家族というのは仲の良いものというイメージがありますが、実はそうでないこともあるんですよね。
家族の中にいても疎外感を感じてしまうこともあります。
唯一無二の味方であるはずの家族から疎外感を感じてしまうと生きている意味を見出せなくなるほど辛いものです。
今回はなぜ家族から疎外感を感じてしまうのか。その理由をご紹介します。
1.家族に必要とされていない
仲の良い家族であれば出かける時にはいつも一緒に行動していたり、食事の時も時間を合わせて皆で食卓を囲むという事が当たり前に感じるでしょうが、そういった時間を持つ事が出来ない人は大勢います。
また、その様な時間を持つ事が出来るにもかかわらず、自らそういった時間を敢えて持たないように避けて通ろうとする人も。
そういった時間を避けて通ろうとしている人の中には「家族から自分は必要とされていない」と感じている人もいて、その原因をはっきりと突き止めようとはせずに思い込みであるかもしれないにも関わらずそれ以上の関係を絶ってしまう事が有ります。
実際家族に確認をしてみたら、ひょっとしたら全くそんな事は思っていないかもしれないのに「自分は家族にとって不必要な存在だ」「この家に居ても居なくても変わらない存在だ」と勝手に考えてしまいます。
その原因は自分の自身のなさだったり、家族に対する不信感を自分が先に感じているからだったりするわけですが、原因についてはっきり突き止めないままに「家族からノケ者にされている」と思い込んでいるケースは多いでしょう。
2.兄弟間での贔屓を感じる
子供が家族からの疎外感を感じる原因として、両親のどちらか一方もしくは両親2人ともが、自分以外の兄弟に対して贔屓していると感じている場合があります。
同じ両親から生まれたはずなのに、兄弟の方が自分よりも優しくされていると感じていたり、自分の方がいつもいやな思いをしていると感じている子供は「自分は家族から大切に扱われていない」と思ってしまい、疎外感を感じてしまいます。
親からしてみれば決してそういった気持ちは持っていないかもしれないのですが、子供にはそのような感情は汲み取れませんから他の兄弟に対してたんに嫉妬をしているだけの感情であっても、自分ではその気持ちを上手くコントロールできない事がより大きなストレスとなって、家族の事を心から信用出来ないという状態に陥ってしまいます。
両親意外にも祖父や祖母、学校の先生や近所の人などに対しても、兄弟間の扱いが違った場合に不信感を持つ事があり、そういったストレスを直接兄弟にぶつけたり、ぶつける事が出来ない場合は自分の自傷行為にはしる等して発散させてしまう事がありますので、そういった傾向が見られる場合には大人が注意深く子供の状態を観察しておく必要があるでしょう。
3.会話が合わず共通点がない
例えば一人っ子で、自分と同じ年くらいの子供が周りにいない環境で育った子供というのは、誰かと考えを共有したり、誰かに共感されたりする事が少なかった為に自分の中だけで物事を考えすぎてしまう傾向に有ります。
その為、他の子供と一緒に遊んだり誰かと協力して物事をなしえなければいけない場合に、1人だけ空回りしてしまい、浮いた存在になってしまうことも少なくありません。
家族の中においても、自分1人だけ子供という立場であり周りがみんな自分よりも年上だという場合、当然ながら年の差があり過ぎるために会話が合わない事が有ります。
考え方ももちろん違いますから1人だけ孤立したように感じてしまいます。
また、子供でなくても家族の中に自分と同じような考え方を持つ人がいない場合、自分の意見や考え方に同調してくれる人がいませんから同じように孤立してしまって疎外感を感じる結果となるでしょう。
どれだけ一緒に過ごせているかどうか
家族の一員であるにもかかわらず疎外感を感じてしまう原因として、普段から家族と一緒に過ごす時間が少な過ぎると言う事も考えられます。
同じ時間を長く共有する事で、考え方の違いや受け止め方の違いについてもお互いに理解しあえる立場にいれば「疎外感」まで感じる関係にはなりにくいといえるからです。
家族と一緒にどれだけ過ごす事が出来るか、そしてその時間の中でどれだけお互いに分かり合えるかが家族の中で疎外感を抱かない為のキーポイントとなるでしょう。