七草粥はいつどうやって食べる?その由来や意味、作り方とは

七草粥は、人日の節句(1月7日)の朝食で食べる日本の行事食です。

その一年の無病息災を願い。

また、お正月に家族や身内が集まり、祝膳や祝酒が続いたことで疲れている胃を休めるためでもあります。

今回は、七草粥の由来や意味、七草粥の作り方をご紹介します。

1.七草粥の由来

「七草粥」の由来には諸説ありますが、平安時代中期ごろから「七草粥」の習慣は始まったと言われています。

江戸時代に入ると「人日の節句」(七草の節句)として五節句のひとつに定められ、庶民の間に「七草粥」の風習が根付いたとされています。

五節句とは、1月7日(七草の節句)、3月3日(桃の節句)5月5日(端午の節句)7月7日(七夕の節句)9月9日(菊の節句)のことです。

「七草粥」には、風邪やインフルエンザを予防し、疲れた胃や肝臓を正常な状態に戻したり、美容効果等があります。

これは現代医学でも立証されており、先人たちが考えた知恵と知識の結晶と言えます。

2.七草粥の意味といつ食べるのか

「七草粥」は、正月7日(1月7日)に春の七草を入れて炊くお粥のことで、日本の行事食です。

春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケリザ、スズナ、スズシロの7種類です。

七草粥を食べる意味には3つあります。

1つ目は、お正月に、おせち料理やお雑煮を食べすぎたり、家族や親族などが集まることで、普段よりよく食べたり飲んだりして疲れた胃を休め、正常な働きを促進させるためです。

2つ目は、どうしても野菜が乏しくなる冬場にミネラルやビタミンをなどの栄養素を補うためです。

3つ目は、今年1年健康で穏やかに暮らせるように無病息災を願うためで、邪気を払うと言われています。

3.七草粥の効果・効能

「七草」のそれぞれの栄養素や効果、効能は以下のようなものが挙げられます。

①「セリ」ビタミンA、ビタミンB群やビタミンC、鉄分などが含まれています。

肝臓の働きを回復させたり、食欲増進効果や解熱作用、利尿効果があります。

②「ナズナ」ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、カリウム、カルシウム、亜鉛などが含まれています。

また、肝臓の働きを回復させたり、止血効果、消炎効果、鎮痛作用や利尿作用、下痢止め効果等があります。

③「ゴギョウ」せき止め効果や痰を取り除く効果、扁桃腺の炎症を静めたり、利尿効果等があります。

④「ハコベラ」タンパク質とミネラルが豊富に含まれています。

また、利尿作用、止血作用や炎症を静める働きがあります。

⑤「ホトケノザ」胃腸の働きを整え、弱った胃を正常な状態の戻す効果があります。

他に、歯の痛みを和らげたり、高血圧の予防にもつながります。

⑥「スズナ(現在のカブのこと)」ビタミンC、カリウム。

胃腸の消化機能を助けたり、免疫力を高める効果があります。

⑦「スズシロ(現在の大根のこと)」アミラーゼ、ビタミンC、食物繊維などが含まれています。

胃腸の調子を整えたり、便秘の解消に効果があります。

4.七草粥の作り方

①お米を「お粥モード」で炊飯器で炊きます。

(もしくは土鍋等でお粥を炊きます)②お粥をたいている間に、七草を食べやすい大きさに切り、沸騰したお湯に塩を少し入れて七草を湯通しします。

③炊けたお粥に七草を混ぜて出来上がり。

5.(中華風)七草粥の作り方

①お米を炊く時に鶏がらスープの素を入れ「お粥モード」で炊飯器で炊きます。

②お粥を炊いている間に、七草を食べやすい大きさに切り、沸騰したお湯に塩を少し入れて七草を湯通しします。

③煮卵、ねぎのみじん切り、すりおろしたゴマ、ごまあぶらなどをトッピング用に用意します。

④炊けたお粥に七草を混ぜます。

その上から、煮卵やネギをのせおろしたゴマをふりかけ、少量のごま油をかけます。

(トッピングはお好みです)

いかがでしたか。

先人達の知恵がたくさん詰まった七草粥。
これを食べて新年から元気に過ごしていきましょう!

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