不妊治療に役立つクロミッドの効果による妊娠率と副作用

女性なら誰しも、一度は子供を生んで育てて行きたいと思うもの。

でも、残念ながら何が原因なのか妊娠し辛い体質の女性がいるのも事実です。

それでも不妊治療を経て、無事愛おしい我が子をこの手に抱く女性だってたくさんいるのです。

そんな不妊治療に用いられる「クロミッド」とはどんなものなのでしょうか。

今回はこのクロミッドの効果、妊娠率、副作用などをご紹介していきます。

1.クロミッドとは

クロミッドは、排卵誘発剤の中でも最も使用される事の多い不妊治療薬です。

軽度~中度の排卵障害に悩む人に処方され、排卵誘発効果も高く不妊治療薬としてはとても期待できるものでもあります。

ですが、その分副作用が起こる事も否めません。

不妊専門クリニックの医師と相談しながら、服用量などを調節して服用していく必要のある薬です。

2.クロミッドの効果や妊娠率は?

クロミッドは、タイミング療法、人工授精などに用いられる排卵誘発剤です。

脳下垂体などに働きかけ、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌を促し卵胞を大きく育てる様に働きかけます。

クロミッドを服用する事で安定した排卵が起こる様になり、排卵日の予想もしやすくなります。

そのためタイミング療法や人工授精の際の妊娠の確率を上げる事ができるのです。

クロミッドによる、妊娠確率は25%~30%と言われています。

これは自然妊娠の確率とほとんど変わらない数値です。

また、排卵の成功率は第1度無月経の人で7割、無排卵症の人で9割とその確率はとても高い様です。

クロミッドはあくまで、妊娠するに必要な体内の機能を刺激して、活性化させるものであります。

このクロミッドの効果を高めるには、自分の生活習慣を見直し規則正しい生活を送る事が重要です。

3.クロミッドの服用方法は?

生理周期5日目の時期に1錠を5日間服用していきます。

しかし、クロミッド1錠では排卵が見られない場合は2~3錠に増やす様、医師から指示がある事もあります。

自分の判断で増やしたり、減らしたりする事は絶対にしてはいけません。

効果を実感できなくても自分で勝手に薬の量を増やしたりせずに必ず医師へ相談しましょう。

4.クロミッドを他の薬と併用する場合

クロミッドだけで排卵を促すのではなく、身体になんらかの障害がある場合は他の薬を併用する事もある様です。

例えば、副腎性アンドロゲンの値が高いなんていう場合には、副腎皮質ホルモンとの併用療法、軽度のPRL血症の人は、

プロモクリプチンという薬との併用療法もあるようです。

この様に、クロミッドのみでの不妊治療だけでなくその人の症状などにあった治療をする事で、

妊娠の確立を上げる事もあるため実績のあるクリニックで検査をしてもらい自分の身体を良く知り、

それに合ったクロミッド療法をすすめる事も、妊娠への近道かもしれません。

5.クロミッドに副作用はあるのか

これだけの効果をもたらす薬ですから、やはり副作用もある様です。

一定周期以上クロミッドを服用し続けると、頸管粘液が減少するという副作用があります。

頸管粘液とは、子宮の入り口部分にある分泌腺から出る粘液の事です。

性行為の際、濡れる、濡れないというのはこの頸管粘液の分泌量が多いか少ないかという事です。

頸管粘液の量が少ないと、精子は子宮まで泳いで行く事が困難になり妊娠が難しくなってしまいます。

また、主な副作用のもうひとつとして、子宮内膜が薄くなってしまうという事があります。

妊娠するためには、厚みのある子宮内膜が重要です。

受精卵が子宮内膜に着床するには、厚みがありフカフカな状態である必要があります。

排卵前は、1日0.5㎜増殖し、排卵後には1日0.1㎜厚くなっていくと言われています。

排卵後の内膜は厚さ8㎜以上ある事が望ましく、理想的な厚さは10㎜以上で15㎜以上あると着床率はさらに高まります。

排卵期のおりものや、生理の際の出血が減ってきたと思った時は、クロミッドの副作用を疑って、医師へ相談する事が必要です。

6.クロミッドを使用する際に注意すべき事

不妊専門クリニックの医師であれば、数周期服用後は1周期服用をやめる様指示したりと妊娠し辛い状態を作らない様に調節してくれる事が多いのです。

ですが、普通の産婦人科などでは、そこまでの配慮が無くクロミッドを処方し続ける医師がいるのも現実です。

現に、そういった副作用を医師に伝えても何の説明もなくクロミッドを処方され続け、1年以上服用し、結局妊娠できなかったなんていう例もあるのです。

それがきっかけで不妊治療をあきらめてしまう人もいるのです。

そうならないためには、医師へ不信感を感じたら、すぐにクリニックを変える事もひとつの手段ですね。

本人の体質やクロミッドによる細かな経過をしっかり診察して、薬の量をしっかり調節しする様指示してくれる医師のもと安心に、

そして高い効果が得られるよう治療をすすめていく事が大切です。

いかがでしたか?クロミッドの効果や妊娠の確率、副作用。

不妊治療とは、根気と体力のいる大変な治療ではありますが、信頼できる医師ものと、自分のカラダにあった治療法を選べばきっと、

うまくいくものではないでしょうか。

粗末な治療や間違った薬の飲み方をして、結果が出ずあきらめてしまうのはとても残念な事です。

実績のあるクリニックを選び、適切なクロミッド処方をしてくれるお医者様に出会いたいものです。

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