おすわりが安定してハイハイをするようになったら、次に待ち遠しいのは赤ちゃんのつかまり立ちですよね。
つかまり立ちとは、赤ちゃん自らハイハイをして目的とする場所へ行き、おすわりをした状態から何かに捕まって立ち上がる動作のことを言います。
他の発達と同じように、つかまり立ちをする時期にも大きな個人差があります。
そのため、なかなかつかまり立ちをしないと心配になるお母さんも多いかもしれません。
ここでは、赤ちゃんのつかまり立ちをする時期や、しない時の練習方法をご紹介します。
1.つかまり立ちを始める時期とは
つかまり立ちが出来るようになるには、一人でおすわりが完璧にできていることが条件になります。
そのため、個人差はありますがおよそ8ヵ月頃から始める赤ちゃんが多いようです。
早い赤ちゃんでは生後6〜7ヵ月頃から、成長がゆっくりなタイプの赤ちゃんだと1歳頃から始める場合もあり、
つかまり立ちを始める時期には個人差が大きく出ます。
つかまり立ちを早く始めた赤ちゃんは、手や腕の力が割としっかりしており、ハイハイをするよりも立つことに興味のある赤ちゃんです。
そのためハイハイをする期間が短いか、しないままつかまり立ちをする事もあります。
早い時期につかまり立ちをした場合は、まだ安定していないので転倒することもしばしばです。
赤ちゃんがつかまり立ちをしたら目を離さないようにしましょう。
生後10ヵ月以降につかまり立ちを始めた赤ちゃんはのんびりタイプで、お母さんやお父さんは待ち遠しかったかもしれませんね。
このような赤ちゃんは、ハイハイを長くしている分、腕や手の力が付いており、つかまり立ちも安定しています。
つたい歩きや一人歩きへのステップも早い傾向があります。
2.つかまり立ちによって出来るようになることとは
つかまり立ちは赤ちゃんの成長過程には非常に重要なプロセスです。
視野はそれまでの低い状態から一気に高くなり、世界もグンと広がるのです。
この時期になると両目を使って世界を見ることが出来るので、遠くまで見渡すことが出来るようになります。
そして、つかまり立ちが出来るようになることによって、赤ちゃんは新しい体の動きを身に付けることが出来ます。
それは、ひざの屈伸、体を左右に揺らす、そして足の指で踏ん張ることです。
これらの事が出来るようになるとバランス感覚が養われ、その後のつたい歩きや一人歩きに繋がります。
3.つかまり立ちをなかなかしない場合の練習法とは
赤ちゃんが1歳近くなってもつかまり立ちをしないと、親としては心配になりますよね。
しかし、赤ちゃんの発達には個人差があるので、1歳過ぎまではあまり心配せずに様子をみましょう。
気になる場合は、遊びを通して親子で簡単な練習をしてみるのも良いかもしれません。
その際に効果的なおもちゃは、テーブルタイプのおもちゃやベビージム、そして押し車です。
テーブルタイプのおもちゃとは、テーブルの上に、電話やおもちゃのティッシュなど、赤ちゃんの好きそうなおもちゃや仕掛けが、
つかまり立ちをしないと遊べないような物がたくさん付いているものです。
赤ちゃんの前でお父さんやお母さんが遊んであげると、赤ちゃんは興味を示してつかまり立ちに繋がることが多いようです。
ねんねの頃に大活躍したベビージムも、赤ちゃんがつかまり立ちをするのに調度良い高さになっています。
音が出たりバーにおもちゃが付いているものもあるのでオススメです。
一人歩きの練習にもなる押し車には、押すとおもちゃが動いたりカタカタと音を鳴らすタイプの物が多いですよね。
その様子をずっと見ていたい、自分で押したいという思いから赤ちゃんは自分で立とうとします。
しかし、実際に立つと動いてしまい、まだ歩けない赤ちゃんが転倒してしまいます。
お父さんやお母さんが側で見守りながら一緒に遊んであげてください。
4.つかまり立ちを始めたら注意したいこと
つかまり立ちを始めると、赤ちゃんの興味関心は一気に広がります。
身体的にも情緒の面でも、つかまり立ちは赤ちゃんの成長を促す大切な過程です。
しかしその反面、興奮して立ったまま大きく動いて、あごをテーブルに打ちつけたり、そのまま歩こうとしてバランスを崩して転倒したりと、
危険もいっぱいです。
テーブルの上や周囲に危険な物を置かないことや、テーブルの角を保護するなどの工夫をして、赤ちゃんを事故から守ってあげましょう。
つかまり立ちに限らず、赤ちゃんの発達には個人差があります。
発達が早いことはお母さんの安心材料にはなるかもしれませんが、何でも早くから出来ることが良いわけではありません。
つかまり立ちも、親が遊びながら成功をサポートさせてあげるのは良い事ですが、無理やり立たせようとしてはいけません。
赤ちゃんのペースに任せて親ものんびり待ちましょう。
3歳半頃までは定期的に乳幼児検診もあるので、発達が気になる時は相談するようにしましょう。