子供が受験に失敗したとき、親としてどのようにフォローをしていいかわからなくなってしまいます。
子供にとってデリケートな問題であるので、入り込み過ぎず、放っておかずの微妙な接し方が必要になっていきます。
親としてしてあげられることをお伝えします。
1.子供が自分から言ってくるまでは無理に干渉しない
受験に失敗した子供は、落ち込んでいるので、自分から言ってくるまでは、無理に干渉しないようにしてください。
言い方が悪いかもしれませんが、放っておくということです。
親としてできることは、いつもと変わらないで、何事もなかったように接することであるのです。
子供が自分から言ってきたときに、必要なことだけ話していけばいいのです。
失敗した結果に対して、後悔したり、悔いが残っているのは子供自身であるので、
そこに必要以上のことを話す必要はないのです。
必要以上に慰める必要はないし、必要以上に後悔させる必要もないということです。
2.受験の失敗は子供の課題という心構え
受験に失敗したのは、親ではなく子供が失敗したのです。
ですので子供自身の課題であるということです。
その中で親がしてあげられることは、失敗したことを次に活かすことができるように導くということになるのですが、
後悔している子供、悩んでいる子供を見守っているということだけを、伝えればいいのです。
そして、親はどうにもしてあげられないということを伝えることで、子供が自分で乗り越えていくようになります。
誰もどうにもできないということで、子供自身の成長にもつながっていくのです。
受験の失敗を通して、子供が成長することができるのであれば、
失敗から多くのこと学べる機会ができたということです。
3.失敗してもいいという許可を出す
人は誰でも失敗したいとは思っていないので、失敗に対しての恐れがあります。
一度失敗すると、また失敗するのではないかという恐れが出てくるのですが、
受験の失敗というのは、長い人生の中のごく一部のことであるのです。
失敗することの恐れから次の受験にチャレンジができなくなると、
失敗したという記憶だけが残ってしまうので、親としては、何度失敗しても大丈夫という、許可を出すのです。
失敗したことは悪いことではないということを子供に伝えていけばいいのです。
4.子供にしてあげれることは何もしないこと
親が子供にしてあげれることは、何があっても何事もなかったように接することであるのです。
そして、子供が聞いてほしいときに、聞いてあげればいいのです。
簡単は方法として、子供の言っている言葉を繰り返していけばいいのです。
例えば、子供が「受験に失敗した」と言ってきたら、親は「そうか失敗したのか」という、繰り返してあげればいいのです。
何も強要もしないでただ聞いてあげればいいのです。
そうすることで、子供は話しを聞かれた実感ができるので、心理的な安心感を感じます。
親から話しを聞かれた実感がある子供は、何度挫折したとしても、自分で乗り越えることができるようになります。
5.受験の失敗をどのように活かすかを、子供の中から引き出す
受験の失敗を後悔したり、悔んだりしても何も始まらないので、せっかくの機会であるので、
受験の失敗を通して子供自身で考えさせる機会になるのです。
子供にだけに限らず、人は失敗を通して学びを得ることができるのです。
その最初の失敗が受験であっただけのことであって、失敗という経験から、挫折を学ぶことができたのです。
子供に考えさせる質問として「今回の失敗で何が学べた」「どのような気持ちを感じた」という質問をしてみてください。
子供の中から答えを引き出すことで、自分で考えるようになります。
6.受験の失敗したときに絶対にしてはいけないこと
受験に失敗したときに、絶対にしてはいけないことは、「何で失敗したの」
「だからもっと勉強すればよかったのに」という、責めるということです。
これだけは絶対にしてはいけないのです。
受験に失敗して落ち込んでいる子供を責めるということは、火に油を注ぎ、
傷口に塩を塗っているようなもので、さらに落ち込ませても何の意味もないのです。
これだったら、一切、何も干渉しないで放っておいた方がいいのです。
失敗したときに、叱ったり責めたりすると、トラウマにもなっていくのです。
まとめ受験に失敗したときに、親ができることには、ごくわずかなことしかできないのです。
ほとんど何もしてあげられないということです。
唯一してあげられるとしたら、ただ聞いてあげることくらいしかないのです。
たとえ親が受験の戦略を知っていたとしても、子供が聞いてくるまでは、アドバイスをすることはできないのです。
なぜなら、求めていないことをいくらアドバイスをしても、人の話しを聞くことができないからです。
あとは子供が受験に失敗したときに、必要以上に騒がないで、何事もなかったように堂々としておいてください。