日本の食卓に欠かすことのできないあったかご飯。
美味しいご飯はそれだけで幸せな気分になりますよね。
毎日何気なく炊いているご飯も少しのコツでいつもよりふっくらと美味しく炊くことができます。
プロも実践している簡単炊飯テクニックを下ごしらえから工程順にご紹介します。
1.お米の研ぎかた
ご飯を美味しく炊くためには、炊く前の下ごしらえも大切です。
まずは分量をきっちりと量ること。
何合炊くかに関わらずカップで量るお米は、軽くゆするか、底をトントンと叩いて隙間をなくし、箸などを使ってすりきり正確に量りましょう。
ボウルや炊飯器の内釜でお米を研いでいくのですが、お米は1番最初にふれたお水を1番よく吸収してしまいます。
そのため、お水にこだわる余裕がある場合は、研ぎ初めのお水はミネラルウォーター等いいものを使いましょう。
研ぎ始めたお米は汚れた研ぎ汁も含めて吸収してしまうので、手早く2、3回さっと混ぜたらすぐに水を捨てましょう。
その後も手早く混ぜる、水を捨てるという工程を繰り返しうっすらと白い水になるまで繰り返しましょう。
水が透明になるまで研いでしまうと、栄養素やおいしさも減ってしまうため、研ぎすぎには注意しましょう。
また、ギュッと力を入れて研ぐことも、お米に傷がつく原因となります。
軽くシャカシャカと混ぜる感覚で研ぎましょう。
2.炊飯器で炊く場合
お米をふっくらと炊きあげるために、研いだお米は30分程度水に浸し給水させましょう。
ザルに入れてあげておくのは乾燥でヒビが入ったり傷になったりする原因になるので、必ず水を張ったボウル、または炊飯器の内釜で吸水させましょう。
家庭用の炊飯器には、お米の量に対してどれくらいお水を入れるかがあらかじめ表示されているので、
お水の量については正確にそれに従うようにしましょう。
次に入れるお水の温度ですが、お米は炊飯の時にどれだけゆっくりと温度が上昇するかが、炊き上がったご飯のおいしさを左右するポイントとなります。
そのため、冷蔵庫で少し冷やしておいたお水を使うか、または氷を2、3個炊飯器に入れてしまうという方法があります。
氷を入れる場合は、その分お水の量を引いて調整する必要があります。
ここまでの準備が整えば、あとは炊飯器の使い方に従いスイッチを入れるだけです。
3.ご飯が炊けたら
一般的な炊飯器はご飯が炊きあがった後、保温状態に切り替わるものがほとんどです。
ご飯が炊きあがったあとに蒸らすという工程を思い浮かべる方も多いでしょうが、最近の炊飯器では、
この蒸らすという工程が炊飯の終了と共に終わらせてくれているもの多く、それ以上時間置くことは不必要とされています。
炊飯終了の合図がなったらすぐに下から上にふわっとひっくり返すようにご飯を混ぜましょう。
空気にふれたごはんから無駄な水分がとびよりおいしく召し上がることができます。
この、混ぜるという工程は炊きムラをなくすこともでき、重要なことですがせっかくふっくらと炊けたご飯を
潰してしまわないよう十分気を付けましょう。
4.上級者編土鍋ごはん
ここまでは炊飯器でのおいしい炊き方をご紹介してきましたが、お米がおいしいこれからの季節、新米を土鍋で炊いてみるのはいかがでしょうか。
小さい一人用土鍋なら100円ショップで手軽に購入することができ、思っているよりも簡単にうっすらとおこげのついたご飯を味わうことができます。
炊飯までの工程はこれまで炊飯器で炊く場合の注意点と同様です。
水加減は1合に対して200mlが目安で、炊く前の給水、冷たい水からの炊飯もポイントです。
小さな土鍋で1合のご飯を炊場合の基本は、沸騰するまでが強火、沸騰したら弱火に切り替え8分、その後火を止めて20分蒸らすというもの。
弱火に切り替えてからの時間を調整すればふっくらとしたつやのあるご飯から、こんがりとおこげのついた香ばしいご飯まで自由に炊くことができます。
土鍋を使用する際の注意点として挙げられるのは、小さなものは特に熱の伝わる速度が速いため沸騰した直後に弱火に切り替えること。
蓋に空いた小さな穴から蒸気がでてくるのを見逃さず、素早く火力を調節しましょう。
また、手軽に使えて便利な土鍋ですが、調理後熱い状態から冷たい水に付けるなど急激な温度の変化に弱いという特徴もあります。
お手入れのしかたには気を付けましょう。
以上、炊飯器を使用したごはんと土鍋ごはんのコツでした。
このように、いくつかのポイントで格段においしくなるご飯。
簡単にまとめると、キレイなお水を給水させて、お米に傷をつけずに、低い温度からじっくり熱を加えること。
これさえ覚えておけば誰でも失敗することなくおいしいご飯を炊くことが可能です。
どれも家庭で取り入れやすいものばかりなので、今夜のごはんから早速実践してみてはいかがでしょうか。
いつものごはんが少しレベルアップした気分になりそうです。