妊娠も後期になってくると、大きく張り出たお腹をさすりながら、ママはもうひとふんばりといった気分にさせられますね。
赤ちゃんが大きく成長しいつ産まれてきても大丈夫な時期を正期産と言います。
今回はこの正期産についてご紹介します。
1.正期産はいつからの時期を指すの?
産院やインターネットで「正産期」と使われることもしばしばですが、正しくは正期産と言います。
この正期産は妊娠37週0日から41週6日までの期間。
出産予定日の3週間前から2週間後までというとわかりやすいでしょう。
この期間、ママにとっては様々な感情が交錯するでしょう。
次にどのように過ごしたら良いかご紹介します。
2.とにかくリッラクス
お産が近づくにつれて、不安だったり恐怖心が段々と強く芽生えてきますね。
誰でも一度は大きなお腹を見てこの大きさが産道を通るのだから・・と怖気づくのではないでしょうか。
初産ならなおさらのこと。
考え始めたら意識的に恐れをかき消しリラックス出来るお茶を飲んだり他のなにかに意識を向けましょう。
「案ずるより産むが易し」は本当です。
あれこれ考えていても痛みをイメージしようとしてもよくわかりませんし解決しません。
どうしても恐怖心が拭いきれない時は助産師さんや先生に気持ちを打ち明けてみましょう。
真摯に受け止めて気持ちを和らげてくれますよ。
3.怒りは禁物
十月十日、赤ちゃんがお腹にいる間は怒りの感情はあまり良くないとされています。
たまにならいいのですが、しょっちゅう夫婦ケンカをしていたり怒鳴ったり当たったりしているようなら要注意。
赤ちゃんも胎内記憶というものが存在します。
覚えていない子もいるのですが、ママは我が子の胎内記憶を聞いてみたいもの。
感動的な事を言ってくれるのを期待していたのに「ママ、いつも泣いてたね」とか「いつも怒っていてボクはざわざわしたし悲しかった」なんて
言われないように、心穏やかにあと少しのマタニティライフを楽しんでください。
4.お腹に語りかける
お腹に赤ちゃんが入れば毎日でもお話している人はいるでしょうが、正期産になったらもっともっと、意志疎通をするようにしてみましょう。
家にいる時なら「あなたはお腹から早く出たい?早く出たかったらキック1回してね」とか
「ママも怖いけど赤ちゃんのために頑張るから安心して出ておいで」などお話しましょう。
外にいる時はさすがに声に出して話すのは恥ずかしいと思うので「ちょっとだけ、走るよ、揺れるけどごめんね」とか
「今紅葉していてキレイだよ。生まれてきたら一緒に見ようね」など優しさと愛を持って語りかけてあげてください。
きっと、怖いのは赤ちゃんも一緒ですよ。
2人の絆を強くしてお産に臨みましょう。
5.人にお腹を触ってもらう
お腹をたくさんの人になでてもらうと、皆から可愛がられる子が産まれるというのは昔のならわしです。
巡礼のように人から「お腹触ってもいいですか」とか「元気に産まれておいで~」と言って下さった場合はお礼を尽くしましょう。
また、主に触ってくる人達はおばあちゃま世代が大半ではないでしょうか。
その人達は子育てを終えたエキスパートですので気持ち的にも安産に繋がるようにイメージすると、
不思議とお腹を触られることも嫌いではなくなります。
臨月の妊婦さんは不安や恐れを抱いている方も多くいます。
そんな時この暖かい手が触れると勇気づけられたりして、モチベーションを高めることに繋がります。
6.お散歩を増やす
臨月ですから、お腹はこれまでで一番重くなっていますが、ここで手を抜かずラストスパートをかけましょう。
お散歩の数を増やしたりスクワットやマタニティヨガを追加したり無理のない範囲で運動を広げて下さい。
この時期に体を動かす人と動かさず寝ているだけの人はお産の時に少なからず違いが出ます。
本陣痛が始まっても運動不足により赤ちゃんがスムーズに下りてこられなかったり、難産になるケースもあり得ます。
産院に着いてすぐにお産とはなりません。
ゆっくりゆっくり赤ちゃんが下りてくるのを待ち、痛みに耐えながら子宮口が開くのを待たなければいけません。
この難産の状況を打破するのは運動です。
股関節付近を柔軟にストレッチしたり努力してリスクの少ないお産を目指しましょう。
7.低カロリーを重視する
正期産近くの時期はお食事も大敵。
ついついもうすぐお産になるかもしれないから、精のつくお料理を食べたい衝動に駆られます。
焼き肉は代表的。
確かにお産には体力が必要です。
でも見切り発車すると、すぐに体重に出てしまいます。
1日に1キロなんて驚く数字を見て凍りつくのです。
しかも体重増加が止まらなかったりします。
それだけ体重コントロールは難しいので、極力低カロリーの食材を食べるようにしましょう。
それから、ノンカロリーのドレッシングに替えたりお茶も飲み過ぎないなど意識が必要です。
陣痛らしきものがきた時だけお肉を食べてお産に臨みましょう。
ここで1つ、モタモタしているとどんどん陣痛がきつくなり結局食べられないままお産に臨むようになってしまうとママは結構きついので、
「あれ?」と思ったら早く食べたほうがいいですよ。
8.マタニティ写真を撮っておく
妊娠後期になって撮る人が多いそうですが、この妊婦姿は何回も見ることは出来ませんね。
産んでしまったあとは見たくてもこの張り出したお腹は見られませんので、撮影しておくと良い記念になるでしょう。
最近ではパパがお腹に顔をすり当てる画など演出して撮ることも可能ですので、家族の思い出にまだ間に合う正期産にとってみてはいかがでしょうか。
正期産とは陣痛が来てしまえばバタバタとお産に移行する時期です。
後悔のないようにマタニティの時しか出来ないことや、思い出作り、赤ちゃんの語りかけや人へのお礼、そしてリッラクスをして正期産を迎えて下さい。