七五三は、それまでの子供の成長、そしてこれからも健やかに成長するようお祈りをするイベントです。
特に女の子にとっては可愛い衣装や髪型になれるためかなり楽しみなイベントでもあります。
今回は女の子の七五三の時期やお祝い方法など、七五三にまつわることについてご紹介します。
1.女の子がお祝いする時期や歳について
七五三は、男の子も女の子も11月15日に行われる行事です。
11月15日付近の土日に行うことが多く、混雑を避けるためにも、10月の中旬から11月15日あたりに行います。
女の子は、満3歳と満7歳で行います。
以前は数え年で行われていましたが、現在では満年齢で行うことが多いです。
2.七五三のお祝い方法について
神社に行き、御祈祷をしてもらいます。
神社への謝礼については、予め神社の方で5千円コースや1万円コースなど、いくつか用意されている場合もあります。
大体が、3千円から1万円の範囲で謝礼をお支払いします。
謝礼の事は、初穂料と言います。
それから、神社によっては、予約が必要な場合と予約をせず直接言ってよいところがあるので、事前に確認しておきます。
せっかく準備をしていっても断られてしまったら、準備が無駄になってしまいます。
3.七五三の服装について
七五三の服装は、必ずこれを着なければいけない、というものはありませんが、多くの女の子は、
お着物やドレス風ワンピースなどを着ていることが多いです。
写真スタジオで記念に撮影し、そこで着た服を、当日の御祈祷してもらう時にレンタル・セットしてもらえる場合も多いので、
そういったサービスを利用しているお子様も多いです。
例えば、まだ3歳の時は、着付けや髪の毛のセットにけっこう時間がかかり、その時間中おとなしくしていることが難しいことも多いので、
ワンピース等洋装にし、7歳の時は着物を着る、というお子様もたくさんいます。
また、親の服装についてですが、親はわき役ではありますが、あまりにカジュアルな服装は避けます。
お父さんはスーツ、お母さんはスーツやワンピースや着物などといった、その場所に合わせた失礼のない服装を心掛けます。
また、あくまで主役はお子様なので、あまり派手なものにせずに、控えめな服装にすることも大切です。
4.七五三の由来について
七五三は、江戸時代に関東を中心に広まっていったと言われています。
当時は、栄養失調などで乳児の死亡率が高かったので、それまで健康に成長できたこと、
そしてこれからの将来に向けての長寿を祝うという意味が込められています。
4.千歳飴について
七五三といえば、男の子も女の子も千歳飴の入った千歳袋を持ちますが、その由来は、江戸時代に、
子供の長寿や健やかな成長の願いを込めて、おめでたい紅白の長い飴で作られました。
その飴が入っている袋には「寿」や「鶴は千年、亀は万年」、「松竹梅」といった縁起の良い絵が描かれていることが多いです。
特に、「鶴は千年、亀は万年」のように、昔は特に、長寿を願う気持ちが強く込められていました。
5.現代の七五三について
現代も、11月15日前後に、女の子は満3歳と満7歳、男の子は満五歳にお祝いをする行事となっていますが、
大抵の方が写真スタジオで記念写真を撮ります。
大抵が着る物のレンタルや着付け、髪の毛のセットまでトータルでのセットとなっています。
また、当日に撮影するわけではなく、撮影は七五三の御祈祷を受ける日より早く前撮りをしておき、
当日は、撮影の時に着た物をレンタルでき、セットもしてもらい、神社へ向かう方々が多いです。
一日ですべてを終わらせてしまおうとすると、ばたばたし、お子様もとても疲れてしまいます。
また、天気にも左右されますので、このように、写真撮影と神社に行く日を分けて、余裕を持ってお祝いする方々が多いです。
その方が、お子様の負担も少なく、当日御祈祷をしてもらった後は、ゆっくりとお祝いの食事をしたりと、ゆっくりとお祝いすることができます。
そのような需要を見越して、多くの写真スタジオでも、このような七五三パックのようなものを用意しているところがたくさんあります。
また、お子様の晴れ姿を残そうと、何パターンもの服装の写真を撮り、アルバムを作ったりと、
素敵にセットしてもらった姿を残すことに力を入れている親も多いです。
このように、七五三は神社で御祈祷してもらうだけではなく、記念に写真をスタジオで撮り、
しかも何パターンも服装等を変えてアルバムやグッズを作ったりと、様々なことをする方々も多いですが、
子供のこれまで元気に育ってくれたことをお礼し、そしてこれからの成長を祝う、という親の気持ちは変わりません。
ですから、このように時代が変わってきても、この行事はなくなることなく、ほとんどの親がお子様にたいして行っている行事の一つとなっています。
お子様の年齢が近い場合は、例えば男の子が数え歳で5歳、女の子が満7歳の時に、一緒にお祝いを行うこともあります。
数え歳でも満年齢でも、現在は大してこだわりがなく、都合が良い年を選ぶ家庭が多いです。