妊娠が発覚し、出産が近づくにつれて、女性は緊張と不安と期待で胸がいっぱいになってきますよね。
女性の場合は出産を自分自身が身をもって体験するため、親になるという自覚が生まれやすいものです。
しかし男性の場合は、生まれてくるのをひたすら待つのみ。
立ち会い出産をすると、親としての自覚が生まれやすいと言われる中、実際はどうなのでしょうか。
立ち会い出産のメリットとデメリットを考えてみましょう。
1.立ち会い出産にすることで男性の意識に違いがある
やはり男性は出産を目の前にしてみることによって、父となる覚悟、自覚が芽生えやすくなります。
また、妻が出産のために苦しんでいる姿を見ることで、その辛さを感じ、生んでくれることへの感謝の気持ちが強くなります。
こうした面で感がると、立ち会い出産はメリットと思えます。
今まで子供がいなかった夫婦にとって初めての経験であれば、尚更男性にも意識してもらいたいものですよね。
この瞬間でしか感じれない奇跡と感動を一緒に味わうことによって、苦しみも喜びも体験することが出来るのです。
産後、男性にも育児に協力してもらいたいと強く願っている場合は、
立ち会い出産をすることで、男性は父としての自覚を実感することが出来るでしょう。
2.苦しい妻にとって、支えになってもらえる
出産には個人差があり、短時間で生まれる人もいれば、丸2日かかる難産などの場合があります。
特に難産の場合は、精神的にも肉体的にも苦痛な時間が長く、
一人で出産に立ち向かうにはかなりの勇気と忍耐強さが必要になります。
陣痛が始まって、いよいよ出産という時はものすごい痛みに耐えて、
赤ちゃんを出産しようと女性は必死で頑張っています。
そんな時、やはり夫の存在は大きく、また腰をさすってもらったり、
手を繋いでもらっているだけでも、安心感を感じることが出来ます。
出産の瞬間、多くの女性は無事に生まれてきてくれたことの喜びに包まれますが、
それと同時にサポートしてくれた夫への感謝の思いも生まれます。
共に乗り越えたことに、また絆が深まることが多いのです。
男性の場合、出産は想像の中でしか分からないため、本来の姿を経験することがなく、
実感するまでに時間を要してしまうことが多いです。
立ち会い出産をすることで、お互いに支え合っていることを再認識し、
また実感することが出来るので、この点でもメリットと言えるでしょう。
3.発狂する妻に、引いてしまう男性も多い
出産は、経験者なら分かりますが、強烈な痛みと苦しみ、いつ生まれるか分からないもどかしさが混ざり合い、
時に女性は発狂することもあります。
その痛みは男性が想像しているものよりもはるかに上回っており、
耐えられる範囲を超えているために、泣きながら叫ぶこともあるでしょう。
男性はこうした妻の姿を目の当たりにすると、どうしていいか戸惑う所か、
そんな猛獣のような妻に引いてしまうという男性は実際多いのです。
産後、「女性として見れなくなった」「怖かった」などの発言する男性も多く、
必死に頑張った女性からしたら遺憾な発言とも感じることでしょう。
出産の時は、冷静になることが難しく、今までに見せたことのないような姿になることを想定する必要があります。
夫からずっと女性として見てもらいたい、自分の発狂した姿を見せたくないと思う人は、
立ち会い出産ではない方が良いでしょう。
今後の生活する上での関係性までも変えてしまうこともあるので、
その点を十分に出産前に話し合った方が良いでしょう。
4.夫を頼りない存在と感じてしまうことがある
男性は一生出産することがないため、出産がどういった流れなのか、
どういう対処をした方が良いのか調べておく人は稀でしょう。
その時、その瞬間に立ち会い、そこで初めて経験するのです。
大抵の男性は、妻の痛む姿にどう対処していいのか分からず、
その場に立ち尽くしている場合や、言葉すらもかえれない男性もいます。
その姿を見た女性は、夫のことを「頼りない人」「いざという時何もしてくれない」といった感情をもつことがあります。
だからと言って、壮絶な痛みの中、「こうして、ああして」と指示をいちいち出すことも面倒で、
もう赤ちゃんが生まれてくるという瞬間に話をするのも一苦労です。
結局立ち会い出産にしたけど、何もしてもらえなかったと感じる女性は多く、
その後夫への気持ちや愛情が少なくなったという女性もいるのです。
こう考えると、立ち会い出産をしていなければ、その後も良好な関係を保てたのかもしれませんね。
女性にとって出産の痛みは、人生において最も辛く、もがき苦しむ瞬間です。
これの瞬間を夫に体験してもらいたいと思うのであれば、
こうしたデメリットがあることを頭に入れた上で、立ち会いしてもらうことを決意しましょう。
メリットが多いと昔は言われましたが、今ではこうしたデメリットが存在することが分かっています。
デメリットを考慮し、陣痛の時だけ一緒に居てもらい、出産の瞬間には少し離れてもらうなどの方法を考えた方が良いでしょう。