子供は、ちょっとしたことで兄弟ケンカをするものです。
おもちゃを取られてしまったとか、お菓子を先に食べられてしまったとか、ちょっとしたことが原因のケンカが多いです。
しかし、親が何の関与もしないうちに仲直りをしているということは珍しくありません。
逆に、親が知らないうちに兄弟同士が話さなくなったり、仲が悪くなってしまうこともあります。
兄弟間で口を聞かなくなってしまう子供はどういう心情なのか、その原因はなんなのでしょうか。
1.ケンカの際怪我をさせられる
子供の兄弟ケンカは、力加減を知らず、相手に怪我をさせてしまうこともあり得ます。
擦り傷程度なら良いですが、場合によっては傷跡が残るような怪我になるかもしれません。
体の傷跡が消えたとしても、恐怖という心の傷は残るでしょう。
そういったときに、子供はいつまでも覚えているものです。
ケンカの原因はたいしたことはなくても、その怪我が原因でやがて憎しみに変わってしまいます。
2.親にひいきされている
親の接し方も大きな原因になります。
よくありがちなのが、お兄ちゃんなんだからお菓子を分けてあげなさいとか、お姉ちゃんなんだから妹の見本にならなきゃだめでしょ、などと年齢によって差別することです。
それは教育やしつけの一環なのかもしれませんが、多用することは子供にとっていいことではありません。
上の子は当然、責任を感じます。
そして下の子を羨ましく思う気持ちが生まれます。
下の子も、頭のいい子は自分はラッキーだと思うはずです。
そうなると子供は、兄弟間で親から違う目で見られているということを学びます。
すると、兄弟という関係が疎ましく感じてしまうこともあります。
3.兄弟で楽しめるものがない
異性であると趣味が変わってきますので、二人で遊べるものが限られてきてしまいます。
例えば男の子なら、戦隊モノがすきになって戦闘ごっこをしても、女の子はおままごとをしたいかもしれません。
その遊びが面白そうと感じれば性別は関係ありませんが、だいたいが友達との遊びが楽しく感じるようになります。
そしてその友達は同性が多いことから、趣味が変わってきてしまう可能性が高いと言えます。
それがエスカレートしていくと、兄弟で遊ぶのはつまらないと考えるようになります。
すべてにおいて言えることは、親がどれだけ兄弟の仲に関心を持てているかということです。
兄弟仲が悪くなる原因はその家庭によって様々ですが、そこをいち早く改善できるのは親です。
なので、親にも少なからず責任があります。
子供は本当は仲直りしたいはずなので、そこに親が気づくべきです。
その気持ちを察してあげられなければ、ますます兄弟仲が悪くなる一方です。
大人になってからでは修復が難しくなります。
一度仲が悪くなると子供によってはずっと仲が悪いままとなってしまう場合があります。
大人でもそうですが、子供も根に持つことがあります。
小さい頃のいやな記憶はなかなか消せません。
それが兄弟間の話となると、大人になってから大きな痛手になります。
社会に出るようになると、兄弟の助けが必要になることもあり得ます。
そして将来大きくなり、親の世話をするような年齢になった時、後悔するはずです。
兄弟仲が悪いが故に、きちんと親の面倒が見られないということもなくはない話です。
原因がわかれば対処のしようがあります。
例えば例にあげた原因の逆をやれば良いでしょう。
ケンカの時に怪我をさせないように物はもたせない、過度なひいきはしない、兄弟で遊べるものを与えるなど、対処法はたくさんあります。
子供だけでは解決が難しいこともあるので、やはり親がしっかり見ておくことが最善です。