コーヒーやお茶などを飲んだあとに、コップや湯飲みによく着いてしまう茶渋。
今回はこの茶渋が付く原因と落とし方をご紹介します。
1.茶渋とは
茶渋とはお茶やコーヒーを入れたマグカップや湯のみなどの内側につく染みのようなものです。
茶渋の原因は「ステイン」という物質です。
コーヒーや赤ワインをよく飲んでいる人には歯にもステインがついて黄色くなったりしていますよね。
歯にもつくのですから、もちろん食器にもつきます。
白いマグカップや湯のみなどでお茶を入れると美味しそうに見えることから、白い色のマグカップや湯のみが人気ですが、
白はやはり色移りなどが他の色よりもしやすいものです。
飲んだあとにすぐ洗わずに、長時間お茶が残ったままで放置したりするとすぐに茶渋がついてしまいますし、
たとえ使用後にすぐ洗っていたとしても長い期間つかっていれば、茶渋はどうしても付着・沈着してしまい、なかなか普通に洗っても取れません。
食器の種類によってもステインの付き方が違います。
磁器と陶器とでは陶器の方がステインが付きやすいので要注意です。
2.茶渋を取るにはキッチンハイター
普通に洗っても取れない茶渋は、人の目には見えない小さなくぼみやへこみ部分に汚れが付着・沈着しています。
食器洗い用洗剤とスポンジでこすっても取れないものに関しては、
キッチンハイター等の漂白剤(あくまで食器用をご使用ください)の利用をオススメします。
食器用漂白剤には色々と種類があって、水で薄めて使うタイプと、泡で出てきて使うタイプなどがあります。
水で薄めて使うタイプの利点は、全体を水につけることでマグカップや湯のみの全体を漂白することが出来ます。
凹凸のあるタイプのマグカップや湯のみや筒が細い水筒の奥の方など、手で洗いにくいタイプの食器向けの方法です。
泡で出てくるタイプに関しては、もっとも酷い汚れの部分をピンポイントで漂白するのに向いていますが、全体を漂白するのには向かないでしょう。
どちらの製品を使うにしても、換気はしっかりと行って、他の洗剤などと混ぜないように細心の注意を払って使用してください。
3.石鹸クレンザーや重曹を使った磨き洗い
汚れは擦って落としたいという方は石鹸クレンザーや重曹で磨く方法をオススメします。
石鹸クレンザーは研磨材が入っているので磨くことによって汚れを落とすことが容易にできます。
重曹は粒子が細かいので研磨作用を期待することができます。
また重曹に関しては付け置き洗いもすることができる万能なものです。
小さじ1杯くらいの重層を、汚れたマグカップや水筒の中などに入れてさらにお湯を注ぎます。
そのまま30分ほど放置してこすり洗いをします。
最近は100円ショップなどにも重曹が売っていますので、気軽に使用することが出来ます。
重曹は料理に使ったりする方もいらっしゃるので、万が一口の中に入っても安全です。
4.塩でこすり洗いする方法
キッチンハイターはきついニオイもするし口に入れる食器に使用することで、人体に影響がないのか心配という自然派の方には、
塩でこすり洗いする方法をオススメします。
お子様がいらっしゃる方にもオススメです。
塩は普通に食卓においてあるものですから手に入りやすいですし、口の中に入っても大丈夫ですよね。
マグカップや湯のみを水や触っても熱くないくらいのお湯で少しだけ濡らします。
あまり濡らしてしまうと塩が溶けてしまいますので要注意です。
そして塩をつけて指やスポンジでこすり洗いします。
手に傷や怪我のない健康な方でしたら、是非とも指でこすり洗いするほうが汚れが取れやすくなります。
食卓塩のような一粒一粒が細かいものよりも、粗塩のような一粒一粒が大きいものの方が効果があります。
しかしこれは汚れがついて長時間経っていないものへの方法になりますので、汚れがついて長期間経ってしまったものに関しては
上記のキッチンハイターを使用するのがベターです。
以上、茶渋がつく原因と茶渋の取り方をご紹介しました。
お気に入りのマグカップや湯のみがある方も多いと思います。
何個も食器があっても、いつもそれだけを使ってしまう・・・。
毎日使えばそれだけ汚れる頻度や茶渋がついてしまう可能性も高くなります。
茶渋がついてしまったら上記の方法を試してお手入れをして、長く愛用の食器を使用しましょう。