最近の保育園や幼稚園では仲の良いママ友グループが目立つようになりました。
その一方で、どのグループにも属さず、連絡を取る必要はないと言って連絡先を頑なに教えない人もちらほら見受けられます。
今回は、ママ友は必要ないと考えている人の理由をまとめて5つご紹介します。
1.女の集団で嫌な思いをした経験がある
ママ友を作ろうとしない理由の一つとして、過去に女の集団で嫌な思いをしたことがあるから、ということがあげられます。
例えば集団同士の悪口・陰口の応酬や、集団に入らなかった人への嫌がらせなどです。
これらは全て、被害者側はもちろん加害者側の立場であっても良い気分のするものではありません。
ママ友と必要以上に親しくなろうとしない人は、無意識にまたは意図的に集団に入らないよう予防線を張っている可能性があります。
2.女の集団特有の“仲間意識”や“束縛”が嫌い
女性は男性よりも仲間意識が強く、集団行動を好む傾向があります。
自分がやりたくないことでも、同じグループに属するリーダーの命令とあれば率先して行うこともあるくらいです。
それはリーダーから嫌われたくない、1人にされたくないといった心理が働いているせいです。
また、「みんなと同じことをしていれば安全・安心」といった心理も作用しているため、一度属した集団から抜けることは非常に難しくなります。
ママ友の仲良しグループに入ろうとしない人は、このような集団特有の心理的束縛を嫌っています。
自分の行動を制限されるくらいなら、誰も仲間がいなくても自由でいることを望むのです。
自分自身に自信があり、精神的に自立した人は集団よりも個を尊重する傾向があります。
3.ママ友との付き合いは“広く浅く”をモットーにしている
子供が保育園や幼稚園に通っている間は、園で様々なイベントがあるため、親同士の付き合いはある程度は必要です。
役員や係といった園を運営する仕事もあるため、他のママと関係を絶って生活することは不可能とも言えます。
しかし、子供が小学校に上がってしまえば親が直接運営に関わらなければいけないような仕事は(PTA役員はあるものの)ほとんどなくなります。
また、子供たちも全員が同一の小学校に進学するわけではなく、学区にしたがって分散もすれば私立の学校に入学することもあります。
そのため、ママ友集団も卒園と共に自然解消するケースが多いのです。
ママ友は要らないと考える人は、このことをよく理解しています。
苦労してママ友と人間関係を築いても、子供が卒園してしまえば終わりになる関係です。
ならば、最初からそれほど親しい間柄にならなくてもいいのでは、と考えているのです。
お互い顔を合わせれば挨拶をし、差し障りのない雑談ができる程度で十分。
ママ友作りに積極的ではない人は、実はこのように考えているのです。
4.ママ友同士の派閥やトラブルに巻き込まれたくない
人間は集団になると、影響力や経済力などを互いに比べ優越を決めたがります。
女性の集団となると、さらにこれが顕著に現れ醜い争いに発展してしまうことも少なくありません。
専業主婦でどうしても他のママと会う機会が多い人はどこかのママ友集団に入っていないと孤立してしまったり、
仲間外れや無視などの意地悪をされたりすることも多いのです。
このようなママ友同士のトラブルを回避するには最初からママ友を持たない(どのママ友グループにも属さない)ことが肝心です。
顔を合わせる機会を最低限にすれば、直接的な被害も最小限に食い止めることができます。
専業主婦に関わらずほとんど他のママと付き合おうとしない人は、トラブル予防の事前措置としてあえて誰とも親しくしないのです。
5.働いているのでママ友と付き合う暇がない
現在は共働き夫婦が増えています。
特に保育園や、三年保育を行う幼稚園に子供を通わせている母親は常勤で働いているケースが多いです。
そのような親が専業主婦のママ達と顔を合わせる機会は子供の送り迎えの時くらいしかありません。
仕事の進捗次第では延長保育を頼むため、先生としか会わない時もあるでしょう。
それに比べて専業主婦の母親は自分のために自由に使える時間が多くあります。
互いが顔を合わせる機会も圧倒的に多いため、必然的に気の合う者同士がグループを作って交際することになります。
以前は近所に住む者同士で集団を作る傾向がありましたが、
現在は仲良しのママ共と遊びに行くためにわざわざ車で少し離れた町からやってくる母親も珍しくありません。
同じ時間を共有すればするほど関係が深まり、仲良くなれるのは当然ですが、
働いている母親にはママ友との交際に割ける時間はほとんどありません。
ママ友ランチに参加するために会社を休むという人はいないでしょう。
どうせ参加できず断るのだから、お誘い連絡そのものをしないで欲しいと思っている母親も実際にいるのです。
いかがでしたか。
ママ友は要らないと考える理由はたくさんあります。
女の集団で嫌な気分を味わったことのある人はもう二度とゴメンだと考えるでしょうし、集団行動が苦手で個人行動を優先したい人もいます。
グループのみんなと同じことをしなければ意地悪をされたり仲間外れにされたりするくらいなら、最初からグループに属さないことを選ぶ人もいるのです。
しかし、ママ友と交流することは決して悪いことばかりではありません。
意見交換もできれば情報取集の場にもなり、お悩み相談の相手にもなってくれるからです。
自分の殻にこもってばかりでは視野が狭くなってしまいます。
たまにはママ友の集まりに参加して、適度に関わりを持つ方が充実した育児生活ができるのではないでしょうか。