合は、木は固いのでしばらくは与えない方がいいかもしれません。
投げて自分の顔や頭に当たってしまうこともありますし、他人に当たってけがをさせては保護者の責任になりますから気を付けましょう。
また、なめるものなので、何回もしょっちゅう洗うこととなりますので、塗料がはがれない物を選びましょう。
またデザインですが、ママが素敵だなと思ったものが一番ですが、赤ちゃんの口に入れる部分に溝があまりないものが好ましいです。
少しの溝にもほこりが溜まってとれにくくなりますので、出来るだけシンプルなデザインが赤ちゃんにとっては良いでしょう。
歯固めは、赤ちゃんの歯の成長やかむ力をつけるのに大変役に立ちます。
また、赤ちゃんがぐずったりした時にもおもちゃの代わりにもなりますし、
歯固めが必要なくなっても長く使えるお気に入りの素敵な歯固めを探してみてください。