長時間歩いたり、きつい靴を履くことが続いたりしたときに、足に硬いマメみたいなものが出来ていませんか。
そしてそのマメのようなものに何かがあたったり、また足の裏に出来ていた場合、
突起物をその部分で踏んだ時に飛び上るほどの激痛をかんじたことはありませんか。
それが、魚の目です。
そんな痛い魚の目の原因と除去する方法を紹介します。
1.魚の目とは何か
主に足の裏や足の指などのトラブルで、一部が硬くなり痛みを伴う状態になることが良くあります。
その状態を「タコ」「いぼ」「魚の目」と呼びます。
さて、この3つは良く聞きますが、その違いは何でしょう。
そして激痛を伴う魚の目とはいったいどういうものでしょう。
まずは硬くなったマメのような部分に「芯」があるか無いかで「タコ」と「魚の目」の区別をします。
「芯」がないのが「タコ」です。
「魚の目」には芯があります。
「いぼ」はいぼ自体が芯のように見えるため、残念ながら「いぼ」と「魚の目」の区別は難しいです。
しかしできる場所が「魚の目」と「いぼ」では異なります。
「魚の目」は足の裏や足の指などこすれて硬くなる部分にできるのですが、「いぼ」は体のどこにでもできます。
しかし、本当に素人が区別するのは難しいので皮膚科で判断を仰ぐ方がよいです。
2.魚の目はどうしてできるのか
最初にも触れましたが、魚の目の出来る原因は主に足の指の付け根や指など、圧迫したりこすれたりする部分にできます。
なので一番の原因は足に合わない靴を履くことによって、足の指の付け根付近や指が靴の中で圧縮され
一部分に摩擦や圧迫などのチカラがかかり皮膚が硬くなます。
タコと違うのはその硬くなった部分に芯が出来ることです。
その芯が皮膚に食い込んだ形になり、圧力がかかると激痛を感じます。
ひどいと歩くのも困難なほどの痛みを伴います。
3.どのようにして治療するか
治療方法は「芯」を除去することです。
皮膚に食い込んだ「芯」がある限りは痛みは続きます。
では、どのようにして除去するのか段階を追って説明します。
まずは家庭で自分で治療する方法です。
薬局などに「魚の目」「タコ」「いぼ」などの治療用の絆創膏や塗り薬があります。
サリチル酸などで角質をやわらくして患部の皮膚を取り除いていくのです。
患部以外に薬が付いた絆創膏が付かないように固定しなければなりません。
この絆創膏には患部を守る保護用のパッドが付いているので、治療をしている最中は痛みも軽減されます。
一度にポロリと芯が取れることはないので、2~3日ごとに様子を見ながら治療を進めて行きます。
柔らかくなった皮膚を取り除く際に、痛みを感じない程度に少しずつ皮膚をはがして、また絆創膏をはって2~3日様子を見ます。
それを繰り返して完治をめざします。
4.症状がひどい場合は病院へ行く
一刻も早く「芯」を取り除いて治したい、自分での治療がうまくいかない、そんなときは皮膚科へ行きましょう。
しかし、皮膚科での治療も最初は絆創膏による治療を行う場合があります。
明確に早く治したい意志をつたえるか、自分での治療がうまくいかなかった経緯を説明するなどすれば、他の治療方法を施してくれます。
では、どんな方法があるかというと、芯を手術などで摘出する方法です。
メスを使って切開する方法です。
最近ではレーザーや液体窒素で凍結させて取り除く方法もあります。
いずれにしても痛みはあります。
しかし、早い方法で確実に除去することが必要な場合もあります。
5.魚の目を安易に考えていると
たかが魚の目、されど魚の目。
病院に行くほどでもないと考えて、自宅治療をしていたら症状が悪化してしまう場合もあります。
市販の治療用の絆創膏を使っていても場所が場所だけに、すぐにズレてあまり効果を発揮できなかったり、
無理に皮膚をはがして化膿してしまったりすることもあります。
そうなると否が応でも皮膚科で取り除く方法になります。
それに魚の目を放置していると、痛みを避けるために、歩き方が変になり、体がゆがんでしまいます。
そのせいで思いがけない部分に不調をきたす場合があります。
正しい姿勢が取れないと感じたら、すぐに治療をしましょう。
6.再発させないために
魚の目は「芯」が取り除けていないと、また再発します。
そして一番重要なことは、魚の目が出来た時と同じ条件の状況を作らない事です。
あわない靴を履かない。
また姿勢が悪い人、歩き方に癖がある人はそれを直すことです。
靴のインソールを調整することで姿勢が良くなったり、歩き方が良くなったりすることもあります。
専門店で相談するとよいでしょう。
魚の目は男女問わず出来る物ですが、圧倒的に女性が多いです。
オシャレ重視で足に合わない靴や必要以上にヒールの高い靴を履くことが原因です。
魚の目の痛みは我慢するのはかなりつらいです。
我慢するのが辛いとキレイな姿勢で歩けません。
そうなるとオシャレな靴を履いていても台無しです。
足に合う靴を見つけて、さっそうと歩く方がオシャレです。
健康のためにもたかが魚の目と思わずにきちんと治しましょう。