「お互いに再婚」と聞くと、「また同じような失敗をくりかえしてしまうのでは?」と思う人も少なくないでしょう。
もちろん、再婚同士で結婚して上手くいかないケースもありますが、実は上手くいくケースも大変に多いのです。
では、なぜ再婚同士の夫婦は上手くいくのか、ここではどの主な理由を見ていくことにしましょう。
1.結婚に幻想を抱かず、相手に過度な期待をしない
おたがいに初婚の場合にありがちなのが、結婚に幻想をいだいてしまうということでしょう。
それは若い人に限ったことではありません。
年齢に関係なく、初めての結婚では、自分の頭の中で理想の結婚生活を思い描いてしまいがちです。
現実が理想どおりにいかないことは言うまでもありません。
また、2人がそれぞれに思い描く幻想は当然違っているでしょう。
ですから、2人ともが、完全に満足できる結婚生活などはありえないのです。
離婚を経験している人は、そのことをよく知っています。
「結婚という現実」を経験しているために、高い理想や幻想を思い描くということはありません。
また、初婚同士の場合は、相手に過度な期待をしすぎるために、その期待が裏切られ、うまくいかなくなることもよくあります。
その点でも、再婚同士なら、過度な期待をしないために、期待が裏切られるということもないのです。
2.「離婚は大変」ということを知っているからリスク回避できる
「離婚は大変」ということを知っているというのも、再婚同士の夫婦が上手くいく理由ということができるでしょう。
よく言われることですが、結婚する時よりも離婚するときの方が、ずっと大きなエネルギーを要するものです。
離婚に至るまでの過程で、心身ともに疲れ切ってしまうというケースが少なくありません。
婚姻関係を解消すると同時に、生活そのものが激変するのですから、それも当然のことと言っていいでしょう。
再婚同士の場合、2人ともがその「大変なこと」を経験しています。
ですから、「もうあんな思いは2度としたくない」と強く意識するようになります。
その結果、二人の間に問題が生じた場合でも、離婚というリスク回避をしようとします。
いっしょに生活していれば、時にはケンカをすることもあるでしょう。
しかし、その場合でも、こじれないうちに仲直りし、関係を修復することができるのが、再婚同士の夫婦です。
3.恋愛感情よりも「思いやり」が必要という意識を持っている
初婚同士の場合、ラブラブ状態でそのままゴールインし、その後、関係が悪化するということがよくあります。
夫婦になるからには「好き」という感情を2人が持つのは当然のことでしょう。
しかし、恋愛感情は一時的なものですから、時間が経てば変化し、薄れても行きます。
それが倦怠期を生み、2人の心を離れさせてしまい、破局に至るということもめずらしくありません。
夫婦生活に必要なのは、恋愛感情ではなく、相手に対する「思いやり」です。
再婚同士の夫婦は、2人ともそのことを経験上知っています。
恋愛感情だけで夫婦関係が長続きすることはありません。
おたがいにおたがいを思いやる人間としての情が必要です。
それを知っているというのが、再婚同士の夫婦が上手くいく理由ということができるでしょう。
4.失敗から自分の欠点を学んでいる
どちらかが100%悪かったために離婚したというケースは、そう多くありません。
たいてい、2人それぞれに何らかの問題や原因があって離婚すると考えていいでしょう。
つまり、離婚を経験した人は、失敗経験によって、自分の良くなかったこと、人間的な欠点を学んでいるのです。
「ああすればよかった」「あんなことしなければよかった」という反省をしていますから、再婚するときは、その欠点を改善しようとします。
そのため、同じ失敗をくりかえさないようになり、結果、上手くいくのが再婚同士の夫婦ということになるでしょう。
再婚同士だとどうして上手くいくのか、ここでは4つの理由を紹介しました。
つまり、結婚と離婚という経験から多くのことを学んでいるために、上手くいきやすいと考えられます。
2人ともが離婚を経験しているカップルで、結婚を考えている人は参考になさってください。