小さいお子さんが幼稚園や保育園に入園するタイミングで気になるのが、
オムツが外れているかいないかでしょう。
最近では3歳で入園するご家庭も増え、その時期に合わせて3歳までには
オムツを卒業したいと頑張っている親御さんも多いことでしょう。
トイレトレーニングを始めるタイミングと、その方法をご紹介します。
1.まずはお子さんに意識させることが大切
初めからトイレでさせようと思っても、それは無理なことが多いです。
お子さんは今までオムツに用を足すのが当たり前の状態で育ってきています。
そのため、まずは「おしっこはトイレでする」という所を意識させることが大切なポイントです。
お母さんが用を足すときに一緒にトイレに入り、用を足しているところを実際に見せながら
「ここでオシッコするんだよ」と伝えるのです。
小さいお子さんは、なんでもお母さんの真似をしたがるため、徐々に自分もやってみたいという意識を持つようになります。
まずは、お子さんを毎回お母さんのタイミングに合わせてトイレに一緒に連れて行く。
そして、その姿を見せながらトイレの仕方を教えてあげることから始めると良いでしょう。
また、その姿を見せてお子さんが意識し初めてきたら、オムツをしている状態でも構わないので、
オムツの中でもトイレでオシッコするという認識を持たせることが大切です。
お手本を見せることが一番初めに行える第一歩です。
2.トイレトレーニングの開始時期は色々
トイレトレーニングを始めるタイミングで多いのは2歳代です。
自分のことを自分で何でもやりたいという主張をし始めるようになったころから、始めるのが一番やりやすい時期でしょう。
しかし中には保育園に通っているために、クラス全員でトイレトレーニングを一斉に始めるところもあります。
その場合は、保育園でのトイレトレーニングの様子を聞きながら、
それに合わせて自宅でも行ってみるのがベストなタイミングです。
保育園でせっかくトイレトレーニングをしているのにも関わらず、
家ではオムツで良いという意識を持ってしまうと、お漏らししてしまう原因にも繋がります。
またまだ通っていないお子さんは、やはり昔から言われているように、
暖かい時期にトレーニング出来るようにすると、お子さんにも負担が減ります。
寒い時期にトレーニングをしてしまうと、部屋と外との室温に違いが生じやすく、冷えた瞬間に出てしまう可能性もあります。
また、春や夏の時期にトレーニングをすることによって、万が一失敗しても洗濯に手間がかからない点もメリットです。
タイミングは「自己主張が激しくなってきたころ」と「暖かい時期」がちょうど重なった時がベストであると言えるでしょう。
3.神経質なお子さんは裸でいさせることも効果的
子供は一人一人性格は違い、お漏らしをしてしまっても気にしないタイプの子もいれば、
パンツが濡れてしまうことに敏感に反応する少し神経質なタイプの子供もいます。
気にしないタイプの子は、その都度変えてあげれば問題ないのですが、
神経質で濡れることを嫌がる子には、あえて裸でいさせる方法をおススメします。
もちろん自宅ででしか出来ない格好ですが、まずは自宅のトイレで出来るようになることが目標。
家にいる間は裸でいさせることによって、オシッコが出そうなタイミングで知らせてくれるようになる子が意外と多いのです。
もし失敗したら部屋が汚れてしまう、濡れてしまうと親が気にしてしまうと、なかなか前には進めません。
その子の性格自体を見極めて、一番良い方法で取り組むのが大切です。
また裸でいることによって、オシッコが出てしまった時、親もお子さんもすぐに気付くことが出来ます。
その時は、「次はトイレでオシッコしてみよう」と伝えることによって、オシッコの感覚を身につける子も多いのです。
家で出来るようになると、外でも教えやすくなるので、まずは自宅で出来るようになることを目標にすると良いでしょう。
4.トイレを楽しい空間に
この工夫は多くのお母さんたちがしている方法でもありますが、
トイレをお子さんの好きなキャラクターなどで飾ってあげることも重要です。
中にはトイレ自体に行くのが嫌だと感じる子供もいるため、
トイレを楽しい空間に変えてあげることによって、「行きたい」という感情を持たせます。
楽しい空間にすることによって、次第にトイレに行くことも嫌がらず、
また自ら行ってみたいと思うようになるので、工夫次第な所もあります。
トイレは狭い空間で、他の部屋に比べると閉鎖的な状態であることから嫌がってしまう子供も多く、
まずはそこを改善してあげなければなりません。
楽しくオシッコが出来る環境を作ってあげることで、お互いの気持ちにも余裕感が出てくることでしょう。
トイレトレーニングは、あくまでお子さんの意識が一番重要なポイントです。
いくら親が焦って進めようとしても、そんなに簡単に事は進まないのです。
お子さんのペースに合わせて、焦らず、時に半年以上かかろうとも、長い目で見てあげることが大切です。
また初めて出来た時は、お母さんも嬉しいですが、お子さんはもっと嬉しく感じていることが多いです。
成功した時は、「よくできたね」「上手になったね」と褒めてあげることで、自信にも繋がっていくことでしょう。