プロゲステロン(黄体ホルモン)の妊娠や不妊への作用、正常値とは

「プロゲステロン」とは?と聞かれてもピンとこない方もおられるでしょう。

では、「黄体ホルモン」と聞くとどこかで聞き覚えがある方もいませんか?

例えば若い方だと、生理前にニキビがでたーと言うと「黄体ホルモン」の関係ではないかと言われたり、妊活中の方ですと、

排卵後に出る女性ホルモンで着床しやすい状態にしてくれます。

女性ホルモンでは、エストロゲン(卵巣ホルモン、または卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)とがあり、どちらも卵巣から分泌されています。

簡単にいうと、エストロゲンは、生理周期の前半の期間を安定させる役割を担っており、主に女性の第二次性徴の発現、

生殖機能維持や卵胞の成熟、排卵促進、子宮内膜の増殖などの性周期の前半を維持する役割があります。

プロゲステロンは、黄体ホルモンとも呼ばれ、生理周期の後半期間の維持、卵胞発育の抑制、子宮内膜の肥厚、妊娠黄体の形成などを行います。

なので、エストロゲン、プロゲステロンは両方とも、妊娠する上でとても大切な役割を担っています。

今回はプロゲステロンについて、どういうホルモンなのか詳しく見ていきましょう。

1.プロゲステロンとは?

排卵後から2週間くらい分泌される女性ホルモンです。

この期間が妊娠しやすい状態を作り、体温を上げたり子宮をふかふかの厚い状態に作ってくれます。

通常であれば、だいたい2週間たつとプロゲステロンが減少していき、子宮を覆っていたふかふかの膜が生理とともに剥がれ落ちるのですが、

もしこの期間に着床するとそのままプロゲステロンを分泌し続け、子宮の壁を厚くよりふかふかにするそうです。

2.プロゲステロンの主な作用は?

では、プロゲステロンの主な作用というと、「基礎体温をあげる」「子宮内膜を維持する」「乳腺を発達させる」とあります。

「基礎体温をあげる」では、体温をあげることで受精や着床をしやすい状態にします。

大体生理から排卵までの低温期が36.80度程度に対し、排卵後からのプロゲステロンを分泌する高温期は37.1度まであがると言われます。

この温度は目安なので、高い方が妊娠しやすいと言われますが、全体的に低い方もおられます。

大事なのは、低温期から高温期への基礎体温が2度くらい上がっているかです。

体温が上がらないと、黄体ホルモン不全として不妊の原因となる場合があります。

基礎体温を数ヶ月つけてみられると、自身の低温期や高温期の温度がわかりますし、高温期なのに体温があがらない場合は

プロゲステロンをあまり分泌していないかもしれないことを疑う目安にもなります。

自身の健康面や婦人系の健康面を知る上でも基礎体温をつけられることをオススメします。

「子宮内膜を維持する」では、排卵後に子宮内膜やその周辺の血流量を上げることで体温を上げ、十分な栄養を子宮内膜に与えて、

ふわふわで厚くした状態を維持させる作用があります。

排卵するまでの子宮内膜の厚みは数ミリほどの薄さですが、受精卵が着床するためには1センチ程度の厚みの子宮内膜が必要だといわれているそうです。

プロゲステロンがその子宮内膜を厚くし、妊娠しやすい状態にするということです。

「乳腺を発達させる」では、もし妊娠をしたら出産し、赤ちゃんを育てることになるので、

プロゲステロンで乳腺を発達させて赤ちゃんを待つ準備をしてくれます。

3.肌荒れとの関係

プロゲステロンを分泌する排卵後は、月経前症候群(PMS)の症状が出てくる時期でもあります。

エストロゲンとの分泌量の入れ替わりがうまくできていなかったり、分泌量が多すぎたりすると感情が不安定になることもあります。

また、肌荒れや便秘を引き起こすのもプロゲステロンの作用の一つです。

生理前に肌荒れやニキビが出やすいとう方もホルモンの関係もあると言われるのが、このことですね。

排卵後妊娠を助けるからといってプロゲステロンの分泌は多ければいいというものではなく、

エストロゲンとのバランスがとれていることがとても大切だといわれます。

4.プロゲステロンの正常値

では、バランスが大事と言いましたが、プロゲステロンがとのくらい分泌されることが望ましいのでしょうか?

卵巣機能や副腎の機能に障害があると、プロゲステロンが過剰に分泌されて数値はあがります。

生理がなかったり、排卵に異常があると低くなります。

また、卵巣機能が低下した時や、脳の下垂体に異常があった場合には分泌量がさらに低下してしまうそうです。

プロゲステロンの数値は妊娠しやすいかだけでなく、健康状態をはかる上でも大切と考えられます。

では、だいたいのプロゲステロンの基準値ですが、卵胞期…0.1~1.5ng/ml、排卵期…2.5~28.0ng/ml、

黄体期…5、7~28.0ng/ml、閉経期…0.2ng/ml以下と言われています。

これらの数値は、婦人科でも血液検査で調べてもらえるので、一度見てもらっても良いでしょう。

以上、プロゲステロンについて見ていきました。

何度も感じることですが、女性の体は本当に神秘ですね。

命を授かったことにあらためて感謝を感じます。