骨盤の歪み原因と矯正方法

骨盤は、大腸や小腸、膀胱、子宮といった重要な臓器を入れる大きな容器で、寛骨、仙骨、尾骨で構成されています。

寛骨はもっとも大きいですが、腸骨、坐骨、恥骨が一枚岩のように癒合したものです。

骨盤の歪みは、からだにさまざまな影響を及ぼします。

歪みの原因とどのような矯正方法があるのかご紹介していきます。

1.骨盤の歪みの原因とは

人間の体重の6割は、上半身の重みです。

骨盤は上半身の重みによって、いつも外側にひろげられています。

骨盤を取り巻く多くの靭帯や筋肉群が左右から強い力で引き締めています。

靭帯や筋肉の力が弱まって仙腸関節のバランスが崩れると、骨盤が歪んで痛みやしびれを起こします。

2.骨盤の歪みを自己チェック

背骨の傾きや骨盤の歪みは、はだかになって鏡の前に立てば自分でチェック出来ます。

・後ろむきに立ったとき、お尻の高さに差があります。

・正面から見て、左右の肩の高さに違いがあります。

・目をつぶって首を直立させ、目を開けた時、首が傾いています。

・腰骨の出っ張りが左右対象でなく一方が出っ張っています。

・へその位置が、頭と両かかとの間を結んだ中心線からずれています。

3.骨盤の歪みからくる腰痛

骨盤の歪みは、激しい筋肉労働による腰部の疲労でも起こりますが、逆に運動不足で骨盤を包む筋肉が痩せても起こります。

車に頼る生活に慣れて運動不足に陥り、骨盤を支える力が衰えた結果、腰痛が激増しているらしいです。

椎間板ヘルニアや腰椎分離(すべり)症といった背骨そのものの障害も、骨盤の歪みが原因で起こっている可能性もあります。

骨盤の歪みを正して、背骨にかかる不自然な力を取り除いてやれば、多くの腰痛が治るかもしれません。

4.お尻の筋肉を鍛えて骨盤矯正

お尻の筋肉を鍛えて骨盤を支えます。

・あおむけに寝て、両膝は軽く立てます。両手は床に置きます。

・お尻に力を入れながら、お尻と膝を10㎝くらい浮かせます。

・その状態を5秒間保ち、もとに戻る(難しい場合は、お尻に力を入れるだけでも効果があります。)
日常生活では同じ姿勢を続けないようにするなど、筋肉が緊張しないように気をつけましょう。
筋力を鍛え、からだを動かすことも、必要です。

無理せず続けましょう。

5.骨盤の歪みを正す腰回し

ゴムバンド腰回し療法は、幅8センチほどのゴム製の帯(バンド)を腰に巻いて行います。

弾力性に富んでいるものなら何でも良いです。

仙腸関節を覆うように巻くことが重要です。

腰骨の出っ張りより握りこぶし一個分下に、ゴムバンドの上端が当たるように巻きます。

腰回し運動はフラフープを回す要領に近いです。

ゴムバンドは、仙腸関節を包む靭帯や筋肉の働きを補強して、本来の骨盤の形を保つように働きます。

両足を肩幅くらいに開いて立ち、腰を水平面内で大きな円を描くように回します。

足の裏は、床につけたまま浮かさないようにします。

膝は力を抜くけれど、曲げてはいけません。

一回転に2〜3秒かけてゆっくり回します。

右回転、左回転をそれぞれ30〜50回ずつやっても、所要時間は5分ほどです。

腰回し運動を続けていると、仙腸関節の働きがなめらかになります。

バンドで補強された力によって、上半身から骨盤にかかる体重に対抗し、筋肉や靭帯にバランスをとる力が備わってきます。

筋肉や靭帯の血液循環が盛んになって、骨盤の歪みが改善され、腰の痛みも和らぎます。

6.骨盤の歪みを疑う項目

靴の減り方.靴底の減る形が対称形でなく、いつも片方の靴底が早く減ります。

ガニ股姿勢.ガニ股が長年続いていたり、最近ガニ股で歩いてしまうという状態です。

片足を引きずる.何もつまずきそうなものがないのに、つまずいて転びそうになったりします。

イスに座ると脚を組む.腰掛けて両足を床につけると、腰が重かったりして落ち着けません。

仰向けに寝るのがつらい.横に向いて寝たり、横向きで腰をまげて寝る方が楽です。

中腰の作業が苦しく腰が痛い.顔を洗う姿勢や、低い姿勢で行う作業がつらいです。

同じ姿勢を続けるとからだが動きにくい.長時間の会議や運転で同じ姿勢を強いられると、腰や背中が痛みます。

7.骨盤が歪んだままだとどうなる?

中年すぎから石炭化によって仙骨と腸骨のすき間が埋まって、くっつくと考えられています。

もしも骨盤が歪んだまま仙腸関節が固まってしまうと、腰椎が傾いたまま生涯を過ごさねばなりません。

だから、仙腸関節の可動性が残っている40〜50代に骨盤の歪みを治しておくのが望ましいです。

骨盤の歪みは、腰のほか股関節や膝関節の痛み、脊柱側弯症、さらに肩こり、五十肩などの誘因にもなるといわれています。

背骨そのものに異常がなくても、骨盤の歪みだけで腰痛や坐骨神経痛は起こります。

妊娠や出産を体験した女性に限らず、だれでも何かの原因で仙腸関節がゆるんで骨盤輪の形がゆがむと、

仙腸関節を覆っている仙腸靭帯が伸びて疲労し、腰痛の発症につながる可能性があります。