妊娠すると、まず不安になるのが「出産の痛み」ですよね。
初産の方はもちろん、兄弟を出産される方もその都度不安になるでしょう。
少しでもダメージや痛みを軽減するやり方はないのでしょうか?
今回は「会陰マッサージ」というマッサージについてご紹介します。
1.会陰マッサージってなに?
まず「会陰」をなんて読むかご存知ですか?「かいいん?」と読むかたが多いですが、これで「えいん」と読みます。
では会陰とはどこのことでしょうか?
それは赤ちゃんが出てくる膣口と肛門の間をいいます。
ここは人間の皮膚の中でもたいへんのびが良い個所ではありますが、赤ちゃんの体が狭い産道を通って出てくるとなると、
引き裂かれてしまいやすい個所でもあります。
もしくは、引き裂かないために先手をうって切開する方法もあるんです。
想像しただけでも顔がひきつってしまいますよね…そこで引き裂かれたり、切開を回避するためにも行うのが「会陰マッサージ」です。
2.いつ頃から始めるの?
これは医師によって判断がバラバラなので一概にここから。
という安定期のようなはっきりした目安がありません。
しかし、出産間近にいきなり開始しても効果が出る前に出産になってしまいます。
色々な意思の意見をみてみると、平均的には30週前後が多いようです。
(早いところでは28週、遅いところでは35週という意見があったので、平均を30週と表記しました。)
しかし、マッサージをしておなかが張るようであれば、ただちのマッサージを中止し、医師に相談してください。
万が一マッサージができなくても、ストレッチなど他の方法もあります。
なので安心してくださいね。
3.何を使うの?
まずは自身の手を使用するので、しっかり手洗いを済ませてから開始しましょう。
万が一、菌が入って感染してしまうこともあるので気を付けましょう。
次に素手でマッサージも出来ますが、近年では専用のオイルやクリームが販売されています。
これらを使用すると指のすべりがよくなるので、負担がかからずにマッサージを行えるので使用する人が増えてきているようです。
使用するのはこの2つ。
なので、コストもかからずに出産時のダメージを軽減できるのであれば、ぜひとも取り入れたいものですね。
4.マッサージを始める前に確認すること
まずは手をしっかり洗って菌が入らないようにします。
次にデリケートな部分になるので、爪で傷つけてしまうこともあります。
爪が長くないか?爪に汚れがつまっていないか?しっかり確認しましょう。
そして体調が良いかも確認しましょう。
おなかが張っていないか?不快感を感じていないか?後期悪阻はないか?しっかり体調管理を確認してから行うようにしましょう。
5.やり方は?~膣内編~
オイルなどを使用する際は指につけてから、膣に指を入れます。
そしておしり側の膣壁を右から左、左から右と「U字」をかくようにすべらせます。
力を入れずぎる必要はありませんが、ただオイルを伸ばすだけでは効果がありません。
少し力をいれて押しのばす感覚で行いましょう。
マッサージは1~2分だけでも十分です。
赤ちゃんが通ることを想像しながら行うとイメージトレーニングにもなるかもしれないですね。
5.やり方は?~会陰編~
次に先ほど紹介した会陰部のマッサージをします。
オイルやクリームを指につけて、「U字」を描くように優しくマッサージをします。
右からでも左からでも大丈夫です。
「柔軟性つくように~」とお祈りしながらやるとよさそうですね。
次に膣口から肛門に放射線上にマッサージをします。
これも皮膚が伸びることをイメージしながら行います。
このふたつも、ただオイルやクリームをのばすのではなく、少し力を入れてしっかり柔軟性をもつように行います。
6.どのぐらいのペースでやるの?
はじめは週に3回ぐらいを一日2~3分で十分です。
毎日長時間やっても効果が同じだったという研究結果も出ています。
しかし、臨月に入ったら今すぐ生まれてもおかしくない状態になるので、「そろそろだよ~」ということを体に教えるためにも、
なるべく毎日行うようにしましょう。
時間は同じく一日2~3分で大丈夫です。
しかし、必須マッサージではないので、体調や状況を優先して行うようにしましょう。
無理は絶対に禁物です。
7.マッサージが出来ない場合はどうするの?
おなかが張ってしまう・双子で体勢的にできないなど、なんらかの理由でマッサージが出来ない方もいるでしょう。
マッサージをしなくても、ストレッチという方法もあります。
しかしストレッチもできない。
という場合は、幹部を温めると血流があがり、伸びやすくなるとも言われています。
自分の体に合った方法を見つけて無理なく行うことをモットーにしましょう。
マッサージやストレッチをして、出産時の痛みを少しでも和らげることができたら理想ですが、あくまで緩和です。
やはり出産の痛みがなくなるわけではないので、そのことをしっかり頭に入れておきましょう。
日々の努力は必ず報われます。
ダイエットのように日々の生活でも変化は感じられないですが、諦めずに続けることで出産当日の運命が変わると信じてぜひ行ってみてくださいね。