赤ちゃんはどんな子でも可愛いもの。
ふっくらしていようが、目がしょぼしょぼしていようが、どんな姿でも訳隔てなく可愛いと思わせてくれる貴重な存在。
そんな赤ちゃんが笑ってくれたら、どんな人でもハッピーな気持ちにさせてくれます。
実はこの赤ちゃんの笑顔には重要な意味があることをご存知でしょうか
今回はこの赤ちゃんの笑顔の理由をご紹介していきます。
1.赤ちゃんの2種類の笑い
赤ちゃんには2種類の笑いがあると言われています。
1つは「生理的微笑」で2つめは「社会的微笑」と言われています。
「生理的微笑」とは生まれて直ぐから生後2ヶ月頃まで続く微笑で、これは何かに反応して笑っているわけではありません。
赤ちゃんはこの世に生まれて直ぐに視力があるわけではなく、
生まれて直ぐは明るいか暗いかの違いが分かるぐらいの視力しかないのです。
ですから、目の前のママがニコニコしたから笑っている微笑ではないのです。
この「生理的微笑」はまだ自分では何も出来ない無力な赤ちゃんが、
大人から「可愛いな」と思われるように微笑む本能的な微笑みです。
抱っこしたり、授乳した時などに微笑むと言われています。
時々眠っている赤ちゃんが微笑んでいるのを偶然目にする事がありますが、あれは本当に「天使の微笑み」にしか見えません。
そしてもう1つの「社会的微笑」ですが、これは視力が徐々に発達してきて、
生理的微笑が見られなくなる生後2ヶ月頃から見られる微笑です。
でも、個人差があり、生後3ヶ月、4ヶ月、それ以後に見られる赤ちゃんもいます。
社会的微笑も、最初は、赤ちゃん本人が「面白い」と思って笑っているわけではありません。
目の前のママやパパなどがニコニコしているのを見て、真似てニコニコしているのです。
そのように真似する事を覚えて、自分の感情から微笑んでいくように成長していくのです。
2.赤ちゃんを笑わせる為に
生理的微笑は全ての赤ちゃんが本能的に持って生まれてくるので、全ての赤ちゃんに見られるのでいいのですが、
社会的微笑は、どんな環境に置かれているかで変わってくると考えていいでしょう。
目の前のママやパパがニコニコしていないと、勿論赤ちゃんも真似てニコニコする事をいつまでたって覚えないという事になるのです。
ママとパパがいつもいがみ合っている、といったような険悪な環境でなくても、その赤ちゃんが第一子だったとしたら、
ママやパパも初めての子育てで緊張でガチガチになってしまい、気難しい顔で赤ちゃんに接してしまっているという事はよくある事です。
ママやパパにしても真剣に慣れない育児に取り組んでいるだけなのですが、赤ちゃんにしたら、
怖い顔がいつも目の前にあるという状態になってしまうのです。
そうなるといつまで経っても赤ちゃんはニコニコする事を学習出来ないのです。
今の時代は核家族化で、育児を新米ママやパパだけで抱え込んでしまうような世の中です。
でも、実家のご両親の助けを借りるとか、地域の子育て支援を利用するなどして、ママやパパだけで育児を抱え込まず、
少しでもゆとりを持って育児に取り組み、赤ちゃんにニコニコ笑顔を向けてあげて下さい。
そうすればきっと赤ちゃんもニコニコしてくれます。
3.いつまで経ってもスキンシップ
赤ちゃんになるべくニコニコ接するのは一番大切ですが、もう1つ大切な事はスキンシップをこれでもかと思うぐらい図る事です。
これは我が子が赤ちゃんを卒業して、幼児になっても、さらに大きくなっても通じる事です。
大人になってもそうですが、人の手でマッサージされた時の気持ち良さといったら何物にも変えられません。
どれだけ技術が進歩してマッサージ機が精巧になっても、人の手に勝る物はありません。
精神疾患の人や認知症の人にマッサージをしてあげるととても精神を落ち着ける効果があるとも言われいます。
赤ちゃんも同じで、優しくマッサージをしてあげるととても喜びます。
どこでもいいのです。
常に愛情を持って肌に触れてあげるのです。
そうすると赤ちゃんは幸せな気持ちになり、ニコニコ微笑んでくれます。
お昼間に興奮したり、ちょっと体調が優れなくて、眠たい時のに上手く眠れないような時、赤ちゃんは猛烈に愚図ります。
そのような時でも、足の裏などを優しくマッサージしてあげたら、愚図っていた赤ちゃんが不思議とすんなり眠ってくれ、
寝ている間に微かにニコッと微笑を見せてくれたりもします。
小さい頃から頻繁にスキンシップを図っていたら、思春期になり、特に異性の子供で「さすがにスキンシップはまずいかな…」
という年齢になっても親子の絆はカッチリ出来上がっています。
赤ちゃんの微笑は天使の微笑と言われ、大人をこの上なく癒してくれるパワーを持っています。
赤ちゃんは1人では何も出来ない無力な生き物ですが、でも、違う意味で本当に素晴らしい生き物です。
目の前の大人がゆとりを持っているかどうか、はっきり目が見えなくても、
世の中の仕組みが分かっていなくても、敏感に察知してくれるのですから。
赤ちゃんが微笑が大人の心のゆとりを映す鏡になってくれているのです。