保育園を転園する時の子供への注意点とは

諸事情によって、子供を今の保育園から転園させなくてはならなくなった時、

その事情のことだけを考えるのではなく、子供に対して気を付けるべき点がいくつかあります。

何をどのように気を付ければ良いのか、そのポイントをご紹介します。

1.余裕を持って子供に知らせる

「子供はどうせすぐに切り替えるから」とか、「今のことは将来忘れるだろうから」と、子供に転園することをなかなか告げず、その日が近くなってから話すのでは、子供は精神的に苦痛を感じます。

子供が何歳であろうが、今通っている保育園には友達がいて、信頼している先生もいて、その場所にも慣れていることを考えると、そこから急な転園は子供にとって少なからずストレスとなります。

子供同士であっても、「別れる」「離れる」ということはとても寂しく不安に感じるもの。

余裕を持ってできるだけ早い段階で、「今度から違う保育園に行くよ」と話してあげることが必要です。

子供にとっても心の準備が必要です。

親の都合に合わせる形だけにするのではなく、子供の立場になって考えることも必要でしょう。

2.気持ちをくみ取ってあげること

子供もこれまでの友達と離れることに、寂しさを感じるでしょう。

それと同時に、年齢によっては、「きちんとお別れしたい」「笑ってバイバイしたい」と思う子供もいるかもしれません。

このような時、子供一人ではその解決策や方法を見出すことができず、心残りのまま転園となってしまうケースも珍しくありません。

例えば子供が、「○○ちゃんにありがとうって言いたい」と伝えてきたら、どのような方法で伝えることができるのか、具体的に子供と話し合ってみるのも良い対処です。

直接言えないシャイな子であれば、「手紙で渡そうか?」「おうちに行って言ってこようか」と、提案することができますよね。

子供だけではまだ、どのような方法があるのか分からず、したいと思っていることを上手く解消できないことがあります。

子供の気持ちをくみ取ってあげて、友達や先生とのお別れにどのように対処することができるかの最善方法を見つけてあげると良いでしょう。

3.転園先に見学に行ってみる

いきなり新しい保育園に行って、不安を感じない子供はいません。

今までいた友達がいない、先生が違う、見たことのない景色が広がっているという状況に、不安が大きくなってしまうこともあります。

普段元気が良く明るい性格の子でも、このような環境の変化はとても大きなもの。

可能であれば、転園先に見学に行き、「今度からここに通うんだよ」と教えて見せてあげると良いでしょう。

どんな先生がいて、どんな環境の保育園なのか、実際に子供の目で見せてあげるのです。

ただ「こういう所でね」「こんな先生がいるんだよ」と言葉で教えても、子供は不安が募るばかり。

子供たちが遊んでいる様子、また実際にその場にいる先生や子供たちと話をしてみるなどして、接点を持たせてあげると、心の準備運動に繋がります。

想像だけに終わらせるのではなく、「こういう感じか」と子供が納得できるよう足を運んでみると、不安やストレスが少しは解消されるかもしれません。

いかがでしたか。

慣れていた保育園から、新しい保育園に転園するというのは、子供にとってはすごく大きなストレスや不安がつきものです。

「子供はすぐに慣れるから」と放っておく人もいるかもしれませんが、不安が大きい中で新たな保育園に通うと、なかなか自分を出せないでしまうこともあります。

早く楽しんでもらうためにも、安心して通わせるためにも、転園させる際には子供にこれらのことを気をつけるべきです。

親子で安心して転園できるよう、転園する前に対処しておくと良いでしょう。

関連情報(外部サイト)