母子家庭が貧乏になってしまう辛すぎる理由5個

子育ては大変なものであるということはどのような状況に置かれている人にも共通のことですが、

それでも母子家庭を取り巻く環境の厳しさは、一向に改善される気配がありません。

母子家庭の貧困も問題視されていますが、ではなぜ母子家庭は貧乏に陥りやすいのでしょうか。

1.正規雇用で働くことが難しい

母子家庭であると子育てや家事、そして仕事をすべて女性ひとりで行わなくてはいけないため、相当な負担となります。

そのため正規雇用で長時間勤務をすることが難しかったり、子どもを預けるための施設が確保できず、やむを得ず短時間勤務で生計を立てているシングルマザーも少なくありません。

子育てはお金と労力がかかるものですから、一家の大黒柱である母親が非正規雇用であったり、労働時間を削ることが続けば、貧困に陥ってしまうのも無理はありませんね。

2.子育てに協力してくれる人がいない

仕事をしている間は、保育園などで子供を預かってもらうことができたとしても、子どもは何かと手間や世話がかかるものです。

急に病気になってしまったり、保育園や幼稚園に行きたくないと駄々をこねたり。

そんなときに協力してくれる親や家族がいるだけでも心強さは全く違うでしょう。

特に病気をしてしまうと病児保育を行っていない保育園には預けることができませんので、そういった場合は身内を頼るほかありません。

協力してくれる人が誰もいず、自分ひとりでなんとかしないといけない状態が続くと、仕事を休みがちになったり、悪い影響を及ぼすようにもなってしまいます。

3.仕事に対してブランクができてしまった

これは共働きの女性にとっても言えることですが、結婚出産を機に一時期仕事を離れる女性は多いものです。

夫婦関係が継続されていれば、仕事に復帰するまでの間にブランクを埋めるように対処をすることも可能ですが、全く協力してくれる人もいない場合は厳しいものがあります。

中には、結婚をしてから全く仕事に就いておらず離婚をきっかけに初めて新たな職を探すという女性もいます。

その間のブランクを子育てをしながら埋めるのは本当に大変なことです。

4.手当や制度をすべて利用できるわけではない

母子家庭のためにさまざまな手当や制度が用意されています。

そういったものを利用すれば、母子家庭でも困ることなくやっていけそうな気はします。

しかし、全ての母子家庭世帯がその手当や制度を利用できるかというとそうではないのです。

生活保護などを始め、受給資格対象となるには細かな基準や厳しい規定があります。

それらのすべてをクリアできる母子家庭世帯はなかなか少ないのが現状です。

そのため手当や制度には期待をすることができず、必死で働かなければいけなくなってしまいます。

5.勤務先が限られてくる

小さい子どもがいる女性であれば、雇用する側も、長時間勤務や不規則な勤務は難しいのではないかと身構えてしまうことが考えられます。

そのため、未婚女性や共働き女性に比べると、就職活動の段階ですでに不利になってしまうことが考えられます。

自由業や専門職の女性であればそのような問題もないでしょうが、小さな子どもを抱えながら恵まれた環境で働くことは本当に難しいことです。

少子高齢化が進んでいるその反面、母子家庭の世帯数も年々増えています。

女性の社会進出が進み、働き方が多様化されている傾向はあると言え、まだまだ母子家庭にとっては、常に貧困の不安がつきまといます。

ただでさえ待機児童の問題は解消されていないので、その中で母親ひとりで子どもを育てていくことは、さまざまな問題に直面してしまいます。

その中で最も顕著な問題が貧困なのでしょう。

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