「お風呂場の水垢…目立ちませんか?」お風呂場の水垢も、鏡やバスタブ、壁面とさまざまです。
毎日使うところだけに、ふと気づいたらあそこにも、ここにもなんてことも多いのではないでしょうか?
忙しい毎日、お風呂場だけに時間も手間もかけられない・・・そこで、水垢掃除+防止のためのいろいろな方法を今回はご紹介します。
1.水垢の原因
お風呂場の水垢は、水道水や体を洗った時の水の中に含まれている、金属イオンなどが原因と言われています。
具体的には、泡立てたシャンプー、石鹸、リンスなどと人体の皮脂などが結びついたものが、飛散して鏡や浴槽などに付着した後、
乾燥することで発生する炭酸塩やその他の汚れの染みのことです。
またキレイに洗い流したとおもって入浴しても、皮脂は身体から完全に洗って剥がせるというわけではないので、
湯船に浸かっている間にも徐々にバスタブ内に広がっていきます。
洗面から手洗い、風呂と家中のだれもが利用した後、毎日そういったものを掃除で完全除去するのはたいへんなものです。
2.日常の使用時のちょっとしたコツ
毎時毎分のお手入れは難しくても、コツさえつかめばかなりの汚れをためないように生活できます。
昔よく、おばあちゃんが、パンストや細かな布をつかったネットなどで、丁寧に前のひとが使った後のお湯を毎回掃除していましたが、あれもその一つ。
湯中に浮かんだ石鹸分と結びついた皮脂が、浴槽などにくっついて離れづらくなる前にキレイに除去してしまうものです。
透明なものも多いので、眼にはなかなか見えづらいのですが、布製などのもので丁寧に表面を掬い取ることでかなりのものがキレイになります。
浴槽の素材にもよりますが、重曹などを使った入浴剤の使用もオススメです。
重曹のほかクレイなどを多くつかった入浴剤もありますが、クレイ部分が浴槽にこびりつきやすくなるので、あまりオススメしません。
お風呂なら、最後のお湯を使った後に、湿度たっぷりの浴室内で、各所にクエン酸入りの市販風呂用洗剤をスプレーして10分ほど放置した後、
熱いシャワーで一気に上から流してしまうのもオススメです。
シャワーあとは換気扇で水分も簡単に飛びやすく、乾きやすいので清潔でもあります。
それから、ホテルの浴室は毎日使っているのにどうして水垢がこびりつきにくいかご存知ですか?
それはお掃除後に高温のお湯で洗い流して、一気に水をスクレイパーや使用済みタオル等をつかって完全にふき取って除去してしまうからです。
いつもぴかぴかを保つ工夫として取り入れたいですね。
3.業者さんお任せはラクラク+根こそぎ
疲れているから毎日のケアは面倒で…という方には、業者さん任せのシリコンなどによるコート加工などもあります。
DIY店やホームセンターでも、ご家庭用の加工剤からプロ用まで幅広く売られています。
手順としては、「約一日ほどかけて」浴室を根こそぎ、スポンジやプラスチックのスクレイパーなどをつかって、
すべての面のお掃除をしっかり完了させた後、スポンジや刷毛やスプレーなどでコート剤を塗りあるいはこすりこむように丁寧に塗り付けては、
乾燥させるものやヒート加工、水で流して加工するものなどがあります。
浴室の使用頻度、日ごろの浴槽への水張りなどの状況、またコート剤自体の性能や種類によっても異なりますが、
数日間から一か月、長いものでは半年程度効果が持続するなどとうたっているものなどもあります。
サービス業者によっては、お風呂一式の水垢・カビなどを落とすことから始まり、パイプ洗浄などまでトータルで行っているところもあります。
自分で作業される煩わしさから解放されて、優雅に過ごせるというのも、たまには良いものです。
4.自分でできるお風呂場掃除スペシャルケア
この大部分、実は手軽にご自宅でも落とせる方法もあるのです。
自然派生活ブームですっかりおなじみ、100円ショップでも良く売られているセスキ炭酸ソーダ(もしくは重曹)、
クエン酸(もしくは濃縮合成食酢)などが使えます。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性、クエン酸は酸性です。
たまった石鹸かすは排水溝の中などで成長してしまうのですが、こういったものを除去するのには重曹+クエン酸が向いています。
排水口の大きさにもよりますが、洗面台なら大さじ1杯を目安に振り入れて、100CC程度のお湯を流しそこにクエン酸を大さじ1杯。
ちょうどバブルタイプの入浴剤のようにしゅわしゅわしながら汚れを落とし嫌なにおいを抑えてくれます
(パイプの形状や構造によっては、両方の粉を倍量混ぜた後、200CC位を目安に入れてみましょう)。
すこし時間をおいて流すとかなりすっきりします。
お掃除の時にこの排水口などからの石鹸かすやその他の汚水が水と一緒に飛び散ったものも、水垢としてこびりつきがちなので、簡単ケアはオススメです。
水垢の中でも時間がたって硬くこびりついてしまった汚れには、クエン酸。
お風呂場のガラス表面から、蛇口、浴槽、トイレの黄ばみにまで幅広く使えます。
プラスチックバスタブやホーローバスタブでは、スポンジなどにセスキ炭酸ソーダ粉末を振りかけて磨いた後に、
キレイにながし、次にクエン酸粉末をスポンジにとって、水のスプレーを吹きかけながらのお掃除というのもいいのですが、
それぞれのスプレーをつくっておけばお掃除も楽です。
セスキ炭酸ソーダは水250MLに大さじ2杯程度。
クエン酸はできるだけ濃いタイプがオススメ(完全に溶解しきることを狙っているわけではなく、
クエン酸を大量に水と一緒に面に貼り付けることが目的です)あまりよごれが酷くないなら、水250MLに大さじ2杯~。
いずれも混合せずにきちんと別々のいれもので管理してください。
スプレーを吹きかけてスポンジや歯ブラシなどでこすって10分ほど、
酷い汚れならこすった後にラップなどで覆って10分ほど待ってから、汚れもの用のスポンジで洗うと、本当に見違えるようにすっきりします。
しつこすぎるときは、クエン酸粉末でのこすり洗いもいいでしょう。
子供の粘土細工のヘラやクレジットカード、プラスチックスクレイパーなども使えますし、100円以下でホームセンターなどでは購入できます。
こすったあとは、熱いシャワーで流し、キレイに水分を飛ばします。
いかがでしたか?毎日のケアがやはりお手軽ではあるのですが、それでもなかなか面倒なもの。
時間をかけて毎日完全に水垢ケアをするのは無理でも、週に1回くらいなら自分でもいろいろ取り組めそうです。
アレンジして、自分のスケジュールにうまくポイントだけ、組み込みましょう。