子供が悪いことをしてしまったときには、ついつい怒鳴ってしまうこともあるでしょう。
しかし、怒鳴ることは子育てのなかであまり良いものとはいえず、できれば改善していくほうが望ましいといえます。
では、どうして子供に対しては怒鳴らない方が良いのでしょうか。
今回は、子供に怒鳴ってはいけない理由を紹介していきます。
1.怒られた理由がわからない
子供に怒鳴ってはいけない理由としては、子供は怒られた理由がわからないことがあげられます。
怒鳴るといっても人それぞれではありますが、多くの人は怒鳴ることで子供が言うことを聞くと思い込んでいます。
そのため、どの部分がだめだったのか、なぜ怒っているのかが子供に伝わらないことがほとんどです。
このような状況に陥ってしまうと、子供は怒られた理由がわからずに混乱してしまいます。
親が怒鳴ることで怒っていることはわかるのですが、なぜ怒られたのかがわからないのです。
しかし、とりあえず怒られているので自分は悪いことをしたのだと考え、次は怒られないように努力しようとします。
ですが、結局理由はわからないので、ただただ怒鳴られて怖い思いをするだけになってしまいます。
2.自分を否定されているように感じてしまう
子供に怒鳴ってはいけない理由として、子供が自分を否定されているように感じてしまうためです。
もちろん、悪いことに対して怒ることは大切ですが、子供自身を否定するのではなく、行なった行動に対して否定を行うことが必要だといえます。
そのため、子供が悪いことをしたのであれば、何がダメだったのか、どうしたらいいのかを教えてあげることが必要だといえるでしょう。
しかし、怒鳴ってしまう場合に多いのが、子供自身を否定してしまうことです。
何がダメなのかを伝えずに、怒鳴ってしまうことで、子供は自分が否定されたと勘違いしてしまいます。
子供なのでまだ、何が良いことで何がダメなことなのかの区別がついていない時期です。
そのような時期に怒鳴られるのような怖い思いをすると、自分がダメだと思いこんでしまいます。
このような理由から、子供に対して怒鳴ることは避けたほうが良いといえるでしょう。
3.親は怒鳴ることが正しいと思いこんでしまう
子供を怒鳴ってはいけない理由としては、怒鳴る事が癖になってしまうからだといえます。
怒鳴る事で一度でも子供が言うことを聞いたのであれば、怒鳴る事が正しいと思いこんでしまうためです。
もちろん、本当に危険なことをしてしまった場合など、怒鳴る場面は存在します。
しかし、少しの失敗やいたずらの度に怒鳴るのはあまり良いとはいえず、いつもいつも怒鳴ってしまうだけの親になってしまうことでしょう。
怒鳴ることのデメリットとしては、怒鳴る事が目的になってしまうことです。
大きな声をあげれば、子供は言うことを聞くと勘違いしてしまうといえます。
本当に大切なことは、子供に対して良いことと悪いことを教えてあげることであり、悪いことをしたからといって怒鳴ることではありません。
子供を怒鳴っては行けない理由としては、親が怒鳴ることを習慣にさせないためでもあり、叱ると怒鳴るは別物だということをはっきりと理解するためでもあります。
いかがでしたか。
怒鳴ることが良くない理由は、叱るとの混同をしているためです。
悪いことをしたら叱るのが必要であり、怒鳴ることが正しいわけではありません。
しかし、叱ると怒鳴るを混同している人が多く、怒鳴ることがしつけだと思っている人も多いことでしょう。
この2つの大きな違いは、感情面の違いです。
叱るは事実をもって注意し、怒鳴るは感情をもって注意します。
子育ての場面において重要なのは、ルールを守ることを教えるものであり、その点から考えると、感情ではなく事実をもって伝える「叱る」ことが大切になります。