そろそろ卒乳を考えているママさん。
卒乳ってどうしたらいいの?いつからはじめたらいいの?など初めての赤ちゃんの時は悩みますよね。
自分の母親に聞いても記憶は遠い彼方で昔と今では考え方も違っています。
現在の卒乳についてご紹介します。
1.卒乳と断乳の違いは?
昔は母乳を止めることを断乳と言っていました。
今は復職や次の子の妊娠、出産など母親の都合で時期を決め母乳をやめることを断乳といいます。
卒乳は特に時期を決めず赤ちゃんのペースに合わせて自然に無理なく母乳やミルクをやめる、
卒業するという意味で卒乳といいます。
断乳では乳首にからしやわさびを塗って無理やりやめさせる、なんて話も聞いたことがありますが、
赤ちゃんには刺激が強すぎるのでやめましょうね。
2.卒乳のポイント
一番大事なことはママが焦らないことです。
卒乳をすると決めたからと言っても一進一退を繰り返すこともあります。
とりあえずだらだらとおっぱいを吸わせたり、夜の添い乳を控えて、母乳の数を減らしましょう。
時間がかかっても大丈夫。
赤ちゃんがもうおっぱいはいらないよ、と意思表示するときが必ずきます。
おっぱいは赤ちゃんとママの大事なスキンシップの時間。
ママがまだおっぱいをあげたいという思いがあるのであれば無理に卒乳することはありません。
母乳育児の継続期間に上限はないので大丈夫です。
しっかりとママの気持ちと赤ちゃんの気持ちが一致したかなぁと思ったときにはじめてくださいね。
3.卒乳の時期は?
そろそろ卒乳をしたいなぁと思ったときに悩むのが時期。
卒乳の時期は特に決まった時期はありませんが、もし時期に悩んでいるのであれば次に述べる虫歯との関係から
乳歯が生えそろう前までを一つの目標としてみてもいいのではないでしょうか。
乳歯の生える時期は赤ちゃんによってかなりばらつきがあります。
生後3、4か月から生える子もいれば1歳になってようやく生えてくる子もいます。
それだけ卒乳の時期は赤ちゃんによって違うってことですね。
卒乳はそんなに構えず、そしてまわりの赤ちゃんにふりまわされず取り組んでみてくださいね。
4.卒乳と虫歯
母乳には乳糖やオリゴ糖が含まれています。
乳歯が生えてくるとそれらの糖分が虫歯菌のえさとなります。
乳歯はやわらかいので虫歯が早く進行してしまいます。
特に夜間の添い乳などはおっぱいを飲んだあとに歯磨きをすることがほとんどないので、虫歯が進行しやすくなってしまいます。
それを踏まえて乳歯が生えそる前までに卒乳をするというのが一つの時期の目安としてあげられます。
母乳育児を長くする場合でも虫歯を予防するために歯磨きの習慣をきちんとつけ、
歯医者さんで定期的にフッ素塗布をしてもらうのも良いでしょう。
5.卒乳と夜泣き
夜、寝る時に添い乳をしているママさんも多いと思います。
赤ちゃんはおっぱいを吸いながらママの体温、鼓動を感じ安心できるためスムーズに寝てくれます。
しかし卒乳をするときはこれが難関になることも。
おっぱいがないので不安で夜泣きがひどくなってしまうこともあります。
卒乳を決めたなら添い乳の回数を減らしつつそれに変わる赤ちゃんのお気に入りを見つけてあげるのもいいかもしれません。
おしゃぶりやおもちゃ、音楽などいろいろ試してみて下さいね。
6.卒乳時のおっぱいケア
卒乳を始めて母乳を飲む回数が減ってくると、おっぱいが張ってしまいますよね。
張りを押さえるためには搾乳をします。
でも全部しぼるとまたおっぱいが母乳が減ったから作らなきゃ、と思ってたくさん作ってしまいます。
それをさけるため完全にしぼりきらずある程度残して搾乳します。
赤ちゃんが乳首を吸う回数が減ってくると自然に作られる母乳の量も減ってくるのでしぼる量も減ってくるでしょう。
それを何日か繰り返し赤ちゃんがほとんどおっぱいを吸わなくなってきたらしぼりきりましょう。
またおっぱいが張ると痛みや熱を持つため冷やしたくなりますが、
しこりができたり乳腺炎の原因になることもあるので控えましょうね。
7.ミルクの卒乳
ミルクの場合はママとの密着がおっぱいより少ないので卒乳はスムーズにできる傾向にあります。
時期としては母乳育児と同じ考えでいいのですが、スキンシップという意味合いはあまりないので
虫歯予防を意識して1歳ごろに哺乳瓶でのミルクをやめてコップを使ってフォローアップミルクや牛乳にかえるといいでしょう。
牛乳が飲めるのであればフォローアップミルクは与えなくても大丈夫ですよ。
おっぱいを一生懸命吸うわが子を見るときのあの幸せな気分。
いつまでも見ていたいですよね。
でも夜中の授乳や外出先での授乳は大変。
卒乳はそんな頑張ったママへの勲章の一つでもあります。
いざ卒乳するとなるとさみしいけれど卒乳できたらわが子をたくさん褒めてあげてくださいね。
赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれる期間は短いと1年未満、長くても2年ぐらいです。
かわいい時期はあっという間に過ぎてしまいます。
母乳育児をぜひ楽しんでくださいね。