胎教って興味はあるけど具体的にどうやったら良いのか分からないと悩んでいませんか?
最近は胎教に興味を持つお母さんが増えてきているようです。
今回は胎教の開始時期や方法、その効果についてご紹介します。
1.胎教とは?
胎教にはいろいろな考え方があります。
「胎児期からの早期英才教育」と考える方もいれば、「お腹の中の赤ちゃんと親子のコミュニケーション」と考える方もいます。
短い胎児期を充実したものにするため妊娠中の母子を対象に胎教教室を行っているスクールもあります。
色々な考え方がありますが、どの考え方にも共通していることは、
「お腹の中の赤ちゃんとコミュニケーションを取ることで、胎児によりよい影響を与える」ことを目標にしていることです。
では、具体的には何をいつごろから始めればいいのでしょう?
2.いつから始めればいいの?
一般的に、胎教は妊娠中期である5ヶ月頃から7ヶ月頃に始めるといいと言われています。
なぜこの時期かというと、この頃は安定期と呼ばれ、お母さんのつわりやホルモンの変化からくる体調不良が落ち着いてくる時期であると同時に、
赤ちゃんの耳の機能ができ、お母さんの声や外の音が聞こえてくる時期だからです。
さらに20週以降は、ほとんどのお母さんが胎動がはっきりとわかるようになるので、赤ちゃんの反応も楽しめるようになります。
もちろん、妊娠が判明してすぐ始める方もいますし、お仕事が落ち着いて産休に入ってから始める方もいます。
「いつまでに始めなければいけない」という決まりはありませんので、お母さんが余裕があるときに、始めましょう。
それでは具体的にどのような方法があるのでしょう?
3.音楽を聴く
胎教にはクラシック音楽やオルゴール音などの曲が良いとされています。
クラシック音楽の中でも、特にモーツアルトの曲が良いと言われているのは。
以前、外国の研究者が発表した「モーツアルトの曲を聞いてテストをするとテストの成績が高くなる」という研究結果から来ているようです。
クラシック音楽の複雑な旋律のメロディーが赤ちゃんの脳を活性化させ、
さらに一緒に聞いているママがリラックスして楽しめるというところがポイントのようです。
他には童謡もオススメです。
お母さんが子供時代に慣れ親しんだ童謡は、お母さんの気持ちを安らかに保ち、気持ちよく過ごせる曲だからです。
「生まれてからも胎教で聞いていた曲をかけると、よく寝る」とおっしゃるお母さんもいます。
4.キックゲーム、おなかをなでる
妊娠20週前後になり胎動がはっきりとわかるようになってから始められる胎教はキックゲームです。
赤ちゃんがポンと中から蹴ってきたら、蹴った場所を軽く叩き返してあげます。
この時、「上手に蹴れたね」や「ここを蹴ってごらん」などと話しかけることも重要です。
「自分が叩いたところを蹴り返してくれた」「叩いた回数と同じだけ蹴ってくれ」などの反応を楽しんでいるお母さんもいるようです。
また、妊婦さんが無意識に行っている「おなかを撫でる」ことも良いと言われています。
肌をさすることで、リラクゼーション効果があります。
しかし、強くさすったり、おなかが張っているときに行うのはかえって刺激になってしまうのでやめましょう。
5.絵本の読み聞かせ
赤ちゃんに話しかけることはとても重要です。
しかし、「何を話せばいいの?」「一人で恥ずかしい…」と戸惑う方も多いです。
そんな方は、絵本を声に出して読んで聞かせてあげましょう。
シンプルで明るい絵本を感情をこめて、語りかけるように読み聞かせしてあげることで赤ちゃんに話しかけることに慣れてきます。
絵本の読み聞かせ前後に、「今日は~のご本にしましょうね~」や「面白かった~?」など自然と赤ちゃんへの問いかけも増えてくるはずです。
教育熱心なお母さんは、この時に英語の本を読んで聞かせる方もいるようです。
しかし、その中には「英語の発音に自信がないから…」と本に付いているCDをただ流す方もいます。
そんな時にも、途中で話しかけをしてあげるといいでしょう。
6.胎教の効果
一般的に言われている胎教の効果は「赤ちゃんとの絆や愛情が深まる」「母親になるという自覚が芽生える」
「母親であることの幸せを感じられる」などお母さんに対する効果で、生まれてくる子供への影響は科学的に証明されてはいません。
「じゃあ胎教って意味がないの?」と思う方もいるかもしれませんが、胎教を行うことにより、
お母さんの精神的安定や落ち着きに効果が得られることは間違いありません。
逆にお母さんの精神状態が安定せず、ストレスを感じイライラしていると「カテコールアミン」というストレスホルモンが分泌されます。
お腹にいる赤ちゃんに胎盤を通してこのホルモンが伝わってしまうと、赤ちゃんも慢性的なストレス状態にされされ続けることになってしまいます。
また、イライラはお腹の張りの原因にもなります。
おなかが張ると子宮内の血流が悪くなり、成長に悪影響を及ぼすというデータもあるので、一概に意味がないとは言えません。
胎教を行ったお母さんたちの間では「好奇心旺盛なこどもになる」「夜泣きが少ない」「理解力が高い子になる」という意見が多いようです。
科学的な根拠はないとする意見も多く賛否両論ある胎教ですが。
「お母さんがゆっくり時間をとって赤ちゃんと向き合う」ということはとても大切なことです。
赤ちゃんがお腹の中にいる時間というのは意外と短いものです。
決して難しく考えず、お腹の中で日々成長していく赤ちゃんを想像しながら、胎教を通じて赤ちゃんと楽しく充実した時間を過ごしましょう。