出産後の産休明けで職場復帰する際に注意するべきこととは

近年の少子化により日本では労働力の確保が急務となっています。

医師や看護師、保育士、介護福祉士なども不足傾向にある中で女性活躍推進法が制定され、

結婚・出産で一時は仕事から離れた女性も強力な労働力として期待されています。

今や産休を取ることも当たり前の世の中となっていますが、産後の職場復帰にあたっては注意しなければならないこともあります。

今回は産後の職場復帰する際に注意するべきことをご紹介します。

1.子供をどこに預けるか

職場復帰するにあたってまずは子供をどこに預けるかということが最重要になってきます。

今はどこの保育園も満員で保育士も人手不足になっています。

そのため、早く職場復帰したくても抽選に落ちてしまいなかなか復帰できないという声も良く耳にします。

職場に併設されている保育園なら安心ですが、そのような職場は残念ながらまだ少ないのが現状です。

自宅の近くなのか、通勤途中なのか、職場の近くなのかで働ける時間も変わってきます。

どこの保育園で何時から何時まで預かってもらえるかということが重要です。

それにより、育児時短勤務の時間も変わってくるからです。

ワーキングマザーは時間の制約もありながら仕事でも成果を出していかなくてはならないため、選択肢は少ないとはいえ保育園選びは大切です。

2.復帰先の職場はどこになるか

無事子供を預ける先が決まったら職場に報告し勤務時間の調整をします。

産前産後休暇が認められている会社では育児時短勤務が可能であることが通常です。

会社との調整で復帰先が決まります。

業務内容によっては元いた職場に復帰できない場合もあります。

小さな子供がいると残業ができなかったり、出張に行けなかったりという制約がつく場合もありますから、そういった部署には戻れないこともあります。

面倒を見てくれる両親が近くに住んでいるなどで長期出張もいとわないということであればその限りではありません。

このとき、無理をしてしまうと仕事も育児も続かない場合がありますので無理はしないでくださいね。

日常としてこなせる範囲で考えましょう。

3.産休中の後任者への御礼

久しぶりに職場復帰をしたら新しい人が入っていたり、元いた人が退職していたりということもあります。

そんな中でも大切なのは自分が産休を取得するためにその仕事を引き継いでくれた人への御礼です。

もしかしたら産休を取得することでその人の業務が増えてしまったかもしれません。

新しく人を採用してもらえない場合は今いる人にあなたの分の仕事が振り分けられるということもあるからです。

職場では助け合うのはお互い様ではあるものの、人間は感情の生き物ですから感謝の気持ちを忘れずどんなときも気持ちよく仕事がしたいですよね。

あなたが一度職場を離れることで必ず他の人への負担は発生しているはずですから、早く職場の雰囲気に戻るためにも御礼と挨拶はしっかりしましょう。

復帰先が自分が元いた職場ではなくとも、その人のいるところまで御礼に行きましょう。

4.新しい同僚への挨拶

そして、今までお世話になった人だけでなくこれからお世話になる新しい同僚への挨拶も重要です。

産休中にメンバーの顔ぶれも変わっている可能性もあります。

新しく入った人はあなたのことを知らないかもしれません。

早く復帰先の職場に慣れ、チームに馴染むためにもわからないことがあったら自分から積極的に話しかけてみると良いでしょう。

この先子供が熱を出したり風邪をひいたりして、遅刻や早退、休暇をとる機会も増えていくはずです。

あなたが行けない仕事には、他の人が行くことにもなります。

それを当たり前のようにしていては周囲の人の心象も良くないでしょう。

いつも感謝の気持ちを忘れずに、自分ができることは積極的に手を挙げることで周りの人もあなたを助けてくれます。

なんでもおんぶに抱っこではなく、責任感を持って職務にあたる姿勢が必要です。

5.なるべく子供を理由にはしない

産休明けの女性には頼みづらい仕事というのもあります。

例えば出張や泊りがけの研修への参加などです。

小さな子供がいるとできないことが多いのも確かですが、できることはできるとしっかり意思表示をすることが大切です。

そうすることで仕事への意欲があると認めてもらえます。

そして、できないことに関してはなるべく子供を理由にはしないことです。

子供を理由にばかりしていると、仕事も頼みづらく、またか・・・という雰囲気にもなってしまいかねません。

それよりも、もしできないことがあれば、「泊りがけの出張は難しいのですが、○時までに戻れる場所でしたら可能です」

「出張には行けないので、その際の資料作成やリサーチは私がさせて頂きます」などど、自分ができないことよりもできることをアピールしていくことが大切です。

そうすれば周囲の人も何をお願いできるのかがわかり、自然と仕事の役割分担もできていくはずです。

できないことがあるのは仕方ないのです。

それならば、できることを増やしていくことが職場への貢献に繋がります。

さて、今回は産後の職場復帰する際に注意するべきことをご紹介しましたが如何でしたか?今はダイバーシティが進み、色々な働き方が認められていますがライフワークの違いによってもその立場はさまざまです。

現実には全ての人が同じ業務量とはいかないため不公平感が生まれやすいのも職場です。

その中で上手に良好な関係を築いていくためにも思いやりと誠意を持って職場復帰することが大切です。