寝具は1日3分の1程度一緒に過ごすものですし、直接肌に触れたりもするので常に清潔に保ちたいですよね。
ですが、ちょっとした油断などで、マットレス自体にカビが生えてしまう事があります。
今回はそんなマットレスにカビが生える原因と掃除方法についてご紹介します。
1.寝汗や皮脂が原因
人は寝ている間に凄く汗をかいています。
これは季節問わず寝ている間は常に汗をかいていて、その汗や皮脂がマットレスに染み込みマットレス自体がジメジメと湿った状態になります。
雑巾などでも湿ったものをそのまま放置しておくと、黒いプツプツとしたカビが生えてくる事ありますよね?それと同じ事です。
マットレスの場合、いくら通気性が良いものだと言っても、汗は必ず染み込んでしまいますし、
それが早い段階でうまく蒸発すれば良いですが、それは難しいかと思います。
寝汗をかくとしたら背中部分にもっともかきやすいので、マットレスにカビが生えてくるのもだいたいマットレスの中心辺りが多いかと思います。
2.マットレスの敷きっぱなし
湿ったマットレスを床などに敷きっぱなしにすると、空気がほとんど通らないのでカビが生えてきます。
畳であればまだ良いかもしれませんが、フローリングの床などですとマットレスにカビが生えやすいです。
フローリングは空気を通しません。
湿ったマットレスとの間には、行き場のない湿気がたまり、カビが生えやすい環境をつくります。
畳は空気を通しますが、マットレスが湿っている以上、マットレスだけでなく畳にもカビが生えうつる可能性もあります。
3.ベットの構造
床などではなくベットだから敷きっぱなしでも大丈夫というわけではありません。
ベットでも構造によっては湿気を逃がす事ができない構造のものもあるので、その場合はカビが生えやすくなります。
特にベットの場合はマットレスを上げたりする事はあまりしないかと思います。
ですがベットの支える板が1枚貼りだったりすると湿気をうまく逃がす事ができません。
またスノコのようになっていても、その下が収納になっている場合などは、そこに湿気がたまるので収納しているものまで
カビが生えてくる可能性が出てきます。
ベットは収納がなく床との間に空気がよく入るもの、背板がスノコのようになっているものが理想です。
4.換気
冬になると寒いし暖房も入れてるから部屋は閉めきり、夏は暑いからクーラーも入れてるからと閉めきり。
この状態では部屋自体が換気ができておらず湿気がたまり、マットレスや衣類なども梅雨時は特に湿ってしまいます。
大雨や台風の時などは別ですが、部屋の空気の入れ換えや、外気を通して換気する事は大事です。
特に北の部屋は湿気がたまりやすいので要注意です。
雨の日などは、サッシについている小窓を開けるだけでも風は通ります。
部屋の換気をする事で外と室内の温度差を軽減して湿気をこもりにくくするので、少しの時間でも換気をする事をオススメします。
5.天日干し
マットレスにカビが生えてしまったら、状態にもよりますがまずは天日干ししましょう。
半日以上干しておかないといけません。
マットレスの中の湿気を蒸発させるのも目的ではありますが、マットレスのカビ菌を天日で少しでも死滅させるためでもあります。
取り込む際は布団叩きなどで叩かないようにしてください。
叩いてしまうとまだ生きているカビ菌が散らばります。
またマットレスにカバーをつけている場合は、カバーを外して干す事。
そしてできればそのカバーもカビが生えているので、カバーは新しく買い換える事をオススメします。
6.消毒エタノール
消毒用のエタノールで拭き取りするのも効果的ではありますが、マットレスの素材によってはエタノール自体が使用できないものもあります。
畳などに生えてしまったカビも消毒エタノールで拭き取りすると効果的なので同じ原理。
カビは表面的に生えているわけではなく、奥深くまで根をはっています。
染み込ませるような感じで拭き取りをするのですが、こすってはいけません。
カビ菌を広げてしまう可能性もあるので、摘まむように拭き取りをしてください。
7.打ち直し
中綿のマットレスであれば、打ち直しという事が可能です。
布団専門店での仕立てとなり費用は結構かかります。
今は低反発などのマットレスやスポンジのようなマットレスといった1枚のものが多いですが、
昔のマットレスや布団は綿がたくさん詰められているものだったので、そのようなマットレスであれば打ち直しが可能です。
いかがでしたか?マットレスにカビが生えてしまう原因は、寝汗や皮脂などを吸い込みマットレスが湿った状態である事と、
部屋の換気やベットなどの通気性が深くかかわっています。
万年床といったように敷きっぱなしも原因の1つ。
ベットであろうと定期的にマットレスを上げたり天日干ししたり通気性も良くしていればカビは生えにくくなります。
マットレスが買った時より重みを感じる時などは湿気を多く吸い込んでいるサインかもしれません。
普段から上げ下ろしをしていれば気付ける事ですので、湿気をこもらせないように心掛けましょう。