赤ちゃんにミルクを上げるときに使う哺乳瓶、きちんと洗って消毒までしていますか?
洗ってはいるけれど、ついつい時間がなくて消毒まではしていないママもいるかと思います。
母乳をあげているから哺乳瓶は使わないというママも、いつ誰かに赤ちゃんを預かってもらったりするかわかりませんし、
外出先で授乳が出来ない時に役にたつのが哺乳瓶です。
哺乳瓶の消毒法を覚えておくといざという時に慌てません。
哺乳瓶は赤ちゃんが小さいうちは洗うだけでなく消毒してから使います。
今回は哺乳瓶の消毒方法やいつごろまで消毒するかなどについてご紹介します。
1.哺乳瓶はなぜ消毒するのか
生後間もない赤ちゃんは免疫ブログリンという抗対タンパクから身を守られているので、ウィルスや菌に対して強く、風邪などひきにくいです。
しかし、そのあとは生後3か月くらいまでは、免疫力は大幅に低下して、風邪などの菌やウィルスに弱く、
風邪などひくと回復力もあまりないので、小さな病気が大事に至ることもあります。
そんなまだ免疫力や抵抗力がない幼い時期から使う哺乳瓶は、毎日消毒する必要があります。
生後1か月になる前には生後にあった免疫力よりも30%くらいまでに落ちてしまうのです。
1歳2~3か月くらいになってやっと免疫力が生後すぐにあった強い免疫力の50%から60%にと回復するのです。
2.哺乳瓶につくと怖い病原菌
少しの菌は家中どこにでもいますが、身体に入ってしまうと怖い菌もあります。
それは食中毒に関する菌です。
病原大腸菌、サルモネラ菌、ボツリヌス菌などがそうです。
食中毒は5月から8月に常温で発生することが知られています。
ウィルスだとノロウィルスなどがありますよね。
大人でもかかるとかなり回復するのに時間がかかりますし、人から人へと移りやすいです。
嘔吐と下痢を繰り返し、脱水症状や体力を消耗しますから怖いです。
まだ免疫力の弱い赤ちゃんがこの菌に感染すると食中毒を起こしてしまい、大事に至ってしまうこともあります。
食中毒の原因菌は最近は75度以上、ウィルスは85度以上で死滅しますので、こういった意味でも哺乳瓶を消毒するのが食中毒を防ぐ有効な手段となるわけです。
この原因菌を持ち込まないことが大前提ですが、哺乳瓶について残ったビンを常温のところにおいておくと、瞬く間に一気に食中毒の原因菌が繁殖します。
ほんのちょっとでもミルクが残っていると菌が繁殖してしまうから恐ろしいです。
毎回毎回消毒を徹底すれば、一度ついた菌も取り去ることができますから、消毒は必要ですね。
3.赤ちゃんの哺乳瓶消毒はいつまで行うのか
赤ちゃんの哺乳瓶消毒はいつまでおこなうのかは、実は個人差があります。
赤ちゃんの育ち具合や健康状態をみて判断するしかありません。
赤ちゃんが口にものを入れたり出したりするような時期になってくれば、少しづつ周りの菌にも抵抗力や免疫力がついてくるので
この時期くらいからは消毒をしなくても大丈夫という一つの目安になります。
それでも、一般的には免疫力が上がってくるのは生後半年過ぎてからなので、生後6か月間は毎日哺乳瓶を消毒しましょう。
長い人や不安なママは1歳までは消毒をしていたという人も少なくありません。
月齢が大きくても、病弱な場合や発達具合が未熟な赤ちゃんは消毒を長く続けて間違いありません。
4.哺乳瓶の消毒方法
哺乳瓶の消毒方法は、煮沸消毒、消毒液を使った消毒方法、電子レンジを使った消毒方法があります。
煮沸消毒は、哺乳瓶が入る清潔な鍋に熱湯を沸かして、乳首とビンの両方を入れ、煮立たせます。
乳首は3分から5分、ビンは10分消毒するのが目安です。
5分以上消毒すればたいていの菌はなくなりますので忙しいママも5分は煮沸する目安にして下さい。
また、取り出すときは相当あついので、トングなどをつかい火傷しないように気を付けましょう。
昔ながらの消毒方法ですが、とっても効果はありますよ。
電子レンジを使った消毒はレンジ専用の消毒容器に哺乳瓶を乳首も入れて、説明書にかいてあるワット数と時間でチンするだけです。
この方が、火を使っていないので、ほったらかしでもできますから便利かもしれません。
たいていはその容器のまま保管できるタイプですから、これも便利で使い勝手がいいですね。
チンした後の容器は熱いので火傷に気を付けて下さい。
消毒液は専用の容器や指定容器に消毒剤を入れて1時間くらいつけておく方法です。
すすがなくてもそのままミルクを入れて使えるというから優れものです。
時間が少々長いのが不便ですが、すすがずにそのまま使えるという利点が良いです。
ミルクと反応して塩素が分解されるという化学を利用した商品です。
熱くないので火傷の心配もいりません。
このように消毒方法は主に3種類ありますので、一番簡単で毎日続けられそうと思うものを選べばよいでしょう。
赤ちゃんの哺乳瓶の消毒方法はそれほど難しくはありません。
しかし結構面倒でもあります。
たった1年弱のことなので、赤ちゃんの健康のために消毒を実践して下さいね。