出産を経験すると必ず起こる現象の一つ、悪露。
出産後すぐに悪露が出ますが、その症状はどのようなものか、自分は正常なのかなど初めての出産だと少々不安になりますよね。
出産後の悪露が続くのはいつまでか、どのような色なのかなど、悪露についてご紹介します。
1.悪露とはなにか
悪露とは、出産直後から必ず出てくる血のようなものです。
血液だけではなく、赤ちゃんを守っていた子宮内膜や卵膜、胎盤の残りなどが産後残っていた血やリンパ液と一緒に体外に排出されるために出てくるのです。
妊娠中はずっと生理が止まっていたので久しぶりに見る血の量に驚くママも大勢います。
でもこの悪露は出るのがあたり前です。
出産と一緒に胎盤なども出てしまいますが、少しは残ってしまっているので、それが出てこないほうが良くありません。
自然に血液などと一緒に出ていくのが正常ですので心配しないでください。
少し生臭い臭いがしますが、鉄分の臭いが主です。
生理の時の臭いと似ています。
あまりにも臭いようでしたら何か病気が隠れていることもまれにありますので、お医者様に相談しましょう。
相談しなくても出産後入院中は必ず看護師さんとお医者さんが巡回してくれ、悪露の様子も観てくれるので心配ありません。
2.悪露はいつまで続くのか
悪露は出来るだけ早く終わってほしいものですよね。
これは個人差があるのですが、大体産後1か月くらいで悪露は終わります。
ちょうど産後1か月はママと赤ちゃんの産後検診がありますから、この時に子宮の戻り具合などとともに悪露が終わっていない場合はチェックしてもらいましょう。
1か月で終わらなくても心配しないで下さい、量がどんどん少なくなっていて、変な悪臭がしないのであれば1か月過ぎていても問題がないことがほとんどですから。
3.悪露の量や色はどのようなものか
悪露は1か月程度で終わりますが、量は最初の産後2~3日は結構大量な悪露が出ますからビックリされる人も多いです。
貧血気味になるママもいます。
子宮が収縮すると同時に痛みを伴いつつ悪露が出ますので、この子宮収縮の痛みもびっくりしますが、正常な現象なので驚かないでください。
子宮が収縮することでお腹も元に戻りつつ、いらないものが悪露となって出てきます。
なので最初は量がとても多く、生理用ナプキンの倍くらい大きいナプキンにたっぷり染みこんでいくくらいの量です。
色も鮮明な真っ赤に血の塊が混ざってどす黒かったりする部分もあります。
粘度も結構ある塊が出たりしますが、これはママのお腹に残った卵膜や胎盤の一部なので塊が出たりします。
もちろん臭いも生臭いような鉄分の独特の臭いがします。
退院する産後7日目ころにはかなり量が減っているはずです。
色も赤かったものから少し茶褐色に変わっていくでしょう。
退院してからは茶褐色からやや黄色い色に変わります。
そして徐々にクリーム色に変化しますが、時折かすれたような茶色っぽい生理の終りかけのような色になることもあります。
臭いも少なくなりますが、ちょっと生理の時のようなにおいがまだすることが多いでしょう。
産後1か月近くになると、ほとんど無色になり、臭いもなくなります。
ですが、個人差がありますので、まだ産後一か月過ぎても悪露や臭いがあっても様子をみて大丈夫です。
ただし、かなりの出血量であったり、臭いがものすごく臭かったり、お腹がいつも痛かったりする時は早めに産婦人科を受診しましょう。
悪露が出るのは正常な事です。
大量に最初は血がでますので、貧血予防の為に鉄分の多い食事をとるようにしましょう。
母乳でも血液はなくなりますので、貧血気味ならサプリメントもオススメです。