約10ヶ月の妊娠生活を終えて、無事出産、待ちに待ったわが子との初対面。
感動の瞬間ですね。
赤ちゃんが家族に仲間入りした新しい生活のスタート。
赤ちゃんがお腹から出てきて、ママの身体は身軽になった瞬間でもありますが、産後すぐに妊娠前の生活に戻れると言うわけではありません。
妊娠中に出来なかったこともあり、あれもしたい、これもしたいと気持ちも早まります。
しかし、産後はママの身体にとってとても大切な時期です。
産後の「床上げ」という言葉があります。
産後しばらくの間の過ごし方、床上げの時期にご紹介します。
1.床上げとは
現在出産と言えば、病院や産院、助産院などが主になってきていますが、昔は自宅での出産が一般的でした。
そして出産後、約一ヶ月はそのまま布団をしいたままの状態にし、なるべく横になって安静にすごしました。
そして徐々に家事を増やしていくなどして、普段の生活に戻していきました。
現在でも、病院から帰ってきて数週間は安静にしている人も多いと思います。
このもとの生活に戻すとき、敷いたままにしていた布団をあげることから「床上げ」というようになったと言われています。
2.床上げの時期はいつ頃か
では、床上げに適した時期はいつ頃が適しているのでしょうか。
床上げに良いとされる時期は、だいたい産後3週間から1ヶ月の間が良いと言われています。
この頃から無理の無い簡単な家事から始められると良いですね。
疲れたら休むというように徐々にしていきましょう。
とはいっても上の子がいたりパパの仕事によってなど、なかなか難しい方もおられると思います。
そして、退院後いきなりもとのような生活をすると無理がたたって、体調を崩しかねません。
ただでさえ出産により身体の体力はおちています。
免疫力も低下しているなかでの新しい生活です。
パートナーや周りの協力を得られるように事前に話し合いや準備をしておくことをオススメします。
3.注意すること
前項でもお話ししましたように、床上げに適する時期から、徐々に家事などを取り入れ普段の生活に戻していくことが理想です。
重たいものを持ったり、重労働な家事はさけ、負担の少ないものから行うようにしましょう。
この時期は更年期にも影響をおよぼすとも言われています。
普段の家事に加えて三時間おきの授乳、赤ちゃんのお世話で寝不足と知らず知らずのうちに、ストレスもたまります。
疲れたら休むを心がけ、周囲に甘えられるときは甘えましょう。
外出もはじめは控えめに、赤ちゃんの外出も一ヶ月過ぎてからが良いでしょう。
4.帝王切開の場合
帝王切開の場合は、自然分娩とは身体の回復も異なります。
入院の期間も病院によって多少異なります。
一週間から十日前後と退院の日も変わってきます。
上の子や家族のことなど、退院を早めたい方もおられると思います。
術後の経過も踏まえてお医者さんや家族としっかり相談して決めましょう。
5.まとめ
出産はママが命をかけて新たな命を産み出す大仕事。
そんな大仕事をやりとげたあとだから、産後は焦らずにゆっくりと身体の回復を重点にして大切に過ごしましょうね。
先でもお話ししましたように、周囲の協力を得ることも大切です。
これから育児をしていく上で周囲の協力に助けられ、感謝することが増えてくると思います。
昔と現在とでは時代の変化と共に家族の形態も変化してきました。
自宅での出産が当たり前だった時代では、家族や周囲の協力無しではやっていけなかったと思います。
家族の繋がりが懸念される現代ですが、出産はそんな問題を解決するきっかけ、タイミングのひとつではないでしょうか。
ここでは、一般的な内容をまとめてみましたが、前項の帝王切開のように特別な場合などはお医者さんと相談して無理なく普段の生活に戻していきましょう。