妊娠中の約8割の方がつわりを経験すると言われています。
中には妊娠発覚時の4週目あたりから始まる人もいます。
つわりの原因は、ホルモンバランスの乱れからくると言われています。
つわりのピークの平均はどのくらいか、そして辛い時の対処法をご紹介します。
1.つわりのピークはいつなの?
つわりには個人差があり、早い人では4週目あたりから始まり、ピークは平均すると妊娠8週から10週くらいです。
しかし、中には出産まで続く人もします。
そして、軽い吐き気くらいで済む人もいれば、何度も嘔吐してしまう人、食べつわりの人や味覚が変わる人など、その症状は様々です。
2.食べたいものを食べる
つわりで味覚が変わり、それまで食べられていたものが受けつけなくなってしまうことはよくあります。
つわり中は、食べたいもの、食べられるものを食べるようにします。
この時期は、赤ちゃんはお腹の中にある卵黄嚢から栄養をもらっているので、母体がバランスよく食事をしないと栄養が
赤ちゃんにいかないかもしれない、という心配はしなくても大丈夫です。
もし栄養が心配な場合は、サプリメントで補う方法もあります。
味覚が変わる、という人は多く、フライドポテトが異様に食べたくなる人や、今まで好きだった甘い物が食べられなくなった人など、様々です。
3.氷を舐める
つわりの症状のひとつとして、唾液が多く出たり、口の中がいつもネバネバして気持ち悪い、などという人もいます。
そんな方にオススメな対処法は、氷を舐めることです。
冷たくてすっきりしますし、水分も摂れます。
4.水分を多く摂る
食事があまり摂れない状態でも、水分は意識して多く摂るようにします。
水が苦手になってしまう人も多くいますが、スポーツドリンクや炭酸水なら飲める場合など、その人によって大丈夫なものがあるので、
自分に合ったものを見つけて、摂取するようにします。
5.気分転換をする
つわりのことばかり考えていると、余計に症状が悪化してしまうことがあります。
ゆっくりとお散歩をして気分転換をしてみたり、何か集中することができるものがあれば、そちらに気持ちを向けることで、気が紛れることがあります。
実際に、仕事中はつわりの症状が和らぐ人も多いです。
6.冷たい物を食べる
ゼリーやヨーグルトなど、冷たいものの方が食べやすい、という人も多いです。
つわり中は、これなら食べられる、というものを見つけて食べるようにします。
酸味があるものが食べやすい人は、冷やしたグレープフルーツなどの果物も良いです。
7.周りに頼る
つわりがきつい、辛い、という気持ちを聞いてもらうだけでも、心理的に楽になることがあります。
一人で抱え込まずに、パートナーや母親など、弱音を吐いて、どんどん話を聞いてもらうようにします。
一人じゃない、と心強く思えます。
また、身体がきつい時は、無理をして家事をしたりせず、ご主人やご家族に手伝ってもらうようにします。
上のお子さんがいる場合は、育児も手伝ってもらいます。
妊娠前と変わらずなんでもこなそうと思わず、身体を休めることも大切です。
普段通りにできないことをストレスに感じず、いまはつわりの時期だからしかたない、とゆったりとした気分で過ごすようにします。
8.食べつわりの場合の対処法
食べつわりとは、食べている時だけは気持ち悪さなどのつわりの症状が消える、というつわりです。
空腹時でもお腹がいっぱいの時でも気持ち悪く、食べている時だけは辛くないので、ついつい食べ過ぎてしまいます。
そんな人は、一口大の小さいおにぎりを作っておいて、ちょこちょこと食べるようにしたり、おやつも低カロリーの物などにしたりし、
一度に食べる量は減らして食べる回数を増やすようにします。
妊娠初期の急激な体重増加は避けたいので、食べ過ぎないようにします。
9.飴やガムを食べる
口の中が気持ち悪かったり、食べつわりの人は、ノンシュガーの飴やガムを食べて紛らわす方法もあります。
口の中の粘つきや気持ち悪さも解消され、食べつわりの人にも効果がある方法です。
このように、一言でつわりと言っても個人差があり、多くの人が経験しますが中には全くなかった、という人もいます。
その一方で、ピークを過ぎればだんだんと楽になる人もいれば、出産までこのつわりが続く人もいます。
自分に合った対処法を見つけて乗り切る方法が一番です。
ただし、水分を摂るだけでも吐いてしまって何も受つけないような、重いつわり症状の方は、医療機関を受診します。
脱水症状になっている可能性もあります。
対処として点滴をしてくれたり、中にはつわりで入院になる人もいます。
あまりに辛い場合は、一度医師に相談するのも一つの方法です。
大抵の方は、つわりには終わりがきて、安定期には気持ち悪さ等もなくなり気分も良くなるので、それまでの辛抱だと思い、
乗り切る方法を見つけてその時期を待ちます。