浴衣を自宅で綺麗に洗濯する方法、布の素材に注意!

夏といえば花火にお祭り、そうなるとやっぱり浴衣でお出かけしたいですよね。

最近は浴衣サービスが受けられる施設もあったりします。

可愛いだけでなくうれしい特典が受けられるとなれば、ぜひ着なくてはもったいない。

でも、着た後はどうしたらいいのかご存知ですか?クリーニングに出すのもいいけれど、実は自分で洗える浴衣もあるのです。

今回は手軽に自宅で浴衣を洗濯する方法をご紹介します。

1.自宅で浴衣を洗濯できるの?

できるものもあります。

洗濯機で洗えるものも、手洗いのみのものもあります。

出来上がっている浴衣を買った場合、お洋服と同じように洗濯表示がついているものがあります。

基本的には裾の方にあるかと思います。

来年もきちんと着られるように、洗濯表示をきちんと見て、浴衣に合った洗濯の仕方をしてくださいね。

2.洗濯表示がないものはどうしたらいいの?

洗濯表示がないものの場合、まずは布の素材を確認します。

基本的に自宅でお洗濯できるのは「綿」のものです。

麻のものは自宅で洗うと縮んでしまうので、プロにお任せするのが安心です。

3.綿のものならなんでも大丈夫?

綿なら全部大丈夫なわけではありません。

まず、絞り染めの浴衣はだめです。

自宅で洗うと絞りのくしゅっとした部分が薄くなってしまうので、これもプロにお任せしましょう。

また、これ以外にも特殊なものはクリーニングに出してプロにお任せしたほうが安心です。

4.色落ちのチェック

ここまで確認したらいざ自宅お洗濯。

というわけではありません。

次に、色落ちのチェックです。

お洋服と同じように、浴衣も色落ちするものがあります。

色落ちの確認も必ずしてくださいね。

確認の仕方は簡単です。

白いタオルを水でぬらし、色のついているところをトントンと軽く叩いてみてください。

それでタオルに色がつくようなら、自宅でお洗濯をするのは諦めて、クリーニングに出しましょう。

必ず裾などの目立たないところで行ってください。

5.基本は手洗い

基本的に浴衣は手洗いです。

大き目のタライやバケツ、なければ栓のできる洗面台でも大丈夫です。

小さいものだと浴衣が入らず無理ですし、水が少ないのも色落ちの原因になるので大きめのもので行いましょう。

洗剤を使うのならば、中性洗剤で。

エマールなどのおしゃれ着洗い用の物を使ってください。

一般的な洗濯洗剤では強すぎて色落ちしてしまうのでやめておきましょう。

汗などだけでよごれが軽い場合は、洗剤をつかわず水だけでも十分です。

水だけのほうが色落ちが最小限で洗えます。

このとき、衿にしつけをつけておくといいです。

しつけとは、洗濯でよれてしまわないように、ざくざくと大きめでいいので簡単に縫っておくことです。

普通の家にある手縫い糸で、どうせ乾いたらほどくので、色も関係なくあるもので大丈夫です。

洗うときは必ず水で行ってください。

ぬるま湯やお湯で洗うと色落ちする場合があります。

また、長時間水につけたままにしておくのも色落ちの原因になりやすいので、たたんである浴衣をどぼんと水につけたら、

手早く優しく押し洗いしてください。

このとき、たたんだ浴衣を洗濯ネットに入れて洗うと押している間にぐちゃぐちゃになりにくいです。

着たときの楽しかった時間を思い出しながら、一枚ずつ、丁寧に洗いましょう。

衿や袖口が汚れてしまっている場合、中性洗剤をつけて優しくもみ洗いしてください。

ごしごしこすると布が傷んだり色落ちするので、落ちなさそうなら諦めて早めにクリーニングに出しましょう。

6.物によっては洗濯機でも洗えます

最近はいわゆるプチプラのもので、洗濯機で洗えるものもあります。

これは洗濯表示に書いてあるので、そのとおりにネットにたたんでいれて、洗濯機で洗いましょう。

ネットにぐしゃっと入れても洗えますが、たたんで洗ったほうがしわが少なく干す手間もかかりません。

色落ちのことを考えると、洗濯機のコースは普通より丁寧なもので、水量は大め、脱水は短めがオススメです。

また、このときも衿にしつけをしておくと衿がくしゃくしゃにならないのでオススメです。

適当にざっくり手縫い糸で縫っておきます。

7.浴衣の干し方

浴衣を干すときは、浴衣ハンガーを使います。

肩のところがまっすぐで、長くなっているものです。

ない場合は、物干し竿に両側の袖を通し、キレイに伸ばして干しましょう。

しわや型崩れが防げます。

屋外に干す場合は、裏返して干しておくと色あせしにくいです。

もししわが気になるようなら、半乾きのときに取り込み、裏からアイロンをかけましょう。

ちなみに普通のハンガーを浴衣ハンガーにも作りかえられます。

普通のワイヤーなどのハンガーの下、まっすぐの部分に棒を結びます。

浴衣は重いので、3~4箇所、頑丈に結んでおきましょう。

しっかり結んでおかないと浴衣の重さに負けて棒が落ち、せっかく洗った浴衣がぐしゃぐしゃになります。

いらなくなったらほどいて元のハンガーに戻せます。

8.帯はどうするの?

帯は基本的に洗いません。

着た後は乾いたタオルで表面を拭き、つるすなどして影干して乾かしてそのまましまいます。

もし汚してしまった場合は、ぬらして固くしぼったタオルなどで表面を優しく拭く程度です。

汚れが非道場合は帯もクリーニングに出しましょう。

変なしわができてしまったときは、しわの部分に当て布をして、アイロンをかけても大丈夫です。

帯に決まったしまい方はありませんので、適当な大きさでたたむか、巻いてしまいましょう。

いかがでしたか?クリーニングに毎回出すのは手間の面でもお金の面でも大変だけれど、自宅で洗えるなら何回でも着たくなっちゃいますよね。

お気に入りの浴衣でいっぱいおでかけしましょう。