自分の子供ではなくても、外出先などで赤ちゃんを見かけると思わず「かわいい」と思ってしまうものです。
なぜあんなに赤ちゃんは見ているだけでかわいいと感じてしまうのでしょうか。
実は赤ちゃんには人にかわいいと感じさせる理由がありました。
1.自分では何も出来ない弱さ
同じ哺乳類の赤ちゃんであっても、生まれてすぐに自分で歩く事が出来る動物とそうではない動物がいますよね。
人間の赤ちゃんはもちろん歩く事も喋る事もできませんし、寝返りを打つことすら出来ない状態で生まれてきます。
どうしても親の助けが必要で、もし誰も手を差し伸べてくれなかったら外の世界に生まれでたところで生きていく事が出来ません。
そのような弱さ、脆さというのは生きていくうえでの弱点ではありますがそれと同時に親に守ってもらえるという絶対的な武器にもなり得ます。
親ではなくても弱くて脆い赤ん坊を目の前にしたら、普通の人は「守ってあげなくてはいけない」と本能的に感じ取ります。
弱いから、脆いからといった明確な理由はわからなくても、赤ちゃんを見て「かわいい」ものとして変換をされる事で結果的に他者に守られるように作られているのです。
2.大人とは違う顔の作り
人間の赤ちゃんだけではなく、動物の赤ちゃんというのはかわいらしく感じますよね。
魚や爬虫類の赤ちゃんを見た時の感覚と違うように思えるのはなぜかと言うと、赤ちゃんを見て可愛いと感じるのには顔の作りに共通点があるからです。
人間の赤ちゃんを考えてみた時に、とても頭が大きいわりに顔のパーツはかなり下の位置にありますよね。
アンバランスではありますが、かわいいと感じる動物の赤ちゃんはみんな同じように頭が大きくアニメ的に表現すれば体のつくりと合わせると3頭身くらいになります。
合わせて、目の位置もかなり中央からは離れており、くりくりと丸いのが特徴的ですよね。
黒目部分の方が占める割合が多いという点もかわいく見える理由でしょう。
成長して大人になるに連れて、顔に占める目の割合というのはだんだんと小さくなってしまい、白目部分も多く見えてきます。
また、全体の顔のフォルムがほっそりする事で目の位置も中央よりに寄ってくるようになりますから印象としては大人びた感じで、可愛らしさは次第に消えていきます。
大人になっても黒目部分の割合が多かったり目と目の位置が離れている人というのはかわいらしく、童顔に見られる事が多いのはその為ですね。
3.丸みを帯びたフォルムとやわらかさ
赤ちゃんを実際に抱いた事のある人ならば分かるかと思いますが、赤ちゃんの肌というのはとてもぷにぷにとやわらかくて、全体的にはとても丸みを帯びたフォルムをしていますよね。
大人であれば腕でしわのよる部分といったら手首と肘の2ヶ所であるのが普通ですが、赤ちゃんの場合は脂肪によって肌がぷっくりとしており、その上やわらかいので関節も何も無いところでもしわがよる事があるんですよ。
赤ちゃんを腕に抱っこしてみると、その小ささに驚いてしまうかも知れません。
丸みを帯びたもの、小さいものというのは同時にかわいらしいものとして感じられますから、そのどちらも兼ね備えた赤ちゃんがかわいいのは当然のことと言えるでしょう。
赤ちゃんであっても、シャープで筋肉質な体型をしているのであれば、あまりかわいいとは思えないでしょうね。
匂いとあたたかさ
赤ちゃんは大人に比べて体温が高く、手を握るだけでもその体温の違いがはっきりと分かります。
そして、あたたかな赤ちゃんの体からはほんのりとミルクの匂いが漂っていますから、そこがまたかわいらしさを増す理由となっているんですね。
ミルクの匂いが感じられるやわらかくてあたたかい赤ちゃんは、かわいらしくて守ってあげたくなる存在です。
そこに疑いようはないですね。