口内炎が出来るととても痛くて憂鬱ですよね。
食べているときにしみたり、食べ物などが触ると痛くて食欲もなくなります。
でも、家族の中でも口内炎がよく出来る人とできない人がいませんか。
同じような食生活をしているのにどうしてでしょうか?
また、友達同士の間でも、しょっちゅう口内炎が出来て痛い、と言っている人もいれば、全然できない人もいます。
今回はこの口内炎の原因と治し方についてご紹介します。
1.口内炎が出来る原因はなに?
口内炎が出来る原因はさまざまです。
主な原因には、ストレスや疲労などによる免疫力低下によるものや、ウイルスや細菌の増殖によるもの、また物理的な刺激によるものなどがあります。
2.疲れやストレスが原因でできるアフタ性口内炎とは?
もっとも一般的で多いのが、このアフタ性口内炎です。
アフタ性口内炎は、2mmから10mm程度の大きさの白くくぼんだ潰瘍が出来る口内炎で、10日から2週間で自然に治ります。
ストレスや疲労による免疫力低下や、栄養不足、睡眠不足などによる原因でできます。
また、胃の調子が悪いときや風邪をひいたときにもできると言われています。
口の中を噛んだり食べ物が当たったりして傷が出来たときに、その傷に細菌やウイルスが入ってできることもあります。
3.物理的原因でできるカタル性口内炎とは?
カタル性口内炎とは、入れ歯や義歯、矯正器具が口腔粘膜に当たったり、虫歯や歯周病、歯槽膿漏などで口の中の衛生状態が悪いときにできます。
乳幼児が口の中におもちゃを入れたりしたときにもできるので、保護者の皆さんは気を付けてあげてください。
カタル性口内炎は、潰瘍ではなく、口腔粘膜がただれたり赤く炎症したりしている状態ですので比較的痛くはありませんが、
味覚が鈍ったり、食欲が落ちる場合があります。
4.ウイルスが原因のウイルス性口内炎とは?
ウイルスが原因のウイルス性口内炎には、ヘルペス性口内炎、手足口病、ヘルパンギーナ、カンジダ性口内炎などがあります。
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスへの感染が原因で、乳幼児でも感染する事があります。
ヘルペス性口内炎の場合、一度に何個も口内炎が出来たり、繰り返しできたりすることがあります。
カンジダ性口内炎は、カビの一種であるカンジダ菌が原因です。
普段から常在菌としてお口の中にある菌なのですが、抗生物質を摂取したときや体調が悪いときなどに常在菌のバランスが崩れ、
カンジダ菌が増えたときに発症します。
健康な時には発症することはほとんどない病気ですので、一度受診されることをオススメします。
5.口内炎を早く治す方法は?
■うがいをする
塩水、イソジン、マウスウォッシュ、緑茶など殺菌性のあるものでうがいをし、お口の中の細菌を殺し、清潔な状態にします。
一回30秒くらいかけて、一日3、4回はしましょう。
■塩を塗る
潰瘍に直接塩を塗ります。
塗るときは想像を絶する痛さですが、そのあとは麻痺するのか痛みが無くなります。
■ハチミツを塗る
ハチミツには殺菌作用があります。
一定の効果があったとされる研究報告もあるそうです。
塩を塗るのに比べれば痛くないでしょう。
■市販の軟膏を塗る
薬局に行くといろいろな種類の軟膏があります。
その中には、ステロイド成分が入っているものと入っていないものがあります。
やはりよく効くのはステロイド成分が入っているものですが、子供に使う場合など、ステロイドを使いたくない方もいらっしゃると思いますので、
薬局で薬剤師の方に相談してみてください。
■パッチタイプの薬を使う
市販の口内炎のお薬には軟膏だけではなく、パッチタイプのものもあります。
使いやすさも人それぞれだと思いますので、お好みに合わせてお選びになってください。
■暴飲暴食を避ける
胃の調子が悪いと口腔粘膜が荒れ、お口の中をかみやすくなります。
その傷に細菌が入って口内炎になることが多いので、食べ過ぎに気を付け、よく噛んで食べましょう。
■睡眠を十分にとる
疲労や睡眠不足から免疫力が落ち、口内炎になることがあります。
普段から規則正しい生活をし、体調を整えておきましょう。
■ビタミンB2を含む食べ物を食べる
ビタミンB2を多く含む食べ物は、豚肉たまご牛乳納豆レバーうなぎチーズなどです。
食べ物で十分に摂取できない場合は、ビタミン剤などでビタミンB2を補いましょう。
■レーザー治療をする
赤外線や炭酸ガスレーザーにより患部を殺菌消炎します。
治療中はまったく痛みがないというわけではありませんが、治療後は痛みが無くなります。
■歯磨き剤を変える。
あるいは使わない。
歯磨き剤に入っているラウリル硫酸ナトリウムが原因で口内炎が出来ると言われています。
ラウリル硫酸ナトリウムが入っていない歯磨き剤に変えて、口内炎が出来やすかった人の約60~70%が減少したという実験報告があるそうです。
普通、口内炎は適切な治療をしたり、規則正しい生活をするなど生活習慣を改めれば、約一週間から二週間で自然に治ります。
どの治療法が合うかは人それぞれなので、口内炎が出来た原因についてよく考えてみて、その原因に合った治療法を試してみてください。
二週間以上経っても治らない、一度に10個以上もできる、いつもの口内炎と症状が違い違和感があるなどの場合は、早急に医療機関を受診しましょう。
大きな病気が隠れていることがあります。