近年、結婚後は専業主婦を希望する女性が増えてきました。
その背景には、「仕事をしたくない」「育児や家事に専念したい」
「夫のサポートに努めたい」など、様々な理由があることでしょう。
しかし、専業主婦は幸せでメリットだらけの勝ち組と言えるのでしょうか?
実際に専業主婦になることによるメリットとデメリットを知ることで、今後の考えがまた変わるかもしれません。
1.家事・育児などの家のことに専念できる
夫が生活出来る収入を得ている場合、無理して働きに出ずに、家事や育児に専念したいと思う女性は多いものです。
また、仕事をしないことによって、自由な時間を持つことが多くなるため、その時間を家の事に費やすことが出来るでしょう。
こうした点では、家事や育児をおろそかにすることが少なくなり、一見楽にも見えがちでしょう。
しかし、そこに夫の考えが混じることによって、大きなデメリットになってしまうこともあります。
亭主関白のような夫の場合、「仕事をしていないのだから、家のことは一切手伝わない」という男性もいます。
こうなると、自分が体調不良の時や産後でも、夫を頼りにすることが出来ない場合が生じるのです。
専業主婦であるからこそ、それだけに専念できると考える夫が、非協力的な男性へと変貌してしまうことがあるのです。
協力をしてくれないからとしても、専業主婦の立場からなかなか言い返す言葉が見つからず、無理をしてしまうことも多々あるのです。
専念できることが良い反面、夫との距離感が遠のくような感覚になることもよくあることです。
2.要求に対してNOとは言いにくい
結婚後は様々な付き合いが生じるものです。
夫側の親族との関わり、ご近所さんとの関わり、子供が生まれれば行事や育成会などといった集いがあり、
意外にも気疲れすることが多いのです。
こうした人付き合いが好きなタイプには全く苦にならないことですが、もし「仕事をしたくない」という理由から
専業主婦になった場合、少なからず人との関わりを拒絶している背景が伺えます。
しかし専業主婦のため、外せない用事というのを毎回作るには不自然な状況。
そのために、このような人との関わりを拒絶することが出来なくなります。
また、夫は外で仕事をしているため、夫をそうした付き合いに行かせる訳にもいかないという気持ちになり、
次第にストレスになってしまうこともあります。
人付き合いが苦手なタイプの女性にとって、専業主婦は勝ち組であると感じにくいものかもしれません。
3.共働きより贅沢は出来ない
二人で稼ぐ共働きより、収入が減ることは当たり前です。
夫の給料が高額であれば問題はないですが、大抵は節約が必要な状況の家庭が多いのが事実です。
「好きな服を買いたい」「たまには高級なお店で外食したい」「趣味に投資したい」となっても、
現実的に我慢しなければならないこともよくあること。
こうした贅沢を、専業主婦でありながらしたいと望むのであれば、相当なお金を稼いでくれる夫を見つけなければなりません。
海外旅行に行ったり、ブランド物を買ったりしたいと思っても、結婚後は何かと急な出費も多く、
思っている以上に貯蓄に回らないのが現実です。
その点を踏まえて、専業主婦でも十分な贅沢をすることが出来るのか、確認した方が良いでしょう。
また、お金の管理も女性がすることが多くなることから、いくらピンチになってもどうすることも出来ないために、
一人で悩んでしまうこともあります。
日々、贅沢で楽しい生活を送りたいと願う女性は、共働きで稼ぐ必要もあることを、頭に入れておくべきでしょう。
4.交友関係に限界が生じる
専業主婦になると、社会から切り離されることから、自ずと人との関わりが一定になってきます。
それまで仕事をしていた人であればある程度予測できるでしょうが、仕事をしていることで、
色んな人と出会い、交流をもつ機会があったでしょう。
色んな交流を持つことによって、考え方の幅が広がったり、新たな情報を得ることができ、
充実した日々を送れることもあります。
しかし、専業主婦になると、こうした人との関わりはある程度決まってきて、限界が生じます。
そして、考え方や捉え方の範囲が狭まり、自分の価値が分からなってしまった専業主婦の人も実際に多いのです。
自らサークルに行ったり、教室に通ったりするアクティブなタイプであれば、交友関係を広げることが可能ですが、
そうでないのであれば専業主婦になることによって世界が狭くなってしまうのは仕方のないことでしょう。
それまでの生き方とは違った目線での生活になるため、専業主婦になることによってストレスと感じてしまう女性は多く、
必ずしも勝ち組とは言えないのです。
いかがでしたか?
専業主婦は楽なイメージがつきがちですが、様々な問題が生じることがあります。
また専業主婦であるからこそ、夫の理解を得ることが難しく、孤独を感じてしまうこともあるのです。
仕事をしないために自分の時間に余裕が出来て、尚且つ家の事に専念できるという点ではメリットと言えますが、
その中には必ずデメリットとなる部分が出てくることを予め知っておく必要があるでしょう。