仕事をしている人が妊娠した時には、喜びと同時に仕事をどうするべきか不安になることもありますよね。
円満に産休に入るために、また退職する際には迷惑をかけないために、
どんなことに気を付けて報告するべきでしょうか。
1.妊娠初期に報告する場合のメリット
報告するタイミングの一つの選択肢として、妊娠初期が挙げられます。
妊娠初期に報告するメリットは、周囲の人の協力が得やすくなることです。
妊娠初期にはつわりや切迫流産など、体の症状によって急に仕事を休むこともあります。
そのときに話が通っていないと、休みづらくなることもあるでしょう。
また、立ち仕事や力仕事または夜勤など、体に負担がかかる業務がある場合は、他の人に替わってもらうなど配慮をしてもらう必要もでてきます。
そういった心配がある方は、なるべく早めに職場に報告しましょう。
タイミングとしては、赤ちゃんの心拍が確認できる妊娠8週頃が挙げられます。
2.安定期に報告するメリット
安定期に報告するメリットは、初期流産など悲しい結果になってしまったときに報告する必要がないということです。
妊娠したうち、残念ながら初期流産となってしまう確率は約12.5%といわれます。
流産は心身ともに辛いことですから、それを職場の人に報告しなければならないとなると苦痛です。
また、相手にもなんと返せば良いか困らせてしまうこともあるでしょう。
こういったことを気にされる場合や、過去に流産の経験がある場合は、安定期まで報告を待つのも良いでしょう。
タイミングとしては、胎盤が完成し、妊娠の状態が落ち着く妊娠5ヶ月頃が挙げられます。
3.立てるべき人から報告する
まずは直属の上司や責任者から報告しましょう。
先に同僚に相談してしまうと、人づてに話が回ってしまうこともあり、気分を害される場合もあります。
上司には噂話で耳に入るようなことがないようにしましょう。
産休や退職により自分が抜けることによって迷惑をかけそうなメンバーにも、優先的に報告しましょう。
報告した後には、少なからず話題にあがってしまうこともあります。
自分が直接話していない人から妊娠のことを聞かれて、「知られたくないのに、言いふらされた」と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、「それだけ自分のことを気遣ってくれているんだな」と考え方を切り替えると、気持ちよく仕事ができるでしょう。
4.報告の仕方
自分は今後どのように働きたいのか、働くにあたって現実的に体調はどうなのか、これらは自分にしかわかりません。
あまり無理をせず、正直に自分にできることとできないことを伝えましょう。
また産休をとるのか、退職を希望するのかなど、家庭の考え方も一人一人違います。
しっかりと意思表示をしましょう。
「妊娠したから配慮してもらって当たり前」とは思わずに、「突然穴をあけてしまい、迷惑をかけてしまって申し訳ない」という姿勢で話をしていきましょう。
もちろん、妊娠はおめでたいことです。
迷惑だなんてことはないのですが、社会人としての誠意のある姿勢を見せることでスムーズに話が進んでいくでしょう。
5.万が一マタハラなど不当な扱いを受けとき
昨今ではマタハラが問題となっています。
妊娠を理由に仕事を減らされたり無理な仕事を強要されたりなど、嫌な思いをさせられて我慢をしてしまう方も多いものです。
不当な扱いを受けたときは上司に報告したり、お住まいの市の相談窓口を利用したりしましょう。
お腹の赤ちゃんを守れるのは自分だけです。
精神的なストレスが不調につながってしまったら、自分だけでなくご主人や家族が悲しむでしょう。
ご主人と相談して、無理のない働き方をしましょう。
このように、妊娠した時の報告がうまくできれば、ご自身が働きやすい状態で産休および退職を迎えられるのではないでしょうか。
こちらではあくまで一般的な例を挙げたまでですので、あとはご自身の気持ちや職場の動向、職業の特徴をよく考えたうえで、ご主人とよく相談してください。
職場ではお互い気持ちよく働けるように、感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。