赤ちゃんに母乳を与えている時間は女性にとってとても幸せな時ですが、いずれは断乳しなければいけなくなるものです。
でも、いざ断乳しようと思っても一体どのようにすればいいか分からないのではないでしょうか。
今回はそんなお母さんがスムーズに断乳する方法についてご紹介します。
1.徐々に授乳する回数を減らしていく
母乳がしっかり出ているお母さんというのは、赤ちゃんに母乳を飲んでもらわないとすぐにおっぱいが張って硬くなってしまいます。
乳腺が詰まってしまい、乳腺炎を起こしてしまえば高熱にうなされる事になり、赤ちゃんへの授乳どころでは有りません。
しこりや高熱といったおっぱいのトラブルを起こさないためにも赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことはとても大切な事ですが、断乳しようと思った時にはそれまでと同じように同じ回数授乳していてはなかなか断乳する事は出来ません。
ある日突然いきなり断乳するというのはお母さんにとっても赤ちゃんにとっても酷な話ですから、まずは断乳する目標日を決めてから、その日に向かって徐々に授乳の回数を減らしていくという方法を取ると良いでしょう。
おっぱいが張って痛いからといってその都度搾乳したりする事は新たな母乳を作り出すことにもなりますから、我慢できる程度に少しだけ絞るくらいにして余り母乳量を増やさないようにします。
断乳の目標日を決めたら、その当日は心を鬼にして、赤ちゃんが泣いても必要以上に母乳を与えないようにしましょう。
そこで再び授乳してしまうと、せっかく目標を定めて調整してきた事が無駄になってしまいます。
2.赤ちゃんが満足するまで飲ませてあげる
赤ちゃんはお母さんのぬくもりを感じると安心して眠りにつく事が出来ます。
お母さんに抱かれて母乳を飲む事が出来る時間というのは、赤ちゃんにとって至福の時だという事が出来るでしょう。
ですから、母乳を飲んで育っている赤ちゃんにとって断乳するという事はかなりの試練だという事が出来ます。
大好きなお母さんの母乳を飲む事が出来なくなるなんて、想像もしない事ですから赤ちゃんの立場で考えてみると「どうしていきなりおっぱいを飲めなくなるの。?」と不思議でしょうがないでしょうし、腹立たしくも感じてしまう事でしょう。
お母さんの生活リズムをつかむ為にも、その後の離乳食をスムーズに進めるためにも、断乳はいずれはしなければいけなくなります。
断乳する日を決めたならば、その前日は思い切り満足するまで母乳を飲ませてあげましょう。
何度も何度も満足するまで飲ませていてはいつまで経っても断乳する事が出来ませんから、断乳決行日の前日と限定して、しっかりと飲ませて満足させてあげる事が大切です。
3.さよならする意味を分からせる
断乳を考え始めるころというのはある程度赤ちゃんの年齢も上がってきていますから、お母さんが話している言葉の意味もある程度理解する事が出来ます。
断乳をして、もうお母さんのおっぱいを飲む事はできなくなるんだよ、ということを子供にしっかりと伝えて理解させる事で、断乳をスムーズに成功させる事が出来るでしょう。
よく、断乳する為におっぱいに怖い絵を描いたり、刺激成分などを塗って赤ちゃんを嫌がらせるという方法を試されるお母さんがいますが、子供にとっておっぱいが嫌なもの、怖いものという印象を最後に残したくないと思われるお母さんも多いと思います。
ですから、離してある程度の言葉の意味が伝わる月齢であれば「おっぱいとはもうさよならしないといけないのよ」「おおきくなったからおっぱいにばいばいしようね」などと、優しくお母さんが赤ちゃんに断乳の意味を変わらせてあげる方が、悪いイメージを残さないまま断乳する事が出来ると言えるでしょう。
悲しいけれど成長の第1歩
母乳で赤ちゃんを育てているお母さんにとって、断乳というのは嬉しい事でもあり寂しい事でもあります。
子供の成長を喜ぶと同時に、もうおっぱいをあげる事ができなくなるのか、という寂しさが襲ってくるのです。
けれども、どんな赤ちゃんもやがては大きく成長して立派に自立していきます。
断乳はお母さんにとっては寂しい事かも知れませんが、その後の赤ちゃんとの新しい毎日を充実させる為のものだと考えれば喜ばしい事だと思えますよね。