思春期の子供に見られる繊細な4つの特徴

思春期の子供は、精神的に不安定になりやすいため、とても扱いが難しいと言われています。

今まで素直だった子供でも、思春期に入るといきなり態度が一変するため、周囲の人は驚いてしまうこともしばしばです。

では、思春期に子供には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

1.親から干渉されると、激しく反発する

思春期は、精神的な自立をするための第一歩と言える時期です。

そのため、どんな子供の心の中でも自我が大きくなり始め、「自分はこうしたい・こうありたい」という自分なりの価値観が生まれるようになります。

そして、何でも自分1人の力でやってみようと奮闘するのも、思春期という時期です。

それゆえに、親から必要以上の干渉を受けると、激しく反発するという点が、思春期の大きな特徴です。

たとえどんなに素直な性格の子供であっても、思春期の時期だけは反発します。

自分の力で人生を切り開いていくために、たとえ親や家族を敵に回してでも、自分の意志を貫きたいという思いが、思春期には急激に大きくなるためです。

2.感情が揺れ動きやすくなる

思春期には自我が成長し始めるため、人の助けを借りずに、自分の力だけで人生を切り開こうと、誰もが努力し始めます。

しかし、思春期という年代はまだ未成年であるため、精神的な器も人生経験も知恵も不足しています。

それゆえ、「自分では一生懸命頑張っているのに、何をやってもうまくいかない」という状態に陥りやすくなります。

このような状態に焦りや苛立ちを覚え、何かにつけて感情が揺れ動きやすくなるというのが、思春期の大きな特徴です。

「なぜこんなに頑張っているのに報われないのだろう」という焦りと、「頑張っても、思うように物事を成し遂げられない自分」を責めてしまう気持ちが、思春期の子供の心の中には常に渦巻いています。

それゆえ、思春期の子供は、些細なことで激怒したり、大泣きしたりしやすくなります。

3.人目を気にし過ぎるあまり、心を閉ざしてしまいやすい

思春期の子供は、必要以上に人目を気にし過ぎるという特徴を持っています。

思春期に入ると、どんな子供の心の中にも、「恥じらい」というものが生まれます。

その結果、「人からみっともないと思われること」を極度に怖がるようになります。

そして、「できるだけ、みっともない自分を人前にさらけ出さないようにしよう」と、気を遣いながら過ごし始めます。

そのため、人前で泣いたり弱音を吐いたりするような行為を、「みっともない」と軽蔑し、避けるようになります。

しかし、生きていれば泣きたい時や弱音を吐きたくなる時もあります。

そのような時であっても、「みっともない自分を人に見せたくない」という理由で、自分の内面を人に見せないようにして頑張ってしまいます。

そのことが積み重なってストレスになり、最終的には心を閉ざしてしまう子供もいます。

4.孤立することを必要以上に恐れ、何でも友達に合わせてしまう

思春期には、「自分はこうしたい・こうありたい」という自我が大きくなる一方で、「自分1人が目立って、孤立してしまうこと」を極度に恐れる気持ちも強くなります。

その結果、「友達から嫌われて孤立することを何としてでも避けたい」という思いが強くなり、「自分の意見を言わずに、何でも友達に合わせてしまう」という傾向が出てきます。

そのため、友達から仲間外れにされないようにするために、いつでも友達と一緒に行動し、友達と同じような行動をとって連帯感をお互いに確認し合って過ごします。

もちろん、これは決して悪いことではありません。

しかし、仲間外れにされたくないあまり、友達と一緒になって、法律を犯してしまうような行為に手を染めてしまいやすいのも、思春期の特徴です。

思春期に入ると、今までどんなに素直だった子供でも、いきなり反抗的な態度を取ったり、感情を爆発させたりすることが多くなります。

しかし、これは、大人に成長するためには避けて通ることができません。

但し、かと言って、思春期を言い訳にして、わがまま放題にさせておくのもその子のためになりません。

思春期の子供に対しては、感情を逆なでしないような配慮は必要ですが、「叱るべき時にはきちんと叱る」という周りの大人の冷静な態度も求められる時期でもあります。

関連情報(外部サイト)