赤ちゃんが手足をばたばた活発に動かしていると、いつからハイハイするのかしら?と楽しみに待ち望んでいるママやパパが多いですよね。
まだかなまだかなと焦る気持ちも良く分かります。
しかし、手足をバタバタし始めて寝返りもしてもいきなりハイハイはしないのです。
まずはハイハイの前の準備段階として「ずりばい」と呼ばれる動きを始めます。
赤ちゃんがハイハイをする前のずりばいを開始する時期や練習方法についてご紹介します。
1.あかちゃんのずりばいとハイハイの違いは何か
赤ちゃんが自分で動き出すようになるとすぐにハイハイをするかというと少し違います。
ハイハイとは、赤ちゃんの手の平と膝をつけて動き回ることをハイハイといいます。
ずりばいは、赤ちゃんがうつぶせの状態で手や足や腕、てのひら、足の裏など体のどこかを床に押し付けて前に進むことを言います。
ハイハイは自分で自分の体を持ち上げて進みますが、ずりばいは体を床にくっつけたまま、または半分つけて半分持ち上がっているような状態で進みます。
自分の力で体を持ち上げる筋肉がまだ発達しきっていないので床に体がついたまま進むことになってしまいます。
腰はまだ浮かせられなくても身体の上半身は浮かせられたり、さまざまなスタイルのずりばいが見られます。
これはハイハイの前段階として現れる動きなので、おかしいことではありませんので心配しなくて大丈夫ですよ。
いきなりハイハイはなかなかできませんから。
また、ずりばいをしない赤ちゃんもいます。
お座りをしたまま進んだり、立つことをして、そのまま数か月後には歩き出すといったずりばいをしない赤ちゃんも
珍しくはありませんので、これも良くあることです。
他人の赤ちゃんがハイハイをキレイにしているとうちの子は大丈夫かしらと悩むことが多いですが、
いろいろと個人差が多いのがずりばいやハイハイに至る過程ですから大丈夫です。
2.赤ちゃんが自らずりばいを始める時期はいつごろ?
あくまでも目安ですが、生後7か月から8か月にずりばいが始まる赤ちゃんが多いです。
しかしこれも個人差が大きいです。
なかなかずりばいをしないからといって焦る必要はありません。
筋肉がある程度発達しないとできませんから、その子供の腕や足の力の発達具合で変わっていきます。
そして寝返りをしないとずりばいには至りませんから、まずは自由自在に寝返りが出来るまではずりばいはしないと思っていてくださいね。
3.ずりばいをさせる練習方法はあるの?
ずりばいをさせるための練習方法はあります。
とっても簡単。
それはうつぶせに赤ちゃんがなった時に、赤ちゃんの大好きなおもちゃを手の届きそうで届かないところに置くだけです。
赤ちゃんは自分の興味のあるおもちゃを必死に取ろうとして手や足を駆使して進もうとします。
そうすることでいつの間にか進んでしまうのです。
進めばずりばいが出来たという事になります。
おもちゃを置くときに、少しでもずりばいを長くさせたいという想いから遠くに置いてしまう場合がよくありますが、これはいけません。
遠くにおもちゃがあると取る意欲をなくしてしまうので逆効果です。
あくまでも赤ちゃんがおもちゃを自分で取れそうだと判断できる距離が一番良いです。
簡単に取れるようになった段階で、少しづつおもちゃと赤ちゃんの距離をはなしていきましょう。
また、おもちゃのほうにママやパパが行って、赤ちゃんにおいでおいでと声かけをしましょう。
そうすると赤ちゃんはおもちゃもほしいし、ママやパパの声をきいて嬉しくて、頑張って進もうとする力が強くなります。
最初はなかなかできません。
ですから、手を伸ばしてしばらく様子をみて取れなかったら、ママやパパがとって渡してあげる、そしてまた届きそうで届かないところに置く、といったくりかえしを根気よくやってみましょう。
だんだんだんだん出来るようになってきますからママやパパが焦ってはいけませんよ。
また、子育て支援センターなどにはずりばいやハイハイをしている同じ年頃の赤ちゃんもよくきますから、
そういった場所に遊びに行って刺激を与えるのも良いですよ。
見て真似ることで自分からずりばいをすることがあります。
4.ずりばいをしない赤ちゃんに練習を始める時期はいつが適切?
ずりばいは早ければ良いというものではありません。
何もしなくてもずりばいを始めることが多いですが、練習させたい。
と思うのなら練習を始める時期を守りましょう。
あくまでも、赤ちゃんが自分で寝返りが楽にできて、うつぶせの状態になれてからはじめるということを覚えておきましょう。
しっかり体を持ち上げたキレイなハイハイがママやパパの理想ではありますが、
ずりばいをすることは筋力強化や脳に良い影響を与える事が分かっています。
なので焦らずにずりばいが長くても悪い事ではありませんので心配しないで下さい。
特に上半身がしっかり発達している赤ちゃんは重いので、体を起こすのが大変ですからハイハイが遅いです。
これも体が丈夫な証拠ですからご安心を。